スマホ決済サービス「7pay」の廃止に伴い、電子マネー「nanaco」が再び注目を集めています。
セブンイレブンで期間限定ながらnanacoの還元率が1%にアップしたり、nanacoの新規発行手数料が実質無料になったりと、再びnanacoに力を入れてる印象です。
そこでこの記事では、nanacoと紐づけしてお得なクレジットカードを、合計還元率とともに3枚紹介します。
目次
1. オートチャージが可能な唯一のカード「セブンカード・プラス」で合計還元率1%

まずは、同じグループから発行されている「セブンカード・プラス」です。
年会費無料で還元率は0.5%(nanacoにクレジットチャージしても還元率は0.5%)で、チャージしたnanacoカードで支払って0.5%分のnanacoポイントが還元されても合計還元率は1%に過ぎません。
若干物足りないかもしれません。
セブンカード・プラスと紐づけると利便性高し

ただし、セブンカード・プラス最大のメリットは、セブンイレブン・イトーヨーカドーのレジでオートチャージができる点です。
「レジでnanaco払いしようと思ったら残高不足、チャージしようと思ったら手持ちの現金がない」という経験はありませんか?
セブンカード・プラスとnanacoを紐づけしておけば、オートチャージを実行するnanaco残高・オートチャージ金額を以下のように設定できるため、支払い時も安心です。

2. 手間をかけず合計還元率1.7%の「リクルートカード」

次に紹介するのは、「リクルートカード」です。
年会費無料で還元率は1.2%、nanacoに直接クレジットチャージしても還元率は1.2%です。
チャージしたnanacoカードで支払えば0.5%分のnanacoポイントが還元されるので、合計還元率は1.7%です。
電子マネーへのチャージで還元率が減少、あるいは還元対象外となるカードが多い中、手間をかけず満額還元してくれるリクルートカードは太っ腹ですね。
異なる発行会社の2枚持ちで還元対象の上限を6万円にアップできる

注意しなければならないのが、月3万円以上を超えた分のチャージは還元対象にならない点です。
しかも、複数の電子マネー(Visa/Mastercardはnanaco・楽天Edy・モバイルSuica・SMART ICOCA、JCBはnanaco・モバイルSuica)の合算で月3万円を超えると、還元されません。
リクルートカードは1発行会社ごとに1枚しか発行できませんが、Visa/Mastercardブランドは三菱UFJニコス、JCBブランドはJCBカードと発行ブランドが異なります。
ですので、1人でVisa/Mastercardブランド・JCBブランドの2枚持ちすれば、月6万円まではチャージでポイントがたまるのです。
3. セブンイレブンで合計還元率2.5%の「JCB CARD W」「JCB CARD W plus L」

次に紹介するのは「JCB CARD W」、「JCB CARD W plus L」です。
39歳以下が申し込める年会費無料のカードで、還元率は1%になります。
JCB CARD W・JCB CARD W plus Lでnanacoへのチャージは可能なものの、カードのポイントは還元されないため、このままではnanaco利用による0.5%分しかポイントがたまりません。
QUICPayと優待店サービスで還元率が2.5%にアップ
しかし、nanacoを使ってセブンイレブンで還元率2.5%を実現する方法があるんです。

お手持ちのnanacoカードの裏面を見ると、
nanacoカードには事前にQUICPayが搭載されており、利用登録をすることでQUICPay(nanaco)も利用可能となるのです。
QUICPayが有効化されたnanacoカードを使ってセブンイレブンで買い物をすると、この時点では「nanacoカード」で支払ったことになるため、nanacoカードでの支払いで0.5%分のnanacoポイントがたまります。
この支払いはnanaconoチャージ残高から引き落とされるのではなく、「QUICPayによる後払い」として後日、登録してある「JCB CARD W」「JCB CARD W plus L」から引き落とされるので、1%分のOki Dokiポイントがたまります。
さらに、セブンイレブンは「JCBオリジナルシリーズパートナー」(優待店)に登録されており、1%分のOki Dokiポイントが追加されるため、
・ QUICPay利用分のカード引き落とし … 1%分のOki Dokiポイント
・ 優待店利用による追加ポイント … 1%分のOki Dokiポイント
となって、合計還元率は2.5%にまでアップするのです。
利便性・シンプルさ・還元率のどれを重視するかでお得なクレカは異なる
今回は、nanacoと紐づけてお得なクレジットカードを3枚紹介しました。
利用者が何を重視するかによって、お得なクレカは異なります。
手続きのシンプルさを重視するなら「リクルートカード」
還元率を重視するなら「JCB CARD W」「JCB CARD W plus L」
あらためて注目が集まっているnanaco、少しでもお得に利用しましょう。(執筆者:角野 達仁)