≪自宅から拝む12月の朝日(冬至から春が始まります)≫

季節ごとにささやかな室礼(しつらえ)をして楽しんでいます。<おばあちゃんの賢い節約術>の基本は始末のよい暮らしです。ケチとはひと味違います。

お金はあればあるほど心豊かに暮らせるとは言い切れませんが、安心を得るためにはある程度の蓄えは必要です。また、家族に内緒のへそくりも必要です。そのささやかなへそくりをつくるために、長年の家計のやりくりを通して体で覚えたのが、物を使いきることでした。

季節にそって暮らすと優雅に節約できます。

旧暦では12月8日が事納め、12月13日が正月始めです。借りていた本を返したり、お歳暮などは12月の8日までにすませておきます。

また、12月13日までにはなるべく片づけや掃除をすませてしまうようにしています。

わが家の12月の行事の一つに「運盛りの室礼」があります。

昔は、冬至に「冬七種」と言って「ん」の付く食べ物を七種類食べると、運が良くなると言われ、大根や人参、れんこん、なんきんなどを食べたそうです。現代でも冬至には、なんきんを食べてゆず湯に入る習慣が残っていますが、私は12月15日くらいから「ん」のつく果物や野菜を生け花のようにお盆や長板に飾り楽しんでいます。


≪ん(運)のつく野菜や果物を盛った運盛り≫


≪きんかんの甘煮運盛りのあとは甘煮にします。≫

そして、冬至がすむとそれらの野菜や果物をいただきます。

12月といえばクリスマスモード一色ですが、冬至のお祝いもなかなか渋くていいものです。次の日からだんだん日が長くなります。

小さな希望の芽が膨らんでくる高揚した気持ちと、つつがなく年の瀬を迎えることができた喜びを感じる行事です。その後、飾った野菜は工夫して頂きます。特に華やかなお花を飾らなくても、身近な野菜で優雅な気持ちになれます。

暖かな暮らし方


暖房費の節約のためにも温かく暮らす方法をいくつか試みています。

カーテンは暖色系の色にし、二重にして床までの長さにし、インテリアも土ものや布のものなどにします。照明器具はオレンジ色の電球を使います。

また、家庭でのパソコンなどの座り仕事をするときは、湯たんぽを足元に置いてひざ掛けを使用します。家事をしている途中のお湯がわく間や電子レンジが止まるまでなどの細切れ時間に、その場足踏みや腕回しなど簡単な運動をします。簡単な運動でも体が温まり、基礎代謝があがります。

プチ節約してプチ預金をするのと同じ感覚でスキマ時間にプチ運動をすると体がぬくもり、暖房費のプチ節約になります。なんでも「チリツモ作戦」が私の節約ワザのひとつです。

季節の食材を使った作りおき


何かとあわただしい12月は、日持ちのする薬膳風の料理を作りおきすると便利です。

・体を温め、風邪予防になるニンニク、ショウガ、タマネギを使った食べるラー油は材料をゴマ油で炒め、砂糖、醤油、一味唐辛子などで調味し、さらにゴマ油をたっぷり入れて揚げ煮にします。

・セラミドとコラーゲンたっぷりのコンニャクと牛筋の煮物。

・ビタミンCとカルシウムたっぷり大根葉炒め。

・ビタミンC、カロテン、カルシウムを含み、のどの痛みやせき止めに効くきんかんの甘煮。

などを作っておきます。

12月になると、今年中にやっておきたいことがたくさんあります。それらが順調に片付かないと、気持ちがあせります。

そんな時は「今日は半分できたからまぁいいや」と思うことにしましょう。

予定通りいかなくても、ほとんどが悩むほどのことでもないのです。日記を書く習慣のない人も12月だけ「いいこと日記」をつけてみると、モチベーションが上がります。「いいこと日記」を書くために、小さな楽しいことに目がいくようになります。

例えば、「大根一本を葉は菜飯に、皮をキンピラに、真ん中の部分はぶり大根にしました。ぶりはアラを使ったので今日の夕飯は500円で賄うことができました」など何でもないことも文章にすることで、節約を楽しんでいる自分が感じられて、うれしくなってきます。

「いいこと探し」の名人になると、始末のいい節約ができるような気がします。最終月を楽しく節約して新しい年を迎えましょう。(執筆者:志水 恵津子)