「推し活」とは、アイドルやキャラクターなどを応援する活動です。
半年前、あるボーイズグループにハマった筆者は、推し活に足を突っ込むことになりました。
初めての推し活で驚いたのは、かなり出費がかさむことでした。
新曲が出ればCDを買い、企業とタイアップすれば商品を購入し、財布のひもを締める暇もないほどです。
筆者がまず音を上げたのは、雑誌類への出費でした。
次から次へと出版される推しの掲載される雑誌類をすべて購入していては、とても財布がもたないと思ったのです。
オタクとは推しへの出費は惜しまないものという説もありますし、本物のオタクなら推しの写真やインタビューの載った雑誌は、紙で手元に置くべきなのかもしれません。
でも、オタクになりきれない筆者は、より低価格で推しの記事を読めるツールを探すことにしました。
こちらの記事では、電子書籍で雑誌を読むにはどのサービスがもっともお得になるかを検証します。
推し活に限らず、たくさんの雑誌を読みたいかたの参考になれば幸いです。
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目次
4つの電子書籍読み放題サービス
今回は、次の読み放題サービスを比較します。
・ Kindle Unlimited
・ 楽天マガジン
・ dマガジン
まずはそれぞれの特徴を簡単に紹介します。
1. プライムリーディング
プライムリーディングは、Amazonプライム会員向けのサービスです。
プライム会員なら特別な登録の必要はなく、すぐに使えます。
30日間の無料体験のあとは、月額500円のサービスです。
小説・ビジネス書・児童書・洋書と幅広いジャンルを取り扱っており、1,200冊ほどが読み放題の対象となっています。
利用には、kindleアプリのインストールが必要です。
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2. Kindle Unlimited
Kindle UnlimitedもAmazonのサービスです。
読み放題以外のサービスも展開しているプライムリーディングとは違い、「読むこと」に特化しています。
30日間の無料サービスの後は、月額980円で利用できます。
利用料が2か月で99円になる、お得なキャンペーンも定期的に実施されています。
取り扱っている書籍の種類はプライムリーディングと変わりませんが、対象書籍の数は桁違いの200万冊です。
プライムリーディングと同じく、Kindleアプリをダウンロードして利用します。
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3. 楽天マガジン
楽天マガジンは、楽天市場の運営するサービスです。
雑誌に特化したサービスで、900誌以上が読み放題の対象とされています。
楽天ポイントも使えるので、楽天ユーザーには使いやすいでしょう。
31日間の無料体験が可能で、その後は月額418円です。
利用にはアプリをインストールする必要があります。
推しの名前で検索すると、掲載雑誌の目当てのページを表示してくれる「検索ワード」機能が付いています。
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3. dマガジン
dマガジンは、docomoが運営するサービスです。
docomoユーザーでなくても利用できますが、dアカウントを取得する必要があります。
現在、31日間無料で体験できるキャンペーン中です。
通常の無料体験は7日間ですので、かなりお得といえるでしょう。
楽天マガジンと同じく雑誌に特化したサービスで、700誌以上が読み放題となっています。
専用アプリもありますが、インストールせずに公式サイトからログインしても雑誌の閲覧は可能です。
便利な「検索ワード」機能も付いています。
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雑誌に強い読み放題サービスはどれか
この4つのサービスで筆者の読みたい9冊の雑誌を検索してみたところ、次のような結果になりました。
プライム リーディング | Kindle Unlimited | 楽天マガジン | dマガジン | |
Myojo | × | × | ○ | ○ |
テレビジョンgenic. | × | × | ○ | ○ |
Rolling Stone Japan | × | × | ○ | × |
日経エンタテインメント | × | × | △ | △ |
Spring | ○ | × | ○ | ○ |
ELLE JAPON | × | ○ | ○ | ○ |
With | × | ○ | ○ | ○ |
B-PASS | × | ○ | × | × |
東京カレンダー | × | ◎ | △ | △ |
プライムリーディングで読めたのは1誌だけでした。
プライムリーディングは、Amazonプライムのサービスの一部です。
お急ぎ便が無料になったり動画が見放題だったりといったサービスがある中で、読み放題サービスは「おまけ的存在」に感じました。
一方、Kindle Unlimited は読むことに特化したサービスです。
とはいえ、筆者とはニーズが合わなかったようで、読めた雑誌は半数以下とでした。
読みたい雑誌をほとんど読めたのは、楽天マガジンとdマガジンです。
両者にほとんど差がないものの、楽天マガジンではややマニアックな音楽雑誌「Rolling Stone Japan」までが対象となっていました。
購入すると1,100円と高めの雑誌を、月額418円で読めるのは驚きでした。
でも、楽天マガジンとdマガジンには残念な点もありました。
「日経エンタテインメント」と「東京カレンダー」は読み放題の対象となっているものの、筆者の推しアーティストの掲載されているページは非公開となっていたのです。
閲覧できるページや内容が紙面とは異なることは、電子書籍にはよくあることです。
出版社の意向や著作権の問題が絡んでいるので、どの読み放題サービスを選んでも同じかもしれません。
参照:楽天マガジン公式サイト「紙の雑誌と同じ内容を読むことができますか?」
ところが検証してみたところ、そうではないことが分かりました。
Kindle Unlimitedでは「東京カレンダー」のお目当てのページが読めたのです。
楽天マガジンとKindle Unlimitedを組み合わせると、読めない雑誌は1冊だけとなりました。
楽天マガジンやdマガジンを利用すると、500円以下で推しの供給をほぼ見逃さずにすみそうです。
読めない雑誌は紙で購入したり、ピンポイントでKindle Unlimitedを利用したりするのが、もっともお得な方法といえるでしょう。
読み放題サービスで節約できた価格
今回、筆者の読みたかった雑誌の販売価格の合計は8,125円です。
楽天マガジンでは、そのうちの5,920円分を読めました。
楽天マガジンは月額418円ですから、5,502円も節約できることになります。
東京カレンダーを読むためだけにKindle Unlimitedを利用しても、1か月だけ加入すれば980円です。
無料体験期間中や2カ月で99円のキャンペーン中なら、もっとお得に利用できます。
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無料体験を上手に利用する手も
今回検証した4つの読み放題サービスには、どれも無料体験期間が設けられています。
推しの供給が増えそうな時期に合わせて、無料体験を利用するもの良いでしょう。
サービスによって使い勝手もさまざまです。
無料体験で使用感をじっくり試してから、どの読み放題サービスにするかを選んでみてはいかがでしょうか。(執筆者:桧山 あい)