楽天カードを取り巻く状況は、日々変化しています。
ここ最近は特に状況が激変していますので、紹介しましょう。
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「SPU」での楽天カード特典が改悪
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≪画像元:楽天グループ≫
「SPU」(スーパーポイントアッププログラム)において、楽天カードの特典が大幅に縮小されます。
これまでは、一般カードでも最大+1倍、月間還元上限5,000ポイント、楽天銀行を引き落とし口座に設定で最大+1倍、月間還元上限5,000ポイントでした。
12月1日からは、一般カードで最大+0.5倍、月間還元上限1,000ポイント、楽天銀行を引き落とし口座に設定で最大+0.5倍、月間還元上限1,000ポイントに引き下げられます。
年会費有料カードの優位性もなくなる
楽天ブラックカード、楽天プレミアムカード、楽天ビジネスカードの年会費有料カードも、改悪の例外ではありません。
11月30日までは、1倍(楽天カード特典分)+ 2倍(楽天プレミアムカード特典分)、月間還元上限1万5,000ポイント、ポイント最大5倍という条件です。
12月1日以降は、1倍(楽天カード特典分)、月間獲得上限5,000ポイント、ポイント最大3倍となります。
ポイント倍率は一般カード並みに引き下げられ、一般カードに対する優位性といえば還元上限が多いくらいです。
楽天プレミアムカードのプライオリティ・パスが改悪
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≪画像元:楽天カード≫
楽天プレミアムカードは、追加料金なしで「プライオリティ・パス」を付帯させられます。
これがあれば、国内外の空港ラウンジでくつろぎのひと時を過ごせるでしょう。
ところが、2025年1月より海外空港ラウンジの利用条件が変更されます。
これまでは何度利用しても利用料無料でしたが、2025年1月は海外ラウンジ利用年間6回以降が有料となるのです。
楽天ブラックカードは変更の対象外です。
解約、またはダウングレードをすると楽天ビジネスカードは自動解約
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≪画像元:楽天カード≫
楽天プレミアムカードや楽天ブラックカードに付帯できる、年会費2,200円の「楽天ビジネスカード」の扱いが気になるところです。
これについては、楽天プレミアムカード、楽天ブラックカードの解約、またはダウングレードをすると自動解約になります。
楽天ビジネスカードで継続的な料金の支払いをしている人は、注意してください。
楽天ビジネスカードも、年会費返金の対象です。
毎月5と0のつく日は楽天市場での楽天カード利用でポイント5倍
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≪画像元:楽天グループ≫
毎月5と0のつく日にエントリーの上で、楽天市場、楽天ふるさと納税、楽天ブックス、楽天koboでの買い物時に楽天カードで決済してください。
「楽天会員通常ポイント1倍」に加えて、
・ 楽天カード通常分:+1倍
・ 楽天カード特典分:+1倍(上限5,000ポイント/月)
・ 5と0のつく日特典:+2倍(上限3,000ポイント)
が加算され、合計ポイント5倍になります。
楽天プレミアムカードなら、楽天プレミアムカード特典+2倍(上限1万5,000ポイント/月)も加算され、合計最大7倍です。
(12/5より)ポイント倍率ダウン、月間上限引き下げ
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≪画像元:楽天グループ≫
12月5日より、「毎月5と0のつく日」の特典内容が変更されます。
5と0のつく日のポイント倍率が「+2倍 → +1倍」にダウンするため、楽天カード決済時のポイント倍率が最大4倍にダウンします。
また、5と0のつく日の還元上限も、3,000ポイント → 1,000ポイントに引き下げです。
さらに、12月1日よりSPUが変更されるのに伴い、以下の変更も加えられます。
・ 楽天カード特典分+1倍の月間上限が5,000ポイント → 1,000ポイントに減少(楽天プレミアムカードは1万5,000ポイント → 5,000ポイント)
・ 楽天プレミアムカード特典分+2倍が廃止
街での楽天カード利用がポイント2倍
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≪画像元:楽天カード≫
楽天カードを街のお店で利用すると、100円ごとに1ポイント還元されるのが通常です。
しかし、楽天市場、楽天ブックス、楽天Kobo、楽天ふるさと納税、Rakuten Fashion、楽天24、楽天ビックで月2万円以上楽天カードを利用すると、その月に楽天カードを街のお店で利用した分に対して、ポイントが2倍になります(上限500ポイント/月)。
楽天カードを支払い元に設定した楽天ペイアプリの利用分も、街のお店での利用分に含まれます。
11/1より条件は改善されたが楽天モバイル契約者限定に
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≪画像元:楽天カード≫
ところがこのサービス、11月1日からは楽天モバイルのRakuten最強プラン、Rakuten最強プラン(データタイプ)、スーパーホーダイ、組み合わせプラン、コミコミプランを利用している人限定のサービスとなりました。
楽天モバイルを利用していない人は、もちろん対象ではありません。
対象者がかなり限定された代わりに条件は良くなり、「楽天市場で毎月2万円以上利用」という達成条件がなくなりました。
Rakuten最強プラン利用者は無条件で、街での楽天カード利用がポイント2倍です(上限500ポイント/月)。
楽天カードを支払い元に設定した楽天ペイアプリの利用分も、引き続き街のお店での利用分に含まれます。
認証方法が「固定パスワード → ワンタイムパスワード」に変更
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≪画像元:楽天カード≫
ネットショッピングを安全にするため、本人認証サービスを導入しているサイトも少なくありません。
これまでの楽天カードでは、楽天e-NAVIにて会員が設定した固定のパスワードで認証を行ってきました。
10月27日より認証方法が変更され、登録中の携帯電話番号宛に届くワンタイムパスワードでの認証となりました。
まずは、楽天e-NAVIより本人認証サービスの登録を完了させてください。
その後、ショッピングサイトなどにて以下の手順で本人認証を行います。
1. クレジットカードの番号・有効期限などを入力
2. 登録中の携帯電話番号にワンタイムパスワードが届く
3. ワンタイムパスワードを入力
4. 支払い完了
また、楽天ペイアプリへの支払い元として楽天カードを登録する際も、本人認証サービス(3Dセキュア)、または楽天Edy付帯の楽天カードによるスキャン認証での本人確認が必須となります。
「楽天カードポイントプラス」、抽選が多くなった(気がする)
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≪画像元:楽天カード≫
楽天カードの優待店「楽天カードポイントプラス」は、ポイント2倍というものが多く、アメックスブランドならポイント5倍がメリットです。
支払い元を楽天カードに設定した楽天ペイも、ポイントアップの対象です。
ところが最近、「もれなく●倍」ではなく「抽選で●ポイント」が多くなってきた気がします。
特に、コンビニやドラッグストアなど使いやすいお店でその傾向が顕著です。
楽天カードはこのまま改悪に向かうのか
今回紹介したことだけ見ても、楽天カードの改悪は一目瞭然です。
楽天モバイルを楽天経済圏の中枢に据えようという意図が見えてきます。
楽天カードは、このまま改悪に向かうのでしょうか。