現金を払う「痛み」が、堅実な家計の源になる キャッシュレス派でも、「現金思考」で管理すべし

さまざまなキャッシュレス決済が増えてきましたが、キャッシュレスに一定距離を置く現金派も変わらぬ根強い人気を保っています。

そして、現金派の方のなかには、お金や家計管理において堅実な人が多いのも特徴的なのではないでしょうか?

今回は、なぜ現金派の方の多くがお金に堅実なのか、またその堅実な現金派が今後のキャッシュレス時代をどのように使いこなしていけばよいのかを考えてみましょう。

「現金を払う痛み」が堅実な家計の源

現金派は現金払いだからこそ感じる「痛み」を知っている

現金派の場合は、言うまでもなく買い物で支払う時は手持ちの財布から現金を出して支払います。

財布を開けるたびに現金が減っていくことを実感できるので、金額の大小にかかわらず現金が少なくなっていく「痛み」を知り尽くしています。

そのため、買い物では予算内に収まるようにシビアに商品を選ぶ、無駄なものを追加で買わないなど購買意欲にセーブがかかります。

このように、現金派の方は無意識のうちにお金に対して堅実に向き合っていることがわかります。

キャッシュレスが進む海外でも実は現金派は少なからずいる

筆者は学生時代からの数年間をアメリカで過ごしました。

家計の固定費や高額な買い物はクレジットカードとチェック(小切手)などで支払いますが、レストランやタクシー、ホテルではチップを払う習慣があるので現金をまったく持たずに生活することはできません

現金をまったく持たずに生活することはできません

現金は財布やバッグ、ポケットには、5~20ドル程度の最低限の現金を持ち歩いています

家庭を切り盛りするアメリカ人の専業主婦のママ友が、1か月分の家計を1週間毎に封筒に分けて管理する方法を実践していました。

キャッシュレス決済が日本よりも進んでいるのに、生活費の一部は現金で管理している人が意外と多くて驚いた記憶があります

そんなママ友は家計をとても堅実に回していて、贅沢や無駄遣いはしていない姿勢も印象的でした。

現金派がキャッシュとキャッシュレスを使い分けるボーダーライン

最近の現金派には、現金とキャッシュレスを上手に使い分けている方が多いのではないでしょうか。

上手な使い分けのコツは、キャッシュで買い物をする時の限度額、キャッシュレス決済を使用するボーダーラインをそれぞれに決めておくことです。

一例ですが、5,000円までの食費は手持ちの現金で、それ以上の時はキャッシュレス決済、また3,000円未満の外食費は現金で、3,000円以上の外食はキャッシュレスで決済するといった感じです。

筆者の場合、財布には日常生活に必要な最低限のお金だけを入れておき、予算以上の値段のものや予定していなかった買い物はキャッシュレスで決済をするようにしています。

キャッシュレス決済をしたものは、利用明細やデータで確認することができるので、何にお金を使ってしまったのかをきちんと振り返ることができます

キャッシュレスを利用しても現金思考で管理することがポイント

現金派の方がキャッシュレス決済で1番戸惑うことが、ポストペイドのキャッシュレス決済です。

クレジットカードなどは利用した月の翌月、もしくは翌々月に銀行口座から引き落としとなるので、そのタイムラグがどうしても「お金を払う痛み」を鈍らせてしまいます

キャッシュレス決済を利用した時は、「お金を払う痛み」を実感するためにも、現金で支払った時と同じように「現金思考」で管理しておきましょう。

キャッシュレスを利用しても現金思考で管理する

例えば、家計からすぐに引落口座に入れておく、封筒などに入れて通常の家計とは分けて保管しておくなど簡単にできる方法はたくさんあります。

「キャッシュレス決済サービスが増えても、やっぱり現金決済を変えるつもりはない」または「現金決済をメインにして、キャッシュレスとバランスを取りながら使ってみたい」と考えている方も、現金思考でキャッシュレス決済を管理すれば翌月の引落しもスムーズになるだけでなく、ポイント付与などのメリットも付随してきます。

現金派の堅実さを上手く生かして、ぜひキャッシュレス決済との併用を賢く使いこなしてみましょう。(執筆者:花見 結衣)

この記事を書いた人

花見 結衣 花見 結衣»筆者の記事一覧 (37)

アメリカ帰りのフリーライター、翻訳家。離婚をきっかけに、それまで関心がなかったお金や節約に向き合うことに。現在は、節約術や貯金術を駆使しながら、「シングルママの、“無理をしない”家計管理」に奮闘中。節約系ライターとして雑誌掲載の実績もあります。趣味は、500円玉貯金。気負わない節約術やマネー術を発信していけたらと思います。
【寄稿者にメッセージを送る】

今、あなたにおススメの記事
本サイトの更新情報をfacebook・Twitter・RSSでチェックしましょう