2022年中には楽天モバイル1G以下ユーザーの有料化、楽天証券、楽天銀行、楽天カードなど様々な楽天圏内のサービスが改悪されました。
12月には楽天ブックス・楽天KoboのSPU特典の改悪がさらに発表されましたが、この改悪がどのような人に影響があるかを楽天Koboユーザーでもある筆者が検証してみました。
目次
楽天ブックス・楽天Kobo SPUについて
≪画像元:楽天ブックス≫
楽天ブックスは実書籍、楽天Koboは電子書籍を販売しており、どちらも月に一度以上、税込1,000円以上の買物をすると当月のSPU倍率が0.5倍アップとなる、楽天ポイントアップ特典です。
改悪部分について
来年2023年2月の注文分(3月ポイント付与分)から楽天KoboのSPU特典内容が改悪となる事が12月に発表されました。
改悪内容は以下の通りです。
現在の楽天ブックス・楽天Koboの会員別 SPU獲得上限ポイント
ダイヤモンド会員 1万5,000ポイント
プラチナ会員 1万2,000ポイント
ゴールド会員 9,000ポイント
シルバー会員 7,000ポイント
その他会員 5,000ポイント
特典変更後のSPU獲得上限ポイント
一律 1,000ポイント
これまではダイヤモンド会員であれば楽天ブックス・楽天Koboの各サービスで最大1万5,000ポイント獲得できました。
今後は上限1万5,000ポイント → 1,000ポイントとなるため、かなり大きな改悪のように思えてしまいます。
楽天ブックス・楽天Kobo改悪部分のポイント
改悪部分のポイントと改悪で影響を受ける人を確認します。
SPU取得条件の変更はなし
今回の改悪についての注意点の一つとして、「SPU0.5倍の取得条件の改悪」ではなく、「SPU獲得ポイント上限の改悪」という部分があります。
それぞれ1回のお買物で実書籍・電子書籍を税込1,000円以上で購入すれば、ポイントアップ特典0.5倍はこれまでと同様に獲得する事ができます。
改悪で影響を受ける人とは
楽天ブックス・楽天KoboのSPUのみを利用し、上限ポイントを獲得するための楽天市場での税込購入額をダイヤモンド会員で算出してみました。
現在のSPU獲得上限ポイントの購入額
上限1万5,000ポイント 1万5,000ポイント÷0.5(倍)%=300万円分
来年3月以降のSPU獲得上限ポイントの購入額
上限1,000ポイント 1,000ポイント÷0.5(倍)%=20万円分
※楽天ブックス・楽天Koboのどちらかで税込1,000円分の買物をした場合の特典
上記の算出から、今回のSPUを利用し、毎月20万円以上楽天市場で購入をされている方は今回の改悪で獲得できるポイントが減少してしまう事になります。
通常、生活品等を購入していて月に20万円分以上購入をしている方はそもそも多くはなさそうですね。
今回のSPU特典改悪の理由は?
ここからは筆者の推測です。
通常の楽天市場利用者には影響はなさそうですが、今回の改悪の目的の一つに、いわゆる「ポイントせどり」への対策があるのかなと感じています。
ポイントせどりでは仕入れと販売をたとえ同値で行ったとしても、獲得したポイント差額が(手数料・送料などは別途あるかと思いますが)儲けになります。
ダイヤモンド会員で楽天ブックス・楽天Koboの両方のSPU特典上限まで全て享受したと仮定すると、年間で上限の3万0円×12ヶ月=36万ポイント分獲得できます。
今回の改悪によって年間でも最大2,000円×12ヶ月=24,000ポイントしか獲得できなくなり、獲得ポイントは15分の1へと大幅に減少します。
影響はほぼなし
筆者は楽天Koboで月に税込1,000円以上を利用するユーザーですが、今回の改悪があっても、月に20万円以上の買物を通常楽天市場でしないため、SPUを利用して獲得できる楽天ポイントには影響はない、という結論です。
だいたいの方にも当てはまる結論かと思います。
≪画像元:楽天ブックス 2022年12月20日現在配布されているクーポンの一部≫
また、楽天ブックス・楽天Koboでは現在、クーポンやキャンペーンが配布される事が以前より増えている印象があります。
ぜひみなさんも楽天ブックス・楽天Koboを利用し、雑誌やマンガ、書籍などを購入してSPUポイント+0.5倍を獲得してください。(執筆者: 永瀬 真人)