「親」だけでなく「家族の病気」にも使える「介護休業」と「介護休業給付金」について知っておこう

育児休業と同じ法律に「介護休業」が定められているのをご存知でしょうか。

育児の必要な場合に会社がお休みできるのと同じように、家族の介護が必要な場合に会社をお休みすることができるのが、「介護休業」です。

また、「介護休業」は休みが取得できるだけではありません。

雇用保険から「介護休業給付金」がもらえることもあります。

介護休業と介護休業給付金

介護休業はどんな時、どんな人が取得できるの?

介護休業は、「労働者が要介護状態にある対象家族を介護するため休業することができる制度」です。

入社1年以上の正社員の場合は大抵の場合、取得可能となっています。

(パートタイムや契約期間が短い社員の場合は、事業所ごとにも条件が異なるので、就業規則等で確認しましょう。)

「介護」というと一般的に老齢の親の介護を連想しますが、介護の対象となる家族は老齢の親に限られていません。

対象となる家族は親以外にも、兄弟姉妹や子なども幅広く認められています。

対象家族:
・配偶者(事実婚を含む)
・父母
・子
・配偶者の父母
・祖父母
・兄弟姉妹
・孫

家族が病気になった時でも、対象になるかも?

また、対象家族が要介護状態にあることの判定も、比較的広く認められます。

厚生労働省から「常時介護を必要とする状態に関する判断基準(PDF)」が公表されていますが、これを見ると、以下のようなケースも対象となる可能性があります。

・子供が病気で入院して、食事に全面的介助が2週間以上必要と見込まれる場合

・配偶者が骨折し、全く歩行できない状態が2週間以上継続すると見込まれる場合

つまり、介護休業は要介護状態にある老齢の親などに限定せず、家族が病気やケガで助けが必要になった場合にも取得できる便利な制度となっています。

なお、介護休業の取得は対象家族一人につき、93日を上限として3回まで取得できます。

子供の病気にも介護休業と介護休業給付金

休んだ分だけお金がもらえる?「介護休業給付金」

介護休業は、家族の介護のために仕事を休むことができる制度ですが、通常休んだ期間は給料が支払われません

そのため、休んだ分だけ収入が減ってしまいます。

しかし、介護休業を取得した期間、会社から給料が支払われない場合は、雇用保険から「介護休業給付金」が支給されます。

金額は、以下のように計算されるため、介護休業取得直前の給料の概ね3分の2が支給されます。

休業開始時賃金日額×支給日数×67%
(30日分の上限は31万2,555円)
※対象家族一人につき93日分が上限

介護休業や介護休業給付金の申請は?

介護休業は育児休業と同じく、労働者の権利として法律に定められています。

労働者が条件を満たす場合、休業開始予定日の2週間前まで事業主に申し出れば必ず取得することができます。

会社によっては、申し出は書面以外にもFAXや電子メールも認められることもあります。

介護休業を取得した場合の、介護休業給付金はどのように申請すればいいのでしょうか。

介護休業給付金支給申請書」やその他の書類をハローワークに提出する必要がありますが、原則として事業主を経由して提出します。

介護休業給付金申請書

自身が用意する書類に加えて、事業主が用意する書類もありますので、会社と調整して提出の準備をしていくことになります。(執筆者:潮見 孝幸)

この記事を書いた人

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ITエンジニアとして金融の世界に入り、その後、資産運用会社で勤務。証券制度の法改正対応や業務の企画に従事。現在は独立し、金融ライターとして活動。資産運用、証券税制、社会保障制度などを中心として執筆中。執筆のほか、中国語翻訳、経営コンサルティングも手掛ける。1級DCプランナー(企業年金総合プランナー)
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