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【元住宅ローン融資担当に聞く】芸能人やスポーツ選手の住宅ローンってどう対応してるの? 

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【元住宅ローン融資担当に聞く】芸能人やスポーツ選手の住宅ローンってどう対応してるの? 

芸能人やスポーツ選手は、住宅ローンなど利用しないイメージですが、億単位の住宅を建築するにあたって、住宅ローンの申し込みがあります

しかし、住宅ローンで最重視されるのは、何と言っても「返済の継続性」です。

今回は、このような事例に遭遇した時に、銀行がどう対応するのか解説します。

芸能人の住宅ローン銀行はどう対応するのか解説

芸能人やスポーツ選手の評価は難しい

住宅ローンでは、自営業者や個人事業主の審査が通りにくいと言われています

それは、サラリーマンのように返済の継続性が担保できず、銀行が融資に慎重にならざるを得ないからです

そして、芸能人やスポーツ選手も、自営業者や個人事業主と同等かそれ以上に、銀行にとっては審査が難しいと言われています。

理由は簡単で、住宅ローンでは返済の継続性が重視される中、芸能人の人気やスポーツ選手の活躍がいつまで継続するかは、誰にもわからないからです。

そして、芸能人の人気やスポーツ選手の活躍が、その人達の年収を左右しますので、年収が高い時に容易に融資してしまうと、あとで銀行が回収不能に陥る恐れがあります

銀行はどのように対応するのか

では銀行は、芸能人やスポーツ選手の住宅ローン審査において、どのように対応しているのでしょうか。

メガバンクなどの大手行は、通常の住宅ローン審査では対応できないので、個別案件を処理する部署を設けるなどして対応しています。

そして、その部署の担当者が現在の資産や、建築する住宅の担保価値を念入りに精査し、場合によっては一定額の預金を条件とするなどして、融資承認を出しています。

最終的には、個別判断による所が大きいのですが、芸能人やスポーツ選手の審査において共通しているのは、返済期間は短く、また金利は固定金利で貸し出すことです。

返済期間が短いのは、芸能人の人気やスポーツ選手の活躍期間が読めないためで、たいていの返済期間は10年程度です。

また、固定金利で貸し出すのは、返済額を安定させることで、少しでもリスクを減らすためです


あとは長く活躍してくれることを祈るのみ

長く活躍してください…

このように、銀行が慎重に対処したとしても、芸能人やスポーツ選手の活躍期間は予測できません。

仮に、芸能人の不祥事やスポーツ選手の怪我などで、一気に年収がダウンしたとしても、銀行は何とか回収できるだけの担保は取っています

しかし、銀行の担当者としては、融資した芸能人やスポーツ選手が長く活躍してくれることが、何よりの喜びと言えるでしょう。

銀行員と、芸能人やスポーツ選手、対極に位置しているようですが、実は密接な関係があります。(執筆者:1級FP技能士、宅地建物取引士 沼田 順)

《沼田 順》
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沼田 順

沼田 順

1975年、兵庫県生まれ。1994年、神戸商科大学(現・兵庫県立大学)に入学。学生時代の1997年に宅地建物取引主任者試験に合格。翌年の1998年、住宅金融公庫(現・住宅金融支援機構)に入庫。2008年、独立後勉強していたCFP上級資格を取得し翌年の2009年にCFP認定者及び1級FP技能士となる。2014~2015年、大阪大学大学院経済学及び理学研究科 博士前期課程 単位取得。2015年、京都大学法科大学院 法務博士課程 単位取得。 ≪保有資格≫ 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 宅地建物取引士 / 住宅ローンアドバイザー / ビジネス法務エキスパート® / 証券外務員2種 / 銀行業務検定各種 寄稿者にメッセージを送る

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