先日100円ショップ・ダイソーに出かけたときに、スチーム調理バックという商品を発見しました。
パッケージには、「レンジで時短・簡単!」と記載されており、以前ご紹介したシリコーン保存袋とよく似た印象を受けます。
どこに違いがあるのか、どのように使えばお得に上手く活用できるのか、検証してみました。
なお、記載している金額は税込です。
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目次
シリコーン保存袋
≪画像元: 株式会社大創産業≫
シリコーンゴムでできたポーチ状の本体を、ポリスチレンのロックバーでスライドして開閉します。
大きさは現在以下の通り、3種類がネットストアで販売されています。
内容量 | 価格 | 大きさ |
340ml | 220円 | 19.8cm×10.5cm×8.5cm |
680ml | 220円 | 25cm×12.6cm×10.1cm |
1ℓ | 330円 | 25.7cm × 6.5cm × 15.8cm |
スチーム調理バッグ
筆者が出かけた店舗では、無地とイラスト入りのものが、それぞれSとMの2種類のサイズが販売されていました。
無地とイラスト入りの違いは、大きさや耐熱温度、注意書き、発売元も同じでしたので、イラストのあるなしだけのように思われます。
サイズ | |
無地S 9枚入り | 20cm × 8cm × 15cm |
無地M 7枚入り | 24cm × 10cm × 19cm |
デザインS 7枚入 | 20cm × 8cm × 15cm |
デザインM 5枚 | 24cm × 10cm × 19cm |
コスパはどれほどかわるのか?
価格はサイズ、デザインのありなしにかかわらず、全て110円です。
スチーム調理バックは、Sサイズならば9枚入りで110円に対して、シリコーン保存袋は1番安くても220円です。
シリコーン保存袋1枚の価格でスチーム調理バッグなら、18枚も購入できることになります。
ですが実際調理してみると、使い勝手に微妙に違いがあり、値段だけで簡単に決められない点がありました。
購入時の選択の目安になる、ポイントを紹介しましょう。
耐熱温度の違い
シリコーン保存袋
本体は-30度~230度、ロックバーは-20度~70度です。
電子レンジやオーブン・食器洗い機を使用するときは、ロックバーは取り外してください。
スチーム調理バッグ
-20度~120度です。電子レンジ専用となっていますので、湯戦、煮沸、直火には使用しないでください。
シリコーン保存袋についても、直火やオーブントースターでは使用しないようにしましょう。
調理・味の入り方
どちらの商品も、電子レンジで調理することがメインになります。
個人的な感覚ではありますが、肉や魚に調味する、温野菜を作る工程では大した違いは感じませんでした。
強いて言うならスチーム調理バッグは、袋の厚みが0.08mmと薄いため、揉みこむ作業は扱いやすく感じます。
どちらにしても、漬け込むための容器と調理器具が1つで済むため、洗う手間も減らせるのは、とてもラクで節約にもつながります。
≪左:シリコーン保存袋 右:スチーム調理バッグ≫
鶏肉の甘辛煮を作ってみましたが、味に変わりはなく、フライパンで調理するよりも少ない調味料でとても柔らかく仕上がりました。
パサつきがちな魚料理はどうなのか。
≪上:シリコーン保存袋 下:スチーム調理バッグ≫
パッケージに「ブリの照り煮」のレシピがあったので、作ってみました。
若干スチーム調理バッグの方がしっとりしていたような。
生姜が効いていて、おいしい。煮魚までできるとは、驚きです。
スチームに注意!かなり熱い
シリコーン保存袋は調理時にはロックバーを外すため、注意する必要はありますが、蒸気は多少緩和されます。
スチーム調理バッグは、上部にあるジッパー部分を閉めるため、加熱直後はかなり熱いです。
3分以上たってから、袋上部の「ここを持って取り出す」の所を必ず持ってください。
また蒸気口が左右にあるため、水分が湯気となって両側から出てくる可能性があります。
レンチン後しばらく放置してから、作業すると安心です。
調理後の保存方法
シリコーン保存袋は冷凍保存に利用できますが、スチーム調理バッグは蒸気口があるため、冷蔵にしても冷凍にしても保存には向いていません。
別の容器を使用してください。
再利用ができるかどうか
素材が柔らかく裏返して洗うこともできるシリコーン保存袋は、清潔に保ちやすく、洗って使い続けることができます。
ただし、最初は半透明のスッキリした色合いが、人参などのような色の濃い野菜は色移りがしたりすることがありますし、使ううちにどうしても黒ずんできます。
スチーム調理バッグは、再利用は推奨されていません。
レンチン調理でおうちごはんをお手軽に
今回実際2つの商品を使って調理してみて、電子レンジ料理のポテンシャルの高さに驚きました。
野菜をレンチンし、鰹節やゴマ、だし醤油と合えるだけで火を使うことなく、1品が完成します。
それぞれの商品の持ち味を利用して、簡単に時短に、おうちごはんを楽しみましょう。
商品に記載されている注意事項をしっかり読んでから使用してください。(執筆者:吉田 りょう)