この記事の最新更新日:2022年9月5日
1台のスマートフォンであらゆるキャッシュレスアイテムを利用できる世の中です。
使うアイテムの種類は多いほうが、チャンスが多く得な時代です。
ただ残高をチャージして使うプリペイド式電子マネーについては、利用頻度の低いアイテムはあまり使いたくないでしょう。
キャッシュレス利用者が、あえて電子マネーの種類を削減する方法を考えます。
目次
電子マネーの種類を減らしたい
共通ポイントや店舗独自のポイントは、まとめての使い道があれば貯まっていても気にならないでしょう。
最近ではポイント有効期限も長く、たまに使う程度でも問題ないのです。
いっぽう、プリペイド電子マネーの残高はお金です。あまり残したくはありません。
主要電子マネーに優先順位を付けてみます。
比較の上、優先順位が下位のものをやめてスッキリしましょう。
プリペイド式電子マネーの優先順位
モバイルで使うプリペイド式電子マネーを個別に検討します。
「還元率」「使えるお店の数」「独自性」をそれぞれ★3つで採点します。
Suica
還元率 ★★★
使えるお店の数 ★★★
独自性 ★★★
Suicaは電車に乗るシーン以外でも便利な電子マネーです。
東日本エリアだけの存在ではありません。
ビューカードからチャージすると、還元率1.5%で使えます(利用時ポイントは通常なし)。
ビューカード以外では、エポスゴールドカード、リクルートカード(VISA、Mastercard)などからチャージすると高還元率です。
Suicaの使えるお店も、非常に多くなりました。
日常の利便性を追求するうえで、Suicaは欠かせないアイテムでしょう。
楽天Edy
還元率 ★★
使えるお店の数 ★★★
独自性 ★★
楽天Edyは利用時還元率が0.5%の電子マネーです。
チャージでポイントの貯まるカードを選ぶとWポイントになります。
ただしApple Pay非対応のままで、このところ地位が低下しているかもしれません。
老舗電子マネーのため使えるお店がもともと多いのですが、今やSuicaに追いつかれました。
系列の楽天カードからチャージしても還元率が通常の半分と低い(0.5%)ものの、他社のカードに、通常のショッピングと同じポイント還元率でチャージできるものがあります(一部抜粋)。
・ リクルートカード(VISA・Mastercard)
・ エポスカード
・ エディオンカード
これらを使っている人、かつAndroidユーザーにはまだまだおすすめです。
十分便利な電子マネーですが、この電子マネーならではの独自性が薄れてきました。
ただし残高不足になった後、オートチャージがオンラインで行われる機能は便利です。
※「ジャックス→楽天Edy」のチャージは2021年12月に対象外
nanaco
還元率 ★
使えるお店の数 ★
独自性 ★★
Apple Payに対応するようになったnanacoは、「セブンカード・プラス」と組み合わせないと還元率が伸びません(新規取得の場合)。
カードを限る欠点はあります。
チャージを含めて、以下の通りです。
・ 一般店舗で1.0%
・ セブン&アイグループでも1.0%
数字は目立つものではないものの、nanacoには独自性があります。
「セブン-イレブンで税金や代行収納を支払う」です。
特殊な決済のため支払い時にポイントは尽きませんが、チャージ時にはポイントが0.5%付きます。
税金等の決済方法が大幅に増えた今でも、ポイントを付けたいキャッシュレス派には大事な機能です。
この記事の最新更新日:2022年4月20日
WAON
還元率 ★
使えるお店の数 ★
独自性 ★
セブン&アイのnanacoに対し、イオンのWAON、位置づけがよく似ています。
グループ内外ごとの還元率も同じですし、ミニストップで税金が支払える点も同様です。
ただしイオンカードからのWAONチャージ時に、原則ポイントが付きません。
ポイントが付いてWポイントになるクレジットカードは、イオン銀行一体型「イオンカードセレクト」のみです(オートチャージに限る)。
この点、ミニストップでの税金払いも、nanacoに比べて価値が落ちてしまいます。
イオンPay(QRコード決済)が登場し、イオンカード本体での決済が気軽にできるようになりました。
これを主な決済手段にすると、WAONがやめられます。
イオンカード利用で貯めたWAONポイントはWAONに替えず、dポイントに等価交換してしまえばいいのです。
最強電子マネーはSuica
プリペイド式電子マネーで最も重要なのはSuicaといえるでしょう。
多くの人は、これだけあれば十分です。
関東私鉄系電子マネーのPASMOもモバイルで使えますが、PASMO定期は一体化のクレジットカードで利用して、モバイルではSuica利用をおすすめします。
それ以外の電子マネーは、利用頻度が低いのなら、やめてしまってもいいでしょう。
ただし、nanacoはセブンカード・プラスとの組み合わせで使いみちがあります。(執筆者:沼島 まさし)