定期預金に100万円預けても1年後の利息はたった約80円 なぜこんなに低いの?

「普通預金にたくさんお金がたまってきたからそろそろまとめて定期にしておこう。」

と、なんとなく定期を作成する人を、銀行員としてたくさん見てきました。

理由を尋ねると、

「普段使うお金とは別に管理しておきたい」

「定期の方が少しは増えそうだから」

などの回答がほとんどです。

しかし、この「定期の方が少しは増えそうだから」という方に金利を尋ねると、知らない方がほとんどなのです。

そこで今日は、知っていそうで知らない、定期預金の金利について説明いたします。

金利ってこれだけ?

1. 定期預金の金利は何%?

3大メガバンクであるみずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行の金利をホームページで確認したところ、期間、金額に関わらず、全て0.01%でした。*1

0.01%といわれてもピンと来ないでしょうか?

例えば100万円の定期を1年間契約すると、0.01%の利息なので100円となります

そこからさらに税金が約2割程度引かれるので、手元に残る利息は、なんと80円前後です。

1年間定期を契約してもジュース1本も購入できないような利息なのです。

これでは増えるどころか、銀行で振込を行ったり、コンビニATM等で出金時に手数料を取られてしまったらマイナスです。

ちなみに普通預金の金利は3大メガバンクの場合0.001%でしたので、確かに普通預金にしておくよりは多少増えるのですが、微々たる利息である事がわかります。(注*1)

銀行員の間でよく知られている「72の法則」というものがありまして、72を定期預金の金利で割ると、その定期預金が何年でおおむね2倍になるかがわかる、というものです。

例えば定期預金の金利が6%ならば、

72 ÷ 6 = 12

12年で2概ね倍になる、ということがわかります。

0.01%ですと、

72 ÷ 0.01% = 7,200

2倍にするのに7,200年もかかってしまいます

(注*1)
・みずほ銀行 円預金金利

・三井住友銀行 円預金金利

・三菱UFJ銀行 円預金金利

ツラーーーッ

2. なぜこんなに金利が低いのか

日本はずっと低金利だった訳ではありません。

郵便貯金金利を見ると、定期預金の金利は6%を超えている時もあったことがわかります。(注*2)

1999年 ゼロ金利政策
2016年 マイナス金利政策

のように、日本では低金利政策が続いています。

目的を簡単に言うと、金利を低くしてお金の流れを活性化させるのが狙いです。

金利が低ければ、お金を借りやすくなるし、預けておくよりも使った方がマシだ、と国民に思ってもらえれば消費の活性化にもなります。

そして、このような政策によって景気が良くなってきた時にはまた金利を上げよう、と考えているわけです。

こんな理由から日本は長い長い低金利時代が続いているのです。

(注*2)
・日本銀行 【統計の注釈】金融市況(金利・利回り・外為レート等)

3. 世界中の通貨が低金利なの?

では、世界中の通貨が低金利なのでしょうか?

答えは「NO!」です。

世界の金利一覧(注*3) を見ると、アメリカは2%超えですし、中国も4%を超えています

新興国ですと、メキシコ、ブラジル、南アフリカ等は軒並み6%以上の金利です

外貨預金等で外国通貨を保有する場合、為替リスクがつきものですから、円高になった時のリスクを考慮し、購入を躊躇している方も多いと思います。

しかし、金利の面から考えると大きなメリットとなるのです。

(注*3)
・みんかぶFX 政策金利一覧

外貨預金以外にも、外貨建ての保険であったり、外国債券で運用を行う投資信託等、さまざまな外貨の保有方法が考えられます。

低金利な円定期預金以外の運用方法を検討している方は、保有資産に外貨を組み入れる、というのも選択肢として考えて良いのかもしれません。(執筆者:高崎あおい)

この記事を書いた人

高崎 あおい(たかさき あおい)»筆者の記事一覧 (7)

銀行員として働きつつライターをしているワーキングマザーです。投資信託や保険を販売していた経験から読者の皆様に本当に役に立つ資産運用の情報についてお伝えしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

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