スマートフォンでのキャッシュレス決済は劇的な進化を遂げています。
これに伴い、
そうお感じの方も増えているのではないでしょうか。
こんな時代の、「持ち歩くべきカード」「しまっておいてモバイルで使うだけでいいカード」について考えてみました。
国内限定です。

目次
多くのカードはすでに持ち運び不要
スマートフォンでの「電子マネー」「QRコード決済」、そして「タッチ決済」が便利になりました。
これらキャッシュレスアイテムは、クレジットカードと組み合わせて使うのが基本です。
現物を出さずにクレジットカード決済が容易になった結果、クレジットカードを家の外に持ち出す必要性が低下しています。
さらに細かく見てみます。
「国際ブランドごとに1枚持つ」という時代ではない
以前だと、使える国際ブランド(VISA、JCB等)が限られているお店も多くあり、利用者もそれぞれのブランドのカードを持つ必要性がありました。
最近は国際ブランドによる不便は少なくなっています。
最近重要なのは、どの電子マネー、QRコード決済に店舗が対応しているか、こちらのほうです。
複数のキャッシュレスアイテムにそれぞれ別個のクレジットカードを紐付けておくことで、結局は利用者がカードを選んで決済できることになります。
カードレスのクレジットカードも増えた
カードレスタイプのカードの中でも、2021年に登場した三井住友カード(CL)、Visa LINE Payクレカ(カードレス)には、現物が存在しません。
もはや、カードの持ち歩きの概念すら消滅しています。
現物がなくても、スマートフォンで、多くの実店舗で買い物できます。
クレジットカード現物が必要な場合
こんな時代において、クレジットカード現物が必要なのはどういうケースでしょうか。
・ 高額商品を購入するとき
・ クレジットカードしか扱いのないお店(もはや極めて少ない)
・ カード券面提示に意味のある場合(空港ラウンジにおけるゴールドカード、提示で優待を受けられるカード等)
・ 通信の切れやすいお店での決済
・ ATMを使ったキャッシングと返済、リボ払いの随時返済
ホテルや高級レストランではクレジットカードで支払うべき、そんな価値観も大きく薄れてきたように思われます。
QRコード決済の大型キャンペーン中、そちらを使うのは当然です。

共通ポイントも、スマートフォンで用が足りる
楽天ポイント、dポイント、Ponta、Tポイントの4種類の共通ポイントは、すべてアプリ対応しています(対応していない一部チェーン店あり)。
ポイントカード一体型のクレジットカード、たとえば楽天ポイントカードの付いている楽天カードも、持ち歩き必須ではありません。
ポイント一体型のカードは今でも便利ではありますが、4種類の共通ポイントすべてに対応するためには、カードが4枚以上必要です。
流通系クレジットカードは持ち歩いて使う
特定の百貨店やスーパー、商業施設で割引が受けられるカードは、
です。
割引の受けられる特定の日だけでも、持ちだすと良いでしょう。
それでもカード現物不要の商業施設例
ただ、最近ではアプリがますます発達してきたため、この傾向も変化を見せています。
特定商業施設でもカード現物不要の例です。
・ イオンカードをiAEON(イオンPay)にセットして、QRコード決済
・ 三井ショッピングパークカード《セゾン》やPARCOカードなどでの、独自のQRコード決済
それからすでに、特定商業施設での割引対象日でも、カード決済でなくモバイル電子マネー(nanacoやWAON)で同一の還元が受けられることもあります。
ハイグレードのカードは提示する機会がまだ多い
ゴールド以上のカードは、提示による優待がまだ大きいので、持ち歩く価値があります。
空港ラウンジ利用がこの代表です。

カード提示で優待を受ける
クレジットカードの会員向け優待サービスは、提示が必須のものもまだあります。
こうした特典は、予期せず出くわすことも多いため、現物を持ち歩いていないと損するかもしれません。
ただし、こちらもすでに例外が多数出ています。
たとえばエポスカード提示で優待が得られるお店のうち、QRコード決済のEpos Payで可のところもあります。
持ち歩くカードは絞ってよし
本格キャッシュレス時代では、多くのクレジットカードを持つと得をします。
ただ、すべてを持ち歩く必要はなくなっています。
提示の優待があるカードを主体に、2~3枚で十分でしょう。(執筆者:沼島 まさし)