誰でも安く医療を受けられる「国民皆保険」は、日本が誇る優秀な制度です。
健康保険の主なメリットは、安く医療を受けられることや、「マイナ保険証」でポイント還元を受けられることが、真っ先に思い浮かびますよね。
しかし、健康保険証にはそれ以外にも隠れたメリットがありますので、紹介しましょう。
目次
各種割引や特典を受けられる
≪画像元:協会けんぽ≫
徳島県の協会けんぽでは、健康保険証を提示するだけで以下のような特典を受けられます。
・ 月ヶ谷温泉月の宿:入浴料金50円引き、宿泊の夕食時にワンドリンクサービス
・ フィットネスクラブセレ:ビジター利用料が3,300円 → 2,500円に
・ 徳島市体育振興公社スポーツ教室&文化講座:1人1回500円の「おためし受講」が無料
被保険者本人だけでなく、被扶養者も対象です。
≪画像元:協会けんぽ≫
埼玉県の協会けんぽでは、健康保険証を提示するだけで以下のような特典を受けられます。
・ ニューサンピア埼玉おごせ:宿泊料金・体育館・テニスコート利用料5%引き、フェイスタオル無料(日帰り入浴)
・ メガロス浦和・草加:事務登録料6,600円が無料、月会費2か月分無料
・ 大麻生ゴルフ場:スポーツドリンクサービス
≪画像元:LIGHT UP LOBBY≫
東京都府中市のコワーキングスペース「LIGHT UP LOBBY」では、初回限定でドロップイン利用は550円引きされます。
日野市、多摩市、稲城市、国分寺市、小平市、三鷹市など、府中市外の近隣自治体の人が対象です。
利用の際は、健康保険証やマイナンバーカード、運転免許証など、住所を確認できる書類を持参してください。
≪画像元:iDA健康保険組合≫
iDA健康保険組合では、アプリ「カロミル」によるヘルスアッププログラムを提供しています。
年4回実施されるキャンペーンに参加し、歩数・食事回数・体重・動画閲覧で点数を貯めましょう。
2023年1月10日~2月9日の期間中は「健康づくりキャンペーン冬の陣」を実施します。
点数上位者に、iDAけんぽ賞(ウェラブルウォッチなど)がプレゼントされます。
被保険者だけでなく被扶養者も対象ですので、奮って参加してください。
付加給付を受けられる
≪画像元:東京都情報サービス産業健康保険組合≫
全国どの健康保険組合へ加入していても、一律で受けられる給付が「法定給付」です。
それに加えて、病気やケガで月2万円を超えた自己負担額に対して、東京都情報サービス産業健康保険組合(TJK)では付加給付を行います。
また、健康保険証を持たずに医療機関を受診した、治療用装具を作ったという人もいるでしょう。
そんなときは費用を自身で全額立て替えてから、「療養費」としてTJKへ費用の7割または8割を請求できます。
療養費の支給を受けた後の自己負担額が2万円を超えた場合は、上述の「付加給付」も受けられますよ。
さらに、被保険者または被扶養者が出産したときは、請求すると「出産育児一時金」として10万円/人が給付されます。
被保険者または被扶養者が死亡したときは、請求すると「埋葬料」または「埋葬費」として、被保険者が死亡した場合は標準報酬月額1か月分(上限36万円)、被扶養者が死亡した場合は5万円が給付されます。
保養所などをお得に利用できる
≪画像元:一般社団法人船員保険会≫
船員保険の被保険者、年金受給者及びその家族などを対象に、「センポスの宿」を提供しています。
神奈川県の三崎朝市に隣接している「サンポートみさき」は、三浦半島観光の拠点に最適で、新鮮なマグロなどを堪能できます。
一般の人も宿泊できますが、船員保険の被保険者、年金受給者及びその家族は、一般料金より3,000円引きなだけでなく日帰り入浴を無料で利用可能です。
加入している健康保険をしっかりチェックしよう
健康保険に加入していると、多くの特典・お得があることが分かりました。
しかし、加入している健康保険によって差があり、全ての健康保険で同じ優待を受けられるわけではありません。
加入の健康保険のホームページなどで、チェックしてください。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)