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介護医療院の概要
特別養護老人ホームで勤務する私ですが、この新しい介護医療院の存在は普段の業務にも影響するほど大きなものです。
なので、介護医療院が新しくできるにあたり、私自身もかなり勉強し、介護医療院から当施設への受け入れについても経験しながら理解を深めなければならない状況です。
まず、一番抑えていただきたい事は、これまで存在していた「介護療養病床」に代わってできたものだということです。
しかし、現段階では措置期間がありますので、完全に廃止されているわけではありません。
介護医療院は医療と介護に加えて生活支援も住まいの役割も果たします。
こうやってご説明すると、まるで「なんでも屋」的なイメージをお持ちではないでしょうか?
それでは、さらに特徴についてもご説明します。

特徴(2) 人生最後である終末期ケアや看取りケアにも対応してくれる。
特徴(3) 生活を主体とした場所である役割も果たしてくれる。
特別養護老人ホームに比べるとやはり、医療的な面で圧倒的に安心できる施設であることが分かりますね!
介護医療院は2種類に分かれる
この介護医療院ですが、大きく2つに分けることができます。
上の表をご覧下さい。
「主な利用対象」と「施設基準」の内容に違いがあることが分かります。
タイプ(Ⅰ)の方は「重度」、タイプ(Ⅱ)は「状態が安定している」といった具合ですね。
ということは、必然的に医師の数等にも影響があります。
そのため、タイプ(Ⅰ)は医師が手厚くなり、タイプ(Ⅱ)では医師が少なくなっているのが分かります。
介護医療院の料金について
介護医療院は介護保険サービスに含まれています。
以下の表の通り、要介護に応じて利用者負担額が分かれています。

さらに、特別養護老人ホーム等のように、居住費と食費が必要になります。
それも以下の表のように分かれます。

それでは、これらの表をもとに介護医療院にかかる30日間の費用の目安をお伝えします。
今回は最も高額になる、要介護5のユニット型個室で計算します。
利用者負担額は
になります。
これは1割負担の場合ですので、2割、3割負担の方は、利用者負担額の部分が高くなります。
特別養護老人ホームと比べてみると、ほぼ同じ料金か若干高い気がします。
但し、繰り返しますが、医療が何より充実していますので、それが最大の強みであることは間違いないでしょう。(執筆者:陽田 裕也)