新しい施設サービス「介護医療院」とは 医療と介護に加えて住まいの役割も果たすその内容と料金

介護医療院の概要

特別養護老人ホームで勤務する私ですが、この新しい介護医療院の存在は普段の業務にも影響するほど大きなものです。

なので、介護医療院が新しくできるにあたり、私自身もかなり勉強し、介護医療院から当施設への受け入れについても経験しながら理解を深めなければならない状況です。

まず、一番抑えていただきたい事は、これまで存在していた「介護療養病床」に代わってできたものだということです。

しかし、現段階では措置期間がありますので、完全に廃止されているわけではありません

介護医療院は医療と介護に加えて生活支援も住まいの役割も果たします

こうやってご説明すると、まるで「なんでも屋」的なイメージをお持ちではないでしょうか?

それでは、さらに特徴についてもご説明します。

新しい施設サービス「介護医療院」とは


特徴(1) 長期間療養が必要な人のために、医療的対応をしている要介護者を受入れる。

特徴(2) 人生最後である終末期ケアや看取りケアにも対応してくれる。

特徴(3) 生活を主体とした場所である役割も果たしてくれる。

特別養護老人ホームに比べるとやはり、医療的な面で圧倒的に安心できる施設であることが分かりますね!


介護医療院は2種類に分かれる

この介護医療院ですが、大きく2つに分けることができます。

介護医療院について


≪クリックで拡大 画像元:厚生労働省 介護医療院のイメージ(pdf)


上の表をご覧下さい。

「主な利用対象」と「施設基準」の内容に違いがあることが分かります

タイプ(Ⅰ)の方は「重度」、タイプ(Ⅱ)は「状態が安定している」といった具合ですね。

ということは、必然的に医師の数等にも影響があります。

そのため、タイプ(Ⅰ)は医師が手厚くなり、タイプ(Ⅱ)では医師が少なくなっているのが分かります


介護医療院の料金について

介護医療院は介護保険サービスに含まれています。

以下の表の通り、要介護に応じて利用者負担額が分かれています



≪画像元:東京都 豊島区HP


さらに、特別養護老人ホーム等のように、居住費と食費が必要になります。

それも以下の表のように分かれます。



≪画像元:東京都 豊島区HP


それでは、これらの表をもとに介護医療院にかかる30日間の費用の目安をお伝えします。

今回は最も高額になる、要介護5のユニット型個室で計算します。

利用者負担額は

【4万4,113円】+ 居住費【1,970円×30日】+ 食費【1,380円×30日】= 14万4,613円

になります。

これは1割負担の場合ですので、2割、3割負担の方は、利用者負担額の部分が高くなります

特別養護老人ホームと比べてみると、ほぼ同じ料金か若干高い気がします。

但し、繰り返しますが、医療が何より充実していますので、それが最大の強みであることは間違いないでしょう。(執筆者:陽田 裕也)

この記事を書いた人

陽田 裕也 陽田 裕也»筆者の記事一覧 (23)

介護福祉士の養成校を卒業後、介護福祉士として特別養護老人ホームに勤務する。その後、介護支援専門員や社会福祉士を取得して、現在は生活相談員として相談援助の分野で高齢者福祉に関わっている。高齢者虐待予防や適正な身体拘束についても取り組みを強化し、日々自己研鑽に務めながら、介護保険制度についても理解を深めている。
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