いろいろなサービスの値段が上がる昨今、銀行の手数料も上がっています。
地味に痛い銀行の振込手数料、少しでも安く抑えたいですよね。
今回は、そんな人にピッタリな「ことら送金」を紹介しましょう。
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「ことら送金」とは
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≪画像元:ことら≫
「ことら送金」は、株式会社ことらが提供する、スマホアプリを使った個人向け送金サービスです。
「ことら」は少額送金を表す「小口トランスファー」に由来します。
ことらの株主は、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行の5行です。
メガバンクのお墨付き、といったところでしょうか。
ことら送金のメリット
ことら送金が注目のサービスなのは、他にはないメリットがあるからです。
メリットをチェックして、自分に合うサービスであれば始めてみましょう。
【メリット1】手数料無料で送金可能
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≪画像元:三井住友銀行≫
昨今、手数料を値上げする金融機関が増えています。
主な金融機関の他行振込手数料を見てみましょう。
・ みずほ銀行:150円~880円
・ 三菱UFJ銀行:154円~770円
・ 三井住友銀行:165円~770円
・ ゆうちょ銀行:165円~880円
・ 住信SBIネット銀行:77円(月3回まで無料)
・ auじぶん銀行:99円(月3回まで無料)
・ 楽天銀行:145円
月4回以上振込する人には、手数料が負担ですね。
ところが、「ことら送金」は10万円未満の個人向け送金について、他行宛であっても手数料がかかりません。
振込方法によっては最大880円かかる手数料を抑えられるのは、大きいですね。
【メリット2】すぐに送金可能
窓口やATMを使った振込は、銀行営業日・時間内に行わないと、振込が反映されるのに時間がかかります。
一方のことら送金は、基本的に24時間365日(メンテナンスを除く)送金可能です。
【メリット3】288先へ送金可能
手数料無料で送金できるとはいえ、送金先が限られているのでは意味がありません。
2024年4月現在、ことら送金は全国288先へ送金可能です。
送金を受け取れる金融機関(銀行や信用金庫)も多く、使い勝手も悪くなさそうですね。
対応している金融機関については、公式サイトをチェックしてください。
【メリット4】口座情報を知らなくても送金可能
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≪画像元:三井住友銀行≫
振込の際、通常は口座番号や支店番号など、口座の情報を入力しなければなりません。
一方のことら送金は、送金先の携帯電話番号やメールアドレスが分かれば、送金可能です(できない金融機関もあり)。
「少額の割り勘で口座番号を教えてもらうのも」「そもそも口座情報を知らない」という場合でも、ことらなら簡単に送金できそうですね。
【メリット5】専用アプリの必要なし
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≪画像元:ことら≫
最近では、金融サービスにとどまらず、多くのサービスで専用アプリを必要としています。
便利でお得ならインストールしたいところですが、スマホの容量が気になりますね。
しかし、ことら送金ではさまざまなアプリに機能を搭載しているため、専用アプリを必要としません。
対応する銀行などのアプリをインストールしていれば、そのままことら送金を使えるんです。
【メリット6】システム障害などに意外と強いかも
昨年10月に発生した全銀システムの障害、影響を受けた方もいるのではないでしょうか。
他行宛の振込で、500万件以上に影響が及んだそうです。
そんな中、bankpayアプリのことら送金を使うと、無事振り込めたとの報告がありました。
全銀システムの影響を受けないことら送金、万が一の時には使えそうです。
ことら送金の注意点
比較的新しいサービスであることら送金、既存のサービスとは異なる点もあります。
注意点をよく読んで、しっかりと把握しましょう。
【注意点1】アプリからのみ利用可能
ことら送金は、基本的にアプリからのみ利用可能です。
窓口やATM、インターネットバンキングからは利用できませんので、注意してください。
【注意点2】ネット銀行にはほぼ未対応
ことら送金に対応している金融機関は、実店舗を持つところが多いです。
元々振込手数料がお得なネット銀行(楽天銀行、ソニー銀行など)には、ほぼ対応していません。
【注意点3】1回10万円以上の送金はできない
ことら送金の上限は1回10万円で、上限を引き上げることはできません。
1日・1か月の送金額や送金回数の上限は、金融機関によって異なります。
多額の送金をする場合は、通常の振込を利用するのが早いでしょう。
「ことら税公金」にも注目!
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≪画像元:ことら≫
ことらにはことら送金だけでなく、スマホでQRコードを読み取るだけで、税公金を納付できる「ことら税公金」というサービスもあります。
銀行やコンビニに足を運ぶ必要がなく、手数料はもちろんかかりません。
手数料無料で利用可能な金融サービス「ことら」、注目ですね。