40歳を過ぎてから「そろそろ老眼鏡が必要かな?」と感じる人も多いでしょう。
視力が良い人だと30代後半から40歳前半で老眼鏡ユーザーになるケースも少なくありません。
そこで、老眼鏡ユーザー歴10年超のライターが老眼鏡購入費用の内訳について詳しく解説。
それをもとによい老眼鏡をリーズナブルに購入するコツや、購入後に老眼鏡の寿命を縮めない方法もお伝えします。
目次
老眼鏡費用の内訳(1)視力検査の費用
老眼鏡の作成にあたっては、まず眼科やメガネ店で詳しい視力検査を行います。
視力検査の費用
・ 眼科 健康保険3割適用で800円台後半が相場
・ メガネ店 無料
費用だけ見ればメガネ店での視力検査がお得に思えます。
メガネ店での視力検査が可能な条件
しかし、メガネ店での視力検査が可能な条件は意外と限られます。
・ 以前に老眼鏡を作ったことがある
・ 直近に眼科で異常がないことを確認済み
メガネ店では専門の資格を持つスタッフが視力検査を行います。
しかし、残念ながら検査の技術はスタッフによってまちまちです。
もちろん、メガネ店には視力検査の技術に優れた店員が多数います。
そのような店員がいる店舗では、視力検査を正確に行ってもらえる可能性が高いでしょう。
ただ、眼科での視力検査は目の診察がセットになっている点でより安心です。
万が一視力低下の原因が眼病であっても適切に対応してもらえるからです。
したがって、視力検査は多少お金がかかっても極力眼科で受けることをおすすめします。
老眼鏡費用の内訳(2)フレームと標準レンズの費用
老眼鏡の費用を最も大きく左右するのがフレームと標準レンズの費用です。
一般的なメガネ店ではフレームと標準レンズのセット販売が主流ですが、その価格帯は1万円未満から5万円以上とかなり幅があります。
(例)和真のセット価格
・ 価格帯:5,500円~5万円以上
・ セット価格の内訳:標準レンズ1万1,000円+フレーム価格(不明)
そのような幅広い価格帯になる原因はフレームの質にあるようです。
フレームの質は原材料や重さ、かけ心地などで価格が大きく違ってきます。
私が試した限りで言えば、高額なフレームほど丈夫でかけ心地が良い良質なものが多く、安いフレームは丈夫さ・かけ心地ともに質の悪いものが多いのは事実です。
しかし、老眼はおおむね2~4年で進み、その都度レンズを変える必要が生じます。
また、非常に丈夫なフレームでも2~4年使えばだいぶ傷みます。
それを考えると、「2~4年快適に使えればOK」と割り切り、自分が納得できる価格帯のフレームを選ぶのが妥当でしょう。
たとえば、私は平均3年で老眼鏡を新調する必要が生じるので、「トータル税込3万円以内」を予算の上限とし、セット価格1万円台後半のフレームを選んでいます。
老眼鏡の費用の内訳(3)レンズのオプション費用
標準レンズにつけるオプションの費用も老眼鏡の費用を大きく左右します。
ここでは眼鏡市場のオプション料金を例に挙げます。
眼鏡市場のレンズオプション料金:各3,300円
オプションの種類
抗菌レンズ、カラーレンズ、スクラッチシールド、PCレンズ(ブルーライトカット)、調光レンズ、偏光レンズ、くもり対策レンズ、ヒートガードコート
スタッフは色々なオプションを勧めますが、その通りにすると購入費が天井知らずになるので本当に必要なオプションのみに絞るのがマストです。
なお、オプションの内容や費用はメガネ店によって異なります。
そのため、老眼鏡を作る際にはまず複数のメガネ店に行き、オプションの内容や費用を確認・比較することをおすすめします。
老眼鏡をよりリーズナブルに購入するコツ
以上のことを踏まえた上て、老眼鏡をよりリーズナブルに購入するコツをお伝えします。
● 予算の上限を事前に伝えておく
スタッフが予算の範囲内で収まるように配慮してくれます。
● 家族がメガネを購入したメガネ店を選ぶ
家族割引などの各種割引が適用されるケースが多いです。
● 前回と同じメガネ店で購入する
お得意様向けの各種割引を受けられ、最大数千円の割引 が適用されるケースもあります。
● 現・老眼鏡ユーザーのベテランスタッフがいる店舗を選ぶ
老眼鏡選びにおいて、ユーザー目線からより的確なアドバイスが受けられます。
購入後に老眼鏡の寿命を縮めないことも重要
せっかく購入した老眼鏡の寿命を縮めないことも重要です。
そのためには、次のことを心がける必要があります。
・ 取扱上の注意事項を守る
・ 購入店や系列店でフレーム調整等のメンテナンスを行う
※フレームの調整は原則無料です
それらのことを心がけることで老眼鏡が長持ちし、ムダな支出の原因となる購入サイクルの短縮を防げます。
ぜひ購入後の取扱いにも留意ながら大事に使いましょう。(執筆者:元銀行員 大岩 楓)