投資の収益は大きく二つにわけられます。株価が上昇した際に利益確定するキャピタル・ゲイン、配当等による収入がメインのインカム・ゲイン。
インカム重視のポートフォリオを作成するには、コツがあります。今号では、インカム・ゲインにフォーカスして、現金収入を増やすコツをみなさまとシェアできればと思います。
ポイント1:J-REITを毛嫌いしない。
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日本の株式市場を見渡してみると、高配当銘柄と言っても良くて2%前後。利回りが3%台になると、利回りの観点からみて超優良銘柄と言えるでしょう。
つまり、日本のマーケットは、海外に比べて利回りが低いのです。これでは、いくら国内の高配当銘柄に投資しても、そのリターンは限定的です。
国内マーケットで、インカムを重視したポートフォリオを構築するには、J-REITをうまく組み合わせる必要があります。
不動産特有の値動きの荒さはあるものの、日銀の買い入れ効果も相まって、現状は比較的安定的に推移しています。
利回りが5%以上の銘柄も非常に多く、新興市場の銘柄を短期トレードするより、よっぽど健全リスクの少ない運用と言えるでしょう。
J-REITはインカム重視の運用をするうえで、欠かせないピースなのです。
ポイント2:海外市場にも目を向ける。
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上述したように、国内市場でインカム収入を追及するには限度があります。
結論から言うと、インカム収入を確保するには、海外市場にも目を向ける必要があります。特に、投資初心者には米国株がおすすめです。
日本のマーケットには、いまだに単元株制度が残っていますが、米国市場ではその限りではありません。
一株単位で株を購入できるのです。元手も少なく始められ、高配当銘柄も多い。さらに、国際優良銘柄が多数米国市場に上場しています。
例えば、自動車大手フォードの利回りは約4.7%。資源メジャーであるエクソンの利回りも3.7%あります。
さらに、コカ・コーラやジョンソン&ジョンソンのように、50年以上も増配を続ける銘柄も存在します。インカム収入を求めるには、海外市場にも目を向ける必要があると言えるのです。
配当による現金収入を増やすには、J-REITと海外株がキーワードです。
国策の後押しを受けたJ-REITと、米国の国際優良銘柄をうまくマッチングさせれば、それほどリスクの高い投資ではありません。
現金収入を増やしたいと考える方は、これら二つの観点からポートフォリオの構築を考えてみてください。(執筆者:徳田 陽太)
目指せ配当長者!(2) 今年のJ-REIT市況は好調の公算が高い
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