シニア・高齢者に特化したマーケティングリサーチを行うコスモラボの調査で、シニアの消費生活に大きな変化が明らかになった。
60歳以上の「コスモラボ」のアンケートモニター174人に対する調査によると、シニアの81.6%が1年前と比べて生活全体の支出が増加したと回答。特に「食費」(78.7%)と「水道光熱費」(70.7%)の増加が顕著で日常生活に直結する支出の上昇がシニアの家計を圧迫している。


一方、収入面では「変わらない」(43.7%)が最多だが、「減少」を経験した層も31.0%存在し、収入の二極化が進んでいる。

実際、消費意識に変化があったと感じる人は78.8%に達し、特に「健康志向」(61.5%)と「節約志向」(60.3%)が高まっている。

将来的な消費増加意向は「旅行・レジャー」(40.8%)や「健康・医療関連のサービスや商品」(35.6%)に集中しており、経済的制約を感じながらも生活の質と健康を重視する姿勢が見られる。
