三井住友カードは、クレジット一体型の「iD」機能について、2025年7月以降に発行する更新カードから機能を終了すると発表しました。

同社は顧客に対し、「勝手ながら2025年7月以降にお届けする更新カードはiD機能なしでの発行となります」と通知。現在iD一体型カードを利用している顧客には大変な不便をかけるとして理解を求めています。
対象となるのは、三井住友カードの各グレード(プラチナ、ゴールド、一般カードなど)のVISA・Mastercard、さらにアミティエカードやブランド提携カードなど幅広い範囲に及ぶ。

交通系電子マネー機能付きカードでiD一体型として発行されているカードについては、引き続きiD一体型での発行を継続します。

同社は代替手段として、スマートフォンでのApple PayやGoogle Payの利用を推奨。これらのサービスに設定することで、引き続きiD加盟店での決済が可能となります。

また、iDのみが搭載された専用カードの追加申し込みも受け付けていますが、追加で申し込めないカードもあるので注意してください。

さらに、カード券面にタッチ決済対応マークがあるカードについては、Visa/Mastercard加盟店でのVisaのタッチ決済やMastercardコンタクトレス機能を利用した非接触決済も可能です。一定金額を超える支払いでは暗証番号の入力が必要となるが、通常の店舗ではより簡単でスピーディーな支払いが実現できます。
今回の変更は、キャッシュレス決済の多様化とスマートフォン決済の普及を背景としたものと見られます。既存のiD一体型カード保有者は有効期限まで現在のカードを利用でき、2025年7月以降の再発行時にも同様にiD機能なしでの発行となります。