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「LINE Pay」終了 キャッシュレス界トップクラスの高還元決済がまとめて2つ消える

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「LINE Pay」終了 キャッシュレス界トップクラスの高還元決済がまとめて2つ消える

日本においてLINE Payが2025年4月30日にサービス終了するというニュースが入ってきました。

実際のところ、LINE Payがなくなってもどうでもいいという方が多いのではないでしょうか。

しかし、これにより高還元決済ふたつが消滅するので、キャッシュレス界にとっては衝撃のニュースなのです。

この記事では、すでに人気のなかった決済がひっそり消えるという扱いにはしません。

キャッシュレスの基本が揺らぐインパクトをお伝えしたく思います。

キャッシュレス界にとっては衝撃のニュース

LINE Pay終了、PayPayへ一本化

LINE PayはQRコード決済の黎明期に大きな役割を果たした決済でした。

今では信じられませんが、比較的年配の人も使っていたPayPayと対比し、「若者の決済」とされていたのです。

しかし現在はどちらも運営会社がLINEヤフーとして統一されています。

台湾、タイではLINE Payも強いようですが、国内で重複する決済の統一は不思議なことではありません。

ですが、高還元の決済が消える事実は大きなものです。

LINE Pay終了、PayPayへ一本化

≪画像元:LINE Pay

5%還元、3%還元が消滅

LINE Pay(とその関連)のサービス終了により、キャッシュレス界でもトップクラスの高還元決済がまとめてふたつ消滅します。

・ Visa LINE Payクレジットカード(p+)…5%還元(月に500ポイントまで)

・ Visa LINE Payプリペイドカード…3%還元(月に1,000ポイントまで)

※終了リリースでは、「LINEプリペ(Visa)」と記載されている。

5%、3%が消えます。

Visa LINE Payクレジットカード(p+)はカード自体が直ちに消滅するわけではなく、2025年5月1日以降もカード有効期限までは使えます

ただし、LINE Payと組み合わせないと還元率0.5%の凡庸なカードに過ぎないため、存在価値はなくなります

LINEプリペ(Visa)ことVisa LINE Payプリペイドカードは、券面を持たないバーチャルカードであり、実質スマホのタッチ決済専用です。

もともとLINE PayのQRコードで決済するわけではないのですが、2025年1月に消滅します。

未発表ですが、3%還元は恐らくその前になくなると思われます

このほか、徐々に還元率が低下しすでに存在感は薄れていましたが、「p+」のつかない、Visa LINE Payクレジットカード(1.0%還元)があります。

これも、カード有効期限まで存続します。

クレジットカードのポイントは引き続きLINEポイントなのか、こういった詳細は不明です。


LINE Pay残高はPayPayへ

前述の「p+」を使っている人には、残高は関係ありません。

現金チャージ、または銀行チャージでLINE Payを使っている人、それからVisa LINE Payプリペイドカードを使っている人は、LINE Payの残高を使って決済しています。

この残高については、追って告知があります。

PayPay残高への移行ができ、そしてその移行期限が過ぎた場合は払い戻しとなる運びです。

消費者として損害はありません。


LINE関係のクレジットカード

Visa LINE PayクレジットカードとVisa LINE Payクレジットカード(p+)は、直ちに発行停止にはなっていません。

今のところまだ入会できますが、1月または4月を待たず還元率は低下するものと予想します。

三井住友カードとの組み合わせも消滅する

さてLINEのクレジットカードは、三井住友カードが発行しています。

三井住友カード(NL)等のプロパーカードについても、LINE Payとの独占的な組み合わせ(チャージ&ペイ)がありました。

PayPay加盟店で三井住友カード決済ができて便利だったのですが、これも2025年4月に当然消滅ということになります。

これで、LINEヤフーと三井住友カードの協業は消滅すると考えていいでしょう。

このサービス消滅の、三井住友カードユーザーへの影響を見てみます。


ゴールド(NL)の年間100万円利用の手段がひとつ減る

三井住友カードの「ゴールド(NL)」それから銀行一体型の「Oliveフレキシブルペイゴールド」においては、「年間100万円」の区切りが次の通り重要な意味を持ちます。

・ 達成後、以後年会費永年無料

・ 毎年の達成により、1万のボーナスポイント(これで実質還元率1.5%となる)

達成のためには、日常の決済をこまめに使うのがいいわけで、この点LINE Payは重宝する存在でした。

なにしろ数多い「キャッシュレスはPayPayのみ」の小規模店舗でも、三井住友カード決済ができたのです。

三井住友カードの年間100万円を達成したい方は、しばらくはLINE Payを使いましょう


手数料無料で税金が支払えなくなる

LINE Payのおかげで、三井住友カードユーザーは、税金を手数料なく支払い、そしてポイント(0.5%)までもらえていました

この手段が消滅します。

三井住友カードのMastercardの場合、au PAYにチャージできますが、VISAには関係ありません。

5%還元の決済はこれ

≪画像元:ファミペイ

単に使う人の減った決済がひっそり消滅するわけではなく、深掘りキャッシュレスユーザーにとっては影響が非常に大きいというところを見てまいりました。

中でもVisa LINE Payクレジットカード(p+)の5%還元が消滅するというのは大きいものです。

ただ、代替手段はひとつあります。

ファミペイ翌月払いです。

ファミリーマートのことは忘れても構いません。街で広く使えるからです。

次の手段で5%還元となります。そして、消滅するp+と同じく、月の還元上限が500円です。

・ ファミペイ翌月払いを申し込む(要審査)

・ ファミペイローンを申し込む(要審査) ※借りなくてもいい

・ ボーナス還元の上限到達のため月1万円決済したければ、申請して限度額を上げてもらう(初期状態では5,000円)

・ QUICPayやSmartcode(汎用QRコード決済)で買い物する

正確な説明ではないですが、わかりやすくいえば「クレジットカードにキャッシング枠をつけて申し込む」ということです。


キャッシュレスの世界は日々変わる 次をまた考えよう

筆者は月が替わると、早速LINE Payで1万円買い物し、500ポイント得ています。

LINE Payの終了で、筆者のキャッシュレス生活も変貌していかざるを得ません。

しかし、こんなことも日常茶飯事です。次を向いていきたいと思います。

還元率の追求に関しては、こちらの記事もご覧ください。


《沼島 まさし》
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沼島 まさし

執筆者:金融系ライター 沼島 まさし 沼島 まさし

実践系キャッシュレスライター。 モットーは「経済圏に囲い込まれるな」「キャンペーンのためなら火の中水の中」 QRコード決済の地域還元のためなら、都内のあちこちに出没します。 たまにうっかり失敗しますが、失敗談もネタにしています。 寄稿者にメッセージを送る

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