乾燥、ニキビ、くすみなど、いくつになっても悩みが尽きないのが肌の問題ですよね。
でも、高価な化粧品を続けるほどの余裕はないし、子育てや仕事や忙しいと、スキンケアに時間はかけられませんよね。
筆者もかつては敏感肌で悩み、市販の化粧品では物足りず、化粧品成分表を見て手作り化粧品を作ったり、肌断食したり、皮膚科医など専門家の本を読み漁ったり。
ありとあらゆるスキンケアを試しましたし、勉強もしてきました。
そこで気づいたのが、
ということです。
筆者は医師ではないですし、肌の専門家ではありません。
でも、私のように肌に悩みを持つ人は数多くいると思いますし、中には本を読んだり皮膚科にかかったり、スキンケアのことを深く調べる時間の余裕がない人もいると思います。
そんな方のために、スキンケアマニアの筆者がたどり着いた、お金のいらない美肌ケアや、おすすめの美肌ケア本をご紹介します。
しょせん私の方法も専門家の受け売りではありますが、スキンケアについて知るきっかけになれば幸いです。
目次
お金のいらない美肌ケアは、毎日の習慣を少し変えるだけ
筆者が実践している、お金がかからないスキンケア、美肌ケアは、毎日の習慣を少し変えるだけでできます。
特別な手間も時間もかかりませんし、試すだけなら無料です。
ご紹介する方法を参考にして、自分の肌に合うスキンケアを見つけていただけたらと思います。
1. 顔を熱いお湯で洗わない

熱すぎるお湯は乾燥の元です。
顔を洗う温度はぬるま湯、それも35度~36度程度の「冷たくはないかな」というくらい低めの温度に設定して洗うのがおすすめです。
お湯洗いを止めるだけでも、肌の乾燥はかなり防ぐことができると思います。
2. 朝の洗顔を止める

朝の肌は、睡眠中に皮脂から分泌された天然の皮脂膜で覆われていて、理想的な状態
だといわれています。
筆者も長年、朝の洗顔はしていませんが、トラブルは一切ないです。
睡眠中の汗が気になる、どうしても洗いたい場合は、ぬるま湯を顔にやさしく押し当て、こすらないように洗顔します。
これも、乾燥を防いで肌トラブルを防ぐのに効果的でした。
3. たっぷりの泡でゴシゴシ洗うのを止める

たっぷりすぎる泡で洗顔すると、その分たくさんの水でばしゃばしゃと洗わなければいけないので、洗いすぎによって乾燥を招きます。
泡の役割は肌をこすらないようにするためのクッションのようなものなので、洗顔するときの泡はピンポン玉くらいのごく少量で洗うのがおすすめです。
4. スキンケア製品は保湿クリームがあれば良い

人間の肌には本来、自らの力で強くなる力が備わっており、その力のおかげで皮膚の表面にある角質層は外部からの刺激を防いだり、体内の水分が蒸発するのを防いだりするといわれています。
肌にせっせと化粧品を塗っても、肌表面の角質層は外部からの刺激や美容成分を通しませんし、肌の内部には何も浸透しません。
そもそも、化粧品が浸透するのは肌の表面の角質層までと薬機法(旧:薬事法)で決まっています。
特に化粧水は主成分がほとんど水なので、化粧水の水分が蒸発するときにさらに肌が乾燥してしまい、塗れば塗るほど乾燥するといわれています。
化粧品を一切止める「肌断食」もおすすめですが、筆者の場合肌断食で肌が回復するのに2か月くらいかかりました。
化粧をしなければいけない仕事の人は、大変ですよね。
そこで、スキンケア製品の使用を極力シンプルにするのがおすすめです。
化粧品に期待できるのは、肌に美容成分を浸透させることではなく、体内から水分が蒸発するのを防ぐために適切に保護する役割です。
攻めのスキンケアではなく、肌の水分蒸発を防ぐシンプルな保湿クリームで守りのスキンケアをすることが大切なのではないでしょうか。
低刺激の保湿剤といえば白色ワセリン(プロペトとも呼ばれる)が有名ですが、他に低刺激性の保湿クリームを持っている人はまず化粧水や乳液を止めてクリームだけにしてみてはいかがでしょうか。
5. たっぷりの水を飲む

肌の表面を覆っている角質層は、外部からの刺激を防ぐなどのバリア機能という役割を持っています。
バリア機能は、水分が行き届いていないとしっかり機能しますが、水分不足だと機能が低下するといわれています。
バリア機能が壊れれば肌トラブルにもなるので、水分をしっかり取って肌本来の持つ力を使うのが有効な保湿対策といえるのではないでしょうか。
おすすめの美肌ケア本
ご紹介したスキンケアは、さまざまな専門家の本を読んだり、皮膚科医に相談したりして実践してきた方法です。
もっと深く根拠や知識を求めたい方、勉強をしたい方は図書館で借りるなどして、ぜひ本で読むことをおすすめします。
1. 「妻の化粧品はなぜ効果がないのか」

再生医療を専門とする形成外科医、北條 元治先生の著書。
化粧品の効能や肌老化の原因についてわかりやすく記載されています。
肌ケアの方法というより、根本的な肌の性質について知ることができます
2. 「肌の悩みが消えるたった一つの方法」

肌断食のパイオニアともいえる形成外科医、宇津木龍一先生の本。
肌断食という概念を広めた先生の著作です。
形成外科医ということもあり、肌本来が持つ回復力や保湿の力に着目し、断食の効果や方法について詳しく解説されています
3. 「「何もつけない」美肌術 皮膚科学に基づく本当に正しいスキンケア法」

皮膚科医の牛田 専一郎先生が提唱するスキンケア法が書かれています。
宇津木先生とほぼ同じ主張ですが、牛田先生は皮膚科医であり、皮膚科医としての立場で話されているのでよりわかりやすくなっています。
説明がわかりやすいため、始めの1冊として読むのにおすすめです
4. 「美肌の王道」

美容皮膚科医の小柳衣吏子先生の著書。
牛田先生と同じ皮膚科医でも、一般の皮膚科医と美容皮膚科医の先生は主張が違い、化粧品を使うことを禁止してはいません。
最後のほうのページはお金がかかる美容皮膚科の治療を宣伝されているのが少し残念ですが、洗顔方法や日々の習慣など、女性ならではの視点が細かく記載されているので参考になります。(執筆者:服部 椿)