証券業協会が定めたのでしょうか、10月4日は「証券投資の日」。
とはいえ、大方の日本人にとって、投資は
などネガティブなイメージの方が圧倒的に多いようです。
また、投資を始めたくない理由としては
等々。
気持ちは分かります。
しかし、本当に「投資」はそんなに敷居が高く、扱いにくく一般生活者にとって特段必要のないものなのでしょうか。
でもちょっとだけ見方を変えてみたら、全く真逆なものが見えてきます。
目次
「投資は怖い」

「怖い」のは、自分の投資先が下がるからです。
一度に投資すると、あとは上がるか下がるかのどちらかだけです。
運良く上がれば嬉しいが下がると「怖い」、それなら一度に投資しないことです。
投資する時期を分散した「つみたてNISA」や「確定拠出年金」なら、下がった時こそたくさん買えるので、むしろ嬉しくなり、怖くなくなります。

「損する」

自分が投資した金額よりマイナスになると、確かに「損」です。
が、それは「増える」、「プラスになる」やり方を知らないだけです。
「損しない」ようなやり方にすればよいだけの話です。
短期間でのトレード(売り買い)は勝ち負けの世界に嵌ります。
一時期に一点投資をすると「損する」確率は高くなります。
時間を味方に複利効果を生かしじっくり構えることで、「損する」確率が格段に低くなり、確実な成果が望めます。
「すぐにお金持ちになるのは簡単なことではないが、ゆっくりお金持ちになるのは簡単です。」
著名な投資家 ウォーレン・バフェット氏の言葉です。
「悪いこと」、「不労所得を当てにするなんて」

世界中の人にとって喉から手が出るほど欲しい「モノ」。
例えば、ある企業が「全てのガンに効く特効薬」を発見したとします。
でもそれを製造するには、巨額の資金が必要です。
そこで
と呼びかけられたならどうしますか。
と躊躇しますか。
それとも
と出資しますか。
やがて何年かの後、投資した企業が大きな利益を上げ株式を公開すると、株主(出資者)は値上がり益と配当を手にすることができます。
もし折角の大発見や新技術でも、資金の出し手がなく、世に出ず埋もれてしまったならどうでしょうか。
社会的損失だけでなく、大きな商機も生まれず、巨大なマーケットを多くの人が享受することもなく、経済にとっても決して良い結果とは言えないでしょう。
投資の意味するところは、決して「儲けや得すること」だけにあるものではありません。
という一面もあります。
その行為が、キャピタルゲインやインカムゲインの「不労所得」となって還ってきたとしても、決して後ろめたいことでも恥じることでもありません。
「十分な知識がない」、「まとまったお金が無い」

知識も、まとまったお金も必要としないやり方が「つみたてNISA」や「確定拠出年金」です。
とにかく制度に乗りさえすれば、誰にでもできます。
そもそも時間の経過と共に結果を出すことができるように仕組まれているのですから、余程浮気心で投資信託の売り買いをしない限り、大丈夫なようになっています。
「つみたてNISA」なら1,000円からでも始められます。
「そもそも投資に興味がない」

すべての人が投資を必要とするとは思いません。
が、フランスの政治学者であるトマ・ピケティは、
2000年迄上昇してきた成長率(g)は今後 2100 年に向かって下がる一方である。
しかし資本収益率(r)はずっと4~5%が維持される。
(運用の有無で)貧富の2極化は益々拡大する。」
と予測しています。
※(r)とは、利息・配当・値上がり益など労働収入によらない収益
もし、ピケティの言葉が気になるのなら、あるいは共感するのであれば、世界経済の発展を取り込むような投資運用にチャレンジしてみて下さい。
最後に
「投資」は怖いものでも、損得でも、不労所得狙いでもないことが少しでも分かって頂けたのなら、まずは「つみたてNISA」や「確定拠出年金」から始めてみませんか。
まとまった資金は必要ありません。

始めてみると、今までの思い込みやイメージが変わり、「老後不安」を消し去る大きな糧となることに気づくかもしれません。(執筆者:平賀 初恵)