auの「povo」が、新たな料金プランを発表しました。
「基本料金0円」と、かなりのインパクトです。
今回は、povoの新プランについて解説します。

目次
9月下旬に「povo2.0」がスタート

9月下旬、auのオンライン専用ブランド「povo」に、「povo2.0」が登場します。
povo2.0は基本料が0円で、利用者がそこにさまざまなトッピング(有料)をしていくプランです。
これに伴い、現在提供中のプラン(povo1.0)は、9月下旬に新規受付を終了予定です。
有料トッピングは全部で10種類

有料のトッピングは、データトッピング、コンテンツトッピング、通話トッピングの3つ、合計10種類あります。
有料トッピングの内容と料金は、以下の表の通りです。

トッピング次第で可能性は無限大
トッピングをうまく活用すれば、povo2.0の可能性がより広がります。
例えば、サッカー日本代表のW杯最終予選アウェイの試合は、DAZNでしか見られません。
アウェイの試合に合わせて、DAZN使い放題のトッピングを追加すれば、試合観戦できます。
「この日はガンガンデータを使うぞ」というときには、データ使い放題を使うと「ギガ死」になりません。
povo1.0との比較
現在提供されているプランは「povo1.0」という名称に変更となり、9月下旬に新規受付を終了予定です。
povoには契約期間の「縛り」がないため、povo1.0 → 2.0への乗り換えを考えている方もいるでしょう。
そこでここでは、povo1.0とpovo2.0の比較をします。

povo2.0は基本料が0円の代わりに、サービスに制限があり、1GBの追加も割高です。
povo2.0がおすすめな人
こんな人はpovo2.0にするといいでしょう。
・ コストをかけずとりあえず電話番号だけ欲しい人
・ スマホを使う中学生(13歳以上であれば契約可能)
・ auから乗り換えない人(auからの移行だとさまざまなメリットがある)
・ ある程度自分でデータ量の管理ができる人
・ 月20GB以上は使わない人
・ DAZNやsmash.を1日間だけ使い倒したい人
・ auの金融サービスはあまり使わない人(住宅ローンやiDeCo、自動車保険などの優遇を受けられない)
「ギガ活」もできる

povo2.0では、ポイ活ならぬ「ギガ活」もできます。
ギガ活とは、日常の買い物やサービス利用などでデータが増える活動のことです。
au PAYの利用で「もらう」

まずは、au PAYの利用でデータを「もらう」活動です。
500円以上購入で300MG(3日間有効)、2,000円以上購入で1GB(7日間有効)の2パターンあります。
前者の方が、費用対効果が高いです。
ウエルシアやローソンなど「ポイ活」で定番のお店もあるので、「ポイ活&ギガ活」も可能です。
お店やサービスの利用で「もらう」

また、au PAYでの支払いに限らず、お店やサービスの利用でデータを「もらう」活動もあります。
購入金額ともらえるデータ量は、au PAYの時と変わりません。
ただし、見た限りでは使いやすいお店やサービスが少ないので、今後の拡充に期待しましょう。
「さがす」とデータがもらえる

povoのブランドカラーである黄色いアイテムを「さがす」と、通常よりも多くのギガがもらえる活動もあります。
舞台は街中だけでなく、バーチャル空間にも及ぶようです。
詳細はまだ発表されていませんが、面白そうですね。
データトッピング購入で追加のデータボーナスもらえる

データトッピング購入で、追加のデータボーナスがもらえるキャンペーンもあります。
まずは、povo2.0を契約してキャンペーンにエントリーしてください。
開通14日以内にデータトッピングを初めて購入すると、追加のデータボーナスがもらえます。
1GB購入で300MB(30%増量)、20GB購入で10GB(50%増量)など、かなりお得感があります。
povo2.0の注意点
ただし、povo2.0を契約する際には、以下の点に注意してください。
180日間有料トッピングを購入しないと契約解除の場合も
最も注意すべきは、180日間有料トッピングを購入しないと、利用停止や契約解除の場合もある点です。
通話料・SMS送信料が発生した場合も、有料トッピングと同じ扱いとなるかもしれません。
電話番号だけ欲しい人は契約解除にならないよう、180日になる前に何らかの有料トッピングを購入するといいでしょう。
povo1.0とはアプリが異なる

povo1.0とpovo2.0では、アプリが異なります。
新規の方は間違えないようにして、乗り換えの方は新たにアプリをダウンロードしてください。
たくさん使う人には割高
20GBを境にして、それ未満のデータ使用ならpovo2.0が、それ以上ならpovo1.0がお得です。
povo2.0でどうしても多くのデータを使いたければ、1万2,980円で150GBを購入すると、180日間有効です。
20GB換算では約1,730円となり、毎月20GBを購入(2,700円)するより割安となります。
0GBになった際の通信速度も、povo1.0の方がはるかに速いです。
電話やお店では契約・相談・サポートがない
povo2.0はオンライン専用プランです。
電話やauショップでは、契約だけでなく相談やサポートもできないでしょう。
オンライン専用のプランゆえ、よく考えて契約しよう

これまでのpovo1.0もカスタマイズは可能でしたが、20GBは必須でした。
20GBも使わない人にとっては、持て余すプランだったかもしれません。
povo2.0は、基本のデータ容量まで全てを自分でカスタマイズできます。
特に、さほどスマホのデーや容量を使わない人にとっては、魅力的なプランです。
ただし、オンライン専用ゆえ、電話や店舗で相談をすることができません。
自分でよく考えた上で、契約しましょう。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)