これからの時代は、誰もが「お金についての知識」を身につけておく必要があります。
- 上がらないどころか、実質目減りしている給与
- 増え続ける税金や社会保険料
- 今後も減るであろう、老後の年金
最近では、物価上昇も家計に打撃を与えています。
このままでは将来どころか、今の生活さえ立ち行かなくなっていく可能性も否定できません。
誰しもがお金の問題に向き合い、解決していく必要があるのが今の時代といえます。
今まで学ぶ機会がなかったお金のことについて学び、実践していくこと。
昔と違い、今はこういったことが求められている時でしょう。
私たち庶民が資産◯◯億円といった大金持ちになるのは難しいですが、資産数千万円程度の小金持ちであればなることが可能です。
実践方法はとても簡単、節約して貯金をし、そして投資を行うことです。
時間はかかりますが、誰しもが再現しやすい方法といえます。
本記事では難しい、専門的なことは抜きにして、誰しもが実践できる方法を解説していきたいと思います。
目次
1. 小金持ちになる王道ルートの第一歩は「貯金」
まず第一にするべきことは「貯金」です。
目指すは手取り収入の20%、最低でも10%は貯金したいものです。
現状しっかりと貯金できている家庭は問題ありませんが、できていないという家庭については節約することから始めましょう。
毎月得られる収入が突然大きく増えるということは、ほとんどないでしょう。
ということは、貯金するためには支出を減らすしかありません。
至極当然なことです。
固定費の削減がコスパ良し
- 家賃
- 保険料
- スマホ代
など、固定費から見直す方がコスパ良く支出を抑えることができます。
家賃
家賃は手取り収入の20%~25%が目安とされています。
首都圏など大都市圏の場合でも30%以内が許容範囲でしょう。
住宅ローンも同様です。
これ以上の支払いは「払い過ぎ」の可能性があります。
保険
保険については家族構成や状況によって一概にいえませんが、掛け捨ての最低限の保障だけ押さえておくべきといえるでしょう。
- 医療保険
- がん保険
- 扶養家族のいる方は死亡保険
の3つが限界です。
医療保険やがん保険はそれぞれ月2,000円程度、死亡保険も保障額によりますが3,000円から5,000円程度に収まるはずです。
全て合計して月1万円以上の保険料を払っている場合は、見直しの余地があります。
スマホ代
スマホ代は、格安スマホに乗り換えるべきです。
また、なるべく現金を使わず、キャッシュレス決済を利用することも賢く貯金するコツです。
ポイント還元などを受けることもできますし、支出の管理もよりしやすくなります。
現金よりも恩恵が多いことは間違いありません。
2. 意志力に頼らず貯まるシステムを作ること!
ただ単に支出を抑えて「お金を貯めよう!」と思っても、なかなか貯めることはできません。
人の意志の力は思っている以上に弱いものです。
貯金用口座を作って自動振替サービスを活用するなど、意志の力に頼らない貯金システムを作ることが継続する秘訣です。
また家賃や光熱費、クレジットカード代など、さまざまな引き落としをなるべく1つの口座にまとめておく方が、出ていくお金を把握しやすくなります。
しっかりと貯金をするためには、自身の支出を把握しておくことが何よりも重要です。
100万円貯めることができれば、自信がつくはずです。
そして少なくとも半年分の生活費を貯める(緊急予備資金)ことを目標とし、それが実践できたら次のステップです。
3. 無理なく安定的にお金を増やす「積立投資」の実践を!
緊急予備資金を準備できたら、次はいよいよお金を「増やす」ステージです。
効率良くお金を増やすためには、投資が欠かせません。
ですが「〇〇投資で一攫千金」などといった、ギャンブル的要素の高い方法は取るべきではありません。
ギャンブルとまではいかなくとも、個別株式取引や不動産投資も初心者にはハードルが高いと考えます。
まず取り組むべき投資は「投資信託」です。
この投資信託を「つみたてNISA」や「iDeCo」といった非課税口座で買っていきましょう。
非課税口座を活用することによって、節税にもつながります。
投資信託であれば他の投資と比べるとリスクは低くなりますし、長期的に見るとしっかりと成長してくれます。
難しい知識も必要ありませんので、投資初心者でも始めやすい設計となっています。
時間はかかりますが、しっかりと着実に王道ルートを進むことが大切です。
具体的にどの投資信託へ投資したらよいか?
具体的にどの投資信託へ投資したらよいかという問題ですが、「手数料の安いインデックスファンド」をおすすめします。
あえて1つ挙げるなら
- SBI・V・全世界株式インデックスファンド
です。
これ1本でアメリカをはじめとした、世界中の国に投資できます。
各国への投資割合を自動で調整してくれるところが、初心者にも優しい設計となっています。
今後もアメリカ一強の時代が続けば現状と同じようにアメリカへの投資割合が高くなりますし、仮に中国やインドなど他の国が台頭してくれば、それに応じて投資割合を調整してくれます。
「どの国のどの企業が、今後成長するか」といったプロでも頭を悩ませる問題を、考えなくてもよいのが何よりの利点です。
手数料も全世界に投資するインデックスファンドの中で、最安値の部類です。
低コストで広く分散投資することが、安定的な利益につながります。
積立投資を「継続する」ことが小金持ちへの最短ルート!
積立投資を始めたら、あとはそれを「続ける」ことです。
投資は始めることよりも、続けることの方が何倍も難しいということは忘れないでください。
長い人生、さまざまな想定外のことが起きます。
途中で挫折してしまうこともあるでしょう。
ですが「続ける」ことができて、初めて資産を手にするのです。
年利5%で積立投資を20年間続けた場合
例えば毎月3万円の積立投資を20年間続けることができれば、投資元本だけでも720万円になります。
仮に年利5%で運用できれば、運用収益で約513万円を得ることができ、トータル約1,233万円と千万超えの資産を手にします。
毎月5万円を20年間続ければ、投資元本で1,200万円です。
年率5%と仮定すれば、運用収益込みのトータルは約2,055万円と二千万円を超える資産となります。
年利5%という数字は過去の実績から見ると、決して不可能な数字ではありません。
これが誰でも小金持ちになるための、王道にして最短のルートだと考えます。
月数万円の投資から数千万円の資産を作ることは、決して不可能ではありません。
無理なく着実に実践することにより、誰でも小金持ちになることは可能です。(執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光)