賃貸物件を探すとき、皆さんはどんなポイントに注意しますか? 何にこだわるか、何を重視するかは人によって異なります。

その一方で、最低限チェックする必要があるポイントというものもあります。これからお部屋探しをしようと思っている人にはぜひ参考にしていただきたい! そんなポイントを大家目線でまとめてみました

お部屋探しの今昔

ひと昔前のお部屋探しでは、直接不動産屋に出向いて物件を紹介してもらうという方法が主流でした。

しかし情報技術が発達した最近の主流はネットでの検索。住みたいエリアと賃料、希望の間取り、広さなどの条件を入れるだけで、該当する物件を探すことができてしまいます。本当に便利になりました。

そして、不動産屋のお世話になるのは、気になる物件に出会ったあとになります。

内覧時の注意点

注意点1. おとり物件

気になる物件を見つけたら「この物件を見たいんですが…」と、不動産屋に連絡を入れますよね。そして店舗を訪れてみると、

「お問合せいただいたお部屋は、つい先ほど今決まってしまいました!」

と言われた経験を持つ人も少なくないのではないでしょうか。

このような物件は、初めから存在しない「おとり物件」の可能性が高いと考えられます。

条件が非常に良い物件を掲載して、それを見たお客さんに来店してもらいます。実在しないにもかかわらず、その物件は決まってしまったと言って他の物件を勧める手法です。

このような戦法にひっかからないためにはどうしたらよいか?

そのためには、内覧の待ち合わせを現地で行うようにしましょう。もしその物件が実在しないおとり物件であれば、現地での待ち合わせはできません。来店するように仕向けてくるはずです。

注意点2. 「当て馬物件」と「決め物件」

不動産賃貸業界には「当て馬物件」と「決め物件」というものがあります。決め物件とは、本命物件のこと。不動産屋は、この決め物件でお客さんに申込みをもらいたいと考えています

そして、このような決め物件がある一方で、当て馬物件というものがあります。決め物件を良く見せるために、同じ程度の家賃で他の条件が決め物件に比べて劣る、当て馬物件を用意しておくのです。

当て馬物件を2件ほど案内した後で決め物件に案内すると、決め物件が一段と輝いて見えるという心理的な作戦です。

即決は禁物!

内覧を終えた時点で、決め物件が良く見えるのは当然のことです。しかし、ここで即決は禁物! いちど冷静になって考えてみるようにしましょう。

・ 見せられた決め物件は、自分にとって本当に素晴らしい物件なのか?
・ 同じ賃料でもっと良い物件はないのか?
・ 決め物件のマイナスポイントは何か?

など、時間をかけて検討してみることをおすすめします。

考えている間に決め物件に申込みが入ってしまったら、それは縁がなかったと思って諦めるしかありません。賃貸物件は他にも掃いて捨てるほどありますから、なにも落ち込む必要はありません。

見落としがちなポイント

次に、つい見落としてしまいがちなポイントをご紹介します。

壁の厚み、生活音

音に敏感な人にとっては、幹線道路から聞こえてくる騒音などは気になるのではないでしょうか。

内覧の際に道路からの騒音はチェックしても、壁や床を通して聞こえてくるお隣や上階からの生活音をチェックする人は少ないようです。この生活音が、人によっては意外と気になるもの。生活音を巡るトラブルで、殺人事件まで起こるほどです。

壁が薄い物件では、お隣や上階の足音やトイレを流す音、いびきの音まで聞こえてくるところもあるそうです。

壁が厚く、お隣の音がなるべく気にならない物件はどうやって選ぶのか?

一般的には、木造よりも鉄骨や鉄筋コンクリート造の物件を選ぶことをおすすめします。とはいえ、鉄筋コンクリートでも多少の音は聞こえてきます。

昼間の内覧では気付きにくいのが虫の存在です。

夏場に水辺や木々の多い地域にある物件を訪れると、蚊が多いことにはお気付きでしょう。ところが、公園や緑地の近くでは蚊のような小さな虫だけにとどまらず、夜になるとゴキブリが飛来したりもします。

一瞬カブトムシと間違えてしまいそうですが、都市部では間違いなくゴキブリです。洗濯物を干すのが夜になることが多い人は、公園や緑地の近くは避けた方が無難かもしれません。

湿気

新築や築浅物件では、湿気にも注意が必要です。

新しい物件ではコンクリートに含まれる水分が抜けていないため、結露が起こりやすいといわれています。クロスが浮いている部分があったり、窓枠のパッキンが黒ずんでいたりしたら、そのお部屋には湿気がこもりやすい可能性があります

まとめ

間取りや広さ、外観・内装などに気を取られて、つい見落としがちになってしまうポイントについてご紹介しました。木を見て森を見ずとならないよう、お部屋を見る際は大きな視野を持ってチェックすることが大切です。(執筆者:内田 陽一)