
新米が店頭に並ぶ時期になりました。朝に炊いたごはんを夕食まで炊飯器で保温しておくと、帰ってすぐ食べられて便利です。ただ、保温の時間が長くなるほど電力の消費量は増え、風味も落ちていきます。資源エネルギー庁の案内では、炊飯器で保温するのは4時間までが目安です。また、保温のためのエネルギーより、電子レンジで温め直すエネルギーの方が少なくなると説明しています。
夕食まで保温が習慣だった共働きの夫婦の気づき
「朝に炊いておけば、夜は帰ってすぐに食べられるから。」40代の共働きの夫婦の家では、朝にまとめて炊いたごはんを、夕食まで炊飯器で保温しておくのが習慣でした。
新米を買ったのをきっかけに、夜のごはんが朝ほどおいしくないことが気になり始めます。調べてみると、長い保温は味だけでなく電気の使い方にも関わるとわかり、炊き方と残ったごはんの扱いを見直すことにしました。
資源エネルギー庁が示す保温の目安
資源エネルギー庁の省エネの案内は、炊飯器について「必要な時だけ使いましょう」と呼びかけています。保温時間が長くなると電力の消費量が増え、風味も悪化するためです。
気になる保温と温め直しの比べ方にも、同じ案内が答えています。ごはんを炊飯器で保温するのは4時間までが目安で、保温のためのエネルギーより、電子レンジで温め直すエネルギーの方が少なくなるという説明です。
注意したいのは、4時間は国の案内が示す目安であって、守らなければならない決まりではないことです。保温を一切やめるのではなく、食べるまでの時間で保温と温め直しを使い分ける物差しとして持っておくと迷いません。
食べる時間から決める炊き方と残りの扱い
同じ案内は、食べる時間にあわせて炊き上がるようにタイマー予約を使うことと、使わないときはプラグをコンセントから抜くことも挙げています。夕食の分を朝に炊かず、帰宅の時間にあわせて予約しておけば、長い保温そのものが要らなくなります。

翌日に回す分は、炊きたてのうちに冷凍するのが一つの手です。農林水産省の広報誌では、炊きたてを冷凍しておくと解凍してからもおいしいと紹介しています。
もう一つの見直しどころが炊く量です。消費者庁は、家庭で食品ロスを減らすコツとして、家族の予定も配慮して食べきれる量を作ることを挙げています。環境省が2026年6月30日に公表した推計では、令和6年度の家庭系の食品ロスは約224万トンでした。
保温の区切りを家族で決めておく
炊飯器で保温するのは4時間までを目安とし、長時間保温を避けて冷蔵・冷凍保存し、必要に応じて電子レンジで温めるのが、省エネに沿った使い方です。夕食の分はタイマー予約で炊き、翌日に回す分は冷凍し、使わないときはプラグを抜くという三つを家族で決めておけば、長い保温に頼らずに済みます。まずは今夜の分から、炊く時間と量を見直してみましょう。


