1月より始まった新NISA、昨今の株高で話題となっていますね。
ポイ活勢にとっては、クレカ積立によるポイント還元が魅力的です。
そんなクレカ積立に動きがありますので、紹介します。
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新NISAのクレカ積立はほとんどの証券会社で「月5万円」が上限だった
新NISAのつみたて投資枠は月10万円が上限ですが、つみたて投資枠いっぱいをクレカ積立したい人もいるでしょう。
しかし、投資家保護の観点からクレカ積立は規制されています。
金融商品取引業等に関する内閣府令では月10万円が上限ですが、ほとんどの証券会社はクレカ積立の上限額を5万円としています。
これは、積立日と引落日の時間差を考慮しており、引落日が来る前に次の積立日が来て内閣府令の上限である月10万円を超えるのを防いでいるのです。
tsumiki証券、大和コネクト証券など、以前より月10万円をクレカ積立の上限とする証券会社もあります。
積立日と引落日を1か月以内にすることで実現できることであり、例外的です。
3/8に金融商品取引業等に関する内閣府令が改正され、月10万円も可能に
資産形成促進や利便性向上の観点から、3月8日に金融商品取引業等に関する内閣府令が改正され、月10万円のクレカ積立も正式に可能となりました。
これに伴い、クレカ積立の上限を引き上げる証券会社もありますので、紹介しましょう。
【SBI証券】積立可能な全クレカが対象だが詳細は不明
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≪画像元:SBI証券≫
SBI証券のクレカ積立は、これまで月5万円の積立上限でした。
利用者の資産運用ニーズに応えるべく、クレカ積立の上限額を月10万円に引き上げます。
SBI証券でクレカ積立に利用できるクレカは、全て10万円への上限引き上げの対象です。
三井住友カード、東急カード、オリコカード、アプラスカード、UCSカード、タカシマヤカード、大丸松坂屋カードを利用できます。
ただし、実施時期、引き上げ後のポイント還元率など各種条件については、まだ決まっていません。
他社の対応を見て決めるのではないでしょうか。
【楽天証券】楽天キャッシュと合わせて月15万円のキャッシュレス積立が可能
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≪画像元:楽天証券≫
楽天証券のクレカ積立も月5万円の積立上限で、楽天カード(ゴールド、プレミアム、ブラック含む)のみ利用可能でした。
ただし、楽天証券では楽天キャッシュでも月5万円まで積立が可能で、合計10万円のキャッシュレス積立が可能でした。
利用者の資産運用ニーズに応えるべく、3月10日以降の積立設定分(4月積立購入分)より、クレカ積立の上限額を月10万円に引き上げます。
楽天キャッシュでの積立と合わせて、上限は月15万円です。
クレカ積立における還元率がカードの種類などによって0.5~2%なのは、変更ありません。
(6/30まで)楽天カードのクレカ積立で最大10万ポイントのチャンス
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≪画像元:楽天証券≫
クレカ積立の上限引き上げを記念して、3月8日~6月30日の期間中にキャンペーンを実施します。
期間中にエントリーの上で、4月30日までに楽天ゴールドカードか楽天プレミアムカードを作成し(楽天カードからの切替でもOK)、NISA口座で同カードを使い投資信託を合計5,000円以上積み立ててください。
抽選で7,010名に、以下の楽天ポイントが進呈されます。
・ 10名:10万ポイント
・ 1,000名:1,000ポイント
・ 6,000名:500ポイント
7月下旬に進呈されるポイントは、通常ポイントです。
【auカブコム証券】5/1以降の指定日分より可能
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≪画像元:auカブコム証券≫
auカブコム証券のクレカ積立も月5万円の積立上限で、au PAYカード(ゴールド含む)のみ利用可能でした。
利用者の資産運用ニーズに応えるべく、クレカ積立の上限額を月10万円に引き上げます。
4月5日までに設定または変更すれば、5月1日以降の指定日分より、月最大10万円の積立が可能です。
au PAYカードの還元率は、これまで通り1%で変更ありません。
還元されたPontaポイントで、さらに投資信託を購入(スポット購入)することもできます。
auマネ活プラン特典は月5万円まで
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≪画像元:auカブコム証券≫
「auマネ活プラン」契約者は、au PAYゴールドカードとauカブコム証券のNISA口座を保有することで、クレカ積立の還元率が12か月間3%になります。
ただし、auマネ活プランのクレカ積立特典は、毎月の投資信託の積立金額5万円までが上限です。
月5万円を超えた分は1%還元ですので、注意してください。
auマネ活プラン契約者が12か月間、月10万円クレカ積立をした際の還元ポイントは、以下の通りです。
(5万円×3%×12か月)+(5万円×1%×12か月)=2万4,000ポイント
auカブコム証券は、自動売買ツールがネット証券屈指。
クレカ積立もおすすめですし、投資において大切なリスク管理もしやすい証券会社です。Uターン注文は買い注文と同時に売り注文をだすことが可能で、時間に余裕のない方にもおすすめです。
【マネックス証券】月5万円超過分は還元率がダウン
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≪画像元:マネックス証券≫
マネックス証券のクレカ積立も月5万円の積立上限で、マネックスカードのみ利用可能でした。
利用者の資産運用ニーズに応えるべく、クレカ積立の上限額を月10万円に引き上げます。
3月25日より、4月買付分の月最大10万円の申込が可能です。
これまでは、クレカ積立の還元率が1.1%と、通常のマネックスカード利用時の還元率より高還元でした。
しかし、クレカ積立が月5万円を超過した分については、5~7万円が0.6%、7~10万円は0.2%と還元率がダウンします。
月10万円でクレカ積立した場合、5万円分は550ポイント、5~7万円は120ポイント、7~10万円は60ポイント、合計730ポイントが毎月マネックスポイントとして還元されます(還元率0.73%)。
マネックス証券はサポートに力をいれており、対応している多くのスタッフはマネックス証券の社員です。また、口座開設で無料で利用できる「銘柄スカウター」は企業の業績推移や配当金の推移などを把握できる投資において必須の投資ツールとなっています。
余裕のある範囲でクレカ積立をしよう
新NISAのクレカ積立の上限が、実質的に月10万円となります。
証券会社各社も上限を引き上げるでしょう。
しかし、ポイント目当てに身の丈以上のクレカ積立をして、支払えなくなっては本末転倒です。
あくまでも余剰資金で行いましょう。
また、投資ですので損をするリスクがあるのも念頭に置いてください。