ヨーグルトは長年にわたり健康食品の定番として親しまれており、腸内環境に対する関心の高まりとともに、その人気はさらに加速しているようです。
しかし、最近では原材料価格や物流費の高騰の影響で、値上がりを繰り返していることから、身体には良いとは言えど、家計のことを考えると完食する度にその都度購入するのは厳しい…と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが、自家製ヨーグルトのレシピです。
種作りに一度成功すれば、いくらでも増やすことができるので、賢くお得に菌活に取り組むことができます。
中でも今回は独特の粘り気が特徴的な「カスピ海ヨーグルト」と市販の牛乳の2つだけで作る簡単レシピについて紹介いたします。
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自家製カスピ海ヨーグルトの作り方【大瓶編】
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≪執筆者撮影≫
それでは早速、自家製カスピ海ヨーグルトを作っていきましょう。
低脂肪牛乳でも作れるようですが、今回は一般的なタイプの牛乳を選んでみました。
第一段階の種として使用したカスピ海ヨーグルトは、“フジッコ”の製品です。
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≪執筆者撮影≫
作り方はとても簡単。
煮沸消毒した蓋付きの瓶などの保存容器に牛乳を注ぎ入れ、少量の自家製ヨーグルトを混ぜ合わせて24時間~48時間を目安に常温で保存するだけでOKです。
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≪執筆者撮影≫
1回目の検証では、500mlの牛乳に対し、大さじ3杯程度のカスピ海ヨーグルトを混ぜ合わせてみました。
容器ごとよく振って、こまめに攪拌させましょう。
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≪執筆者撮影≫
24時間経過後、とろみ加減を確認してみました。
カスピ海ヨーグルトの発酵は20~30度が適温で、検証した時期の気温は約17~18度と少々肌寒い気候だったこともあり、まだ十分に発酵できていないようです。
味自体もヨーグルトの酸味より、牛乳の風味が勝っているような感じがします。
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≪執筆者撮影≫
さらに常温で24時間(合計48時間)保存してみたところ、カスピ海ヨーグルト特有のどろりとした粘り気がようやく現れてきました。
酸味も前日に比べると、しっかり感じることができます。
ただし、市販の自家製カスピ海ヨーグルトほどの粘り気はなく、どちらかというと飲むヨーグルトに近いテクスチャーです。
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≪執筆者撮影≫
1度目の検証では1/4程度だけ味見した後、残りは晩御飯用のカレーに混ぜてアレンジすることに。
ルーを入れて煮詰めていくと、バターチキンカレーのような濃厚な味わいと食感に変化し、水だけで作るよりも大変食べ応えがありました。
自家製カスピ海ヨーグルトの作り方2【タッパー編】
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≪執筆者撮影≫
1回目の検証では気温の影響で十分に発酵が進まなかったため、容器や分量を変えてもう一度再チャレンジすることに。
今度は外側から内側へ少しでも熱が伝わりやすよう、瓶ではなくタッパーを使用してみました。
また、1回目の検証よりもカスピ海ヨーグルトの割合(牛乳200ml:カスピ海ヨーグルト 大さじ4)を少し濃いめに混ぜ合わせてみました。
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≪執筆者撮影≫
24時間経過した翌朝に開封してみたところ、1回目の検証時よりも強めのとろみがついているのを確認することができました。
味もヨーグルトらしい酸味がしっかりと加わっています。
続いて、こちらのタッパーのヨーグルトを自家製種として別の容器で新たに発酵を進めてみることにしました。
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≪執筆者撮影≫
牛乳200mlに大さじ4杯程度の種を混ぜ合わせて24時間常温保存してみたところ、 今回検証した中で1番カスピ海ヨーグルトらしい、どろりと重たいテクスチャーのヨーグルトが完成しました。
完成後は必ず冷蔵庫で保存し、1週間以内を目安に次の種として利用するようにしましょう。
その時の気温によって調節するのがポイント
本記事では、自家製カスピ海ヨーグルトの作り方について紹介させて頂きました。
今回検証したように、発酵を上手く進めるにはその時の気温によって分量をうまく調整することが大切なキーポイントです。
また、気温が30度以上を超えてしまうと雑菌の活動が活発化し、食中毒の原因になりますので、暑い日はクーラーを入れるなどして20度~30度以下の涼しい部屋で発酵させるよう十分に注意してください。
毎日欠かさずヨーグルトを食べている方、なるべくお金をかけずに健康を保ちたい!と言う方は試してみてください。