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[密着レポート]ファイナンシャル・プランナーの「有料マネー相談」(2/7)

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[密着レポート]ファイナンシャル・プランナーの「有料マネー相談」(2/7)

大切にしていることをじっくり聞きたい

 はじめまして。今日はお越しいただきありがとうございます。

どうぞお掛けください。(一同着席)

通常のFPの相談は1時間~1時間半が主流ですが、私は少し長めの2時間を取らせて頂いております。相談者がどんなことを大切にされていたり、どういうことに価値を置かれているのかもゆっくりお話しする中からお聞きしていきたいからです。本日はよろしくお願い致します。

 よろしくおねがいいたします。

 まずは個人情報の取り扱いについてです。


 私は保険などの金融商品を販売していないこともあり、住所や電話番号などの個人情報は頂いておりません。

保険などを販売されている方ですと、誕生日にカードをお送りしたり、定期的にそろそろ見直しをいかがですか? という連絡がいくかと思いますが、私の場合はそのようなこともございません。

また、アフターサービスということで、本日から2週間はメールで相談内容について確認できる期間を設けさせて頂いております。今日話を聞いて、この場では理解できたと思っても、また後で聞きたくなったらお気軽にご連絡ください。

ここまででなにか不明点はありますか?

 わかりました。大丈夫です。


≪最初は少し緊張気味のご夫婦≫

住宅購入タイミングと子供の進学には密接な関係

 事前に質問シートに記入いただきました。

3つほど本日相談したい内容を頂きました。さて、どこからお話しましょうか?

 そうですね…やはりまずは…家ですかね…。

子供が中学進学で、今年度受験をします。第一志望は国立の中学ですが、この学校は願書受付時点で“住所指定”があり、横浜市内に住んでいないと受験することができません。

そのため、今年の12月中には横浜市内に引っ越さなければならないのです。現在住んでいる賃貸マンションは来年3月以降、更新しないという契約をしました。

ただ、今でも生活費のなかで家賃が大きな割合を占めていますので、今住んでいる地域から横浜市内に移ると更に家賃が上がるのではないかと不安です。

賃貸か購入かというのも決めかねています。昔は退職金で小さなマンションでも買って、老後は二人で住めば良いかなと考えていました。その後、退職金のない仕事に転職し、また子供にかかる費用や老後の生活費を考えていくと、本当に買えるのか? と思うようになりました。

具体的にはまだ家を買うお金は貯まっていないので、どうしたら…という状態です。

 今は退職金がないかわりに、その分給与を配慮された雇用体系の職場で働いています。

 とにかく年末までに引っ越しが必要で、横浜市内に引っ越さなければならないのですね。旦那様はどのようにお考えですか?

 正直決めかねています。

55歳になり私の働ける年数も先が見えてきましたので、住宅とどういう形で向き合うのが一番良いのか迷っています。

選択肢としては2つあると思っています。1つは賃貸でお金を貯めながら、退職後に備えるという方法。もう1つは早目にマイホームを取得することです。

いずれにしても子供の学校など不特定要素が大きいです。通う学校や学校のある場所によって住む場所や予算がかわってきます。今は流動的なことが多くて、一つのことを決めようとするとほかのパズルが噛み合わない。

どの学校に合格するかはわからないですが、それが分かる前に引っ越しをしなければなりません。とりあえず、一時的に引っ越す方が良いか、その辺を含めて決めかねています。


≪旦那様の話に真剣に耳を傾ける古川FP≫

 奥様からも事前の質問シートに家は退職前に買う方が良いか? という質問をいただいていますが、今この時期で買うことが良いと思われますか?

 リアルに考えると、学校が決まらないと買うのは難しいです。

理想的には行く学校が決まってから買った方が良いと思っています。まだ退職まで11年ありますので。

 お子さんの学校によって変わってくる部分が多いですね。

家を一括現金でというわけにはなかなかいきません。住宅ローンを組んで買うと、何年かに渡って返済していくことになります。今のタイミングで買うよりも、住宅ローンを払う準備や物件選びなどをしっかり行ってから買った方が、後々トラブルがないと思います。ただ、一時的に引っ越すのも費用がかかりますが。

 一回賃貸で住み、そこで買うための準備をする方が良さそうでしょうか。

 私もそれが良いと思います。

次に住むのは横浜市内で、ある程度落ち着くけど、ずっといるつもりはないという賃貸ですね。家を買うか賃貸にするかは、お子さんの進路が確定してから判断する方がムダはないと思います。現実的な問題として、購入する住宅の予算はどのくらいですか?

 それも明確ではありません。

子供の進路によって家庭の財政面も大きく変わります。第一志望の国立がダメだと私立になるので、学費ももっと高くなり、住宅購入予算も圧迫されそうです。

次回は子供の進路別で家計をシミュレーション
どうなる?未来の家計

 

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《編集部》
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