お金が減っていくのが手に取るようにわかる
最も貯まるお金の使い方は、なんといっても支払いを「現金」ですることです。
クレジットカードは使わず、買い物をするたびに現金払いにすると、不思議とものを買わなくなるからです。
でも、すべての支払いを現金払いにするのは、さすがに難しいと思います。
そこで、「1万円以内の買い物は現金払いにする」、それだけでいいのです。

実は、これだけでもどんどん貯まっていきます。
というのも、日常の買い物のほとんどは、1万円以内ですむからです。
今まで毎月お金を使いきっていたという人は、これを1週間やるだけで、お金が手もとに残ります。
では、なぜそうなるのか?
それは買い物のたびに、財布からお金が減っていくのが手に取るようにわかるからです。
すると、なにも考えずにお金を使うことに対して、慎重になってくるのです。
また、カード払いでは実感しにくい、お金のありがたみがわかります。
かつて、私たちの両親、祖父母世代には、給料が銀行振り込みになっていない時代がありました。
毎月、現金の入った封筒を会社から直接手渡されていたのです。
給料袋のずっしりとした厚みを感じながら、バッグに入れて家路についていました。
なにげないことですが、昔の人はこの習慣によって、無意識にお金の大切さを実感しながらお金を使っていたはずです。
意識せずに「無駄遣いしない脳」になれる

そうなんです、現金払いはお金を使う際の気持ちに大きく働きかけます。
すると、意識せずにやってしまっていた無駄遣いを、自分の気持ちがストップさせてくれるのです。
また、レジで「ピピッ」とやればすむ電子マネーに慣れている人にとって、財布の中の小銭をじゃらじゃらと探して支払うのはとても面倒です。
でも、それが買い物の回数を減らす抑止力になるのです。
実際にこんな人もいるそうです。
お金を支払う際に、お札や小銭をじっと見つめながら店員さんに手渡す人。
さらに、あるタレントさんの場合、お札や小銭に名前をつけているというのです。
そこまでお金に愛情が持てれば、「無駄遣いしない脳」に自然となります。
ときには、高額な電化製品などを買うこともあると思います。
そんなときは迷わず、クレジットカードを使いましょう。
まとまったお金を即金で支払わなくてすむので、こういったときにクレジットカードが威力を発揮してくれるのです。
私が特に現金払いをオススメしたいのは、日ごろからコンビニなどでしている小さな買い物にもクレジットカードを使っているような人です。
そうした日々の買い物が、現金で支払うことでだいぶなくなっていきます。
それが積もり積もれば、年間で何十万円も貯まる人も出てくるはずです。
現金払い派になるだけで、無理をせずとも確実に貯められる人になっていきます。