毎日生活していれば少なからずごみが出て、ごみを捨てるための袋が必要になります。
たかがごみ袋と思われるかもしれませんが、指定ごみ袋を使っている家庭の場合、ごみ袋購入に年間1万円近くかかるケースもあります。
今回は、節約とエコにつながる「家庭ごみにかかるお金を減らす方法」について解説します。

目次
家庭ごみ有料化の導入率は65.5%(粗大ごみを除く)
環境問題への取り組みが強化される中、家庭ごみの有料化は年々増加傾向にあります。
環境省の調査によれば、家庭ごみの有料化を実施している市区町村は65.5%です。
現時点では有料化となっていない地域の中にも、実施検討中の市区町村もあります。

指定ごみ袋にかかる年間コスト
指定ごみ袋の価格は、市区町村によってさまざまです。
例えば、北海道えりも町の指定ごみ袋(燃やせるごみ)は、1枚あたり200円です。
参考:北海道えりも町「ごみ処理手数料」
私が以前暮らしていた地域では指定ごみ袋が1枚20円でしたが、現在住んでいる地域には指定ごみ袋がなく、レジ袋や市販のごみ袋で捨てることができます。
1枚20円の指定ごみ袋で週4袋のごみを捨てた場合、ごみ袋にかかる年間コストは約3,840円です。
100均の20枚入りごみ袋で捨てる場合は、ごみ袋代として年間1,056円かかります。
家庭ごみにかかるコストを減らす方法
ごみを捨てるためにかかるコストを減らすためには、
「ごみの捨て方を見直す」
ことがポイントです。
ここでは、今すぐできる節約&エコにつながる方法を紹介します。

1. ゴミの量を減らす
ごみの量が減れば、その分ごみ袋を使う量が減ります。
資源ごみと可燃ごみを分別するだけでも、ごみの量は大幅に減ります。
食品トレーやペットボトルは、ルールを守ってスーパーなどの回収ボックスに出しましょう。
「セブン-イレブン」「イトーヨーカドー」「ヨークベニマル」には、ペットボトルの回収機が設置されている店舗があります。
ペットボトル5本分で1nanacoポイントが貯まります。
2. 食品ロスをなくす
食べきれなかった料理や使い切れなかった食材は、最終的に食品ロスとして捨てることになります。
・ 献立を考えて必要な分だけ食材を買ったり、
・ 食べきれないいただきものは誰かとシェアしたりして、
食品ロスをなくしましょう。
食品の消費期限は、あくまで「おいしく食べることができる期間」です。
期限表示を正しく理解することも食品ロス削減につながります。
3. 不用品は売ったり譲ったりする
サイズアウトした服や使わなくなったおもちゃなど、使える物は売ったり譲ったりできないか検討してみましょう。
梱包や持ち込みが手間に感じる場合は、ジモティーなどのクラシファイドサービスを利用して取りに来てもらう方法もあります。

4. ゴミ袋のサイズを小さくする
指定ごみ袋も市販のごみ袋も、サイズが小さいほど1枚あたりの価格が安くなります。
ごみを捨てるときに袋に余裕があるようであれば、サイズを小さくするのも1つの方法です。
普段のゴミの量でも、重ねたり切ったりしてごみをコンパクトにすることで、ワンサイズ下のごみ袋でもおさまるかもしれません。
捨てる前のひと工夫で家庭ごみにかかるコストを減らそう
指定ごみ袋が高額な地域に住んでいる場合は、どうしても家庭ごみにかかる年間コストが高くなります。
現時点で家庭ごみ有料化が導入されていない地域でも、今後導入される可能性は十分にあります。
家庭ごみにかかるコストを節約するために、ごみの量を減らしたりごみ袋のサイズを見直したり、できることから始めてみましょう。(執筆者:成田 ミキ)