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【株式投資】景気が不安定で悩んだら「つみたてNISA」を使った分散投資で長期保有

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【株式投資】景気が不安定で悩んだら「つみたてNISA」を使った分散投資で長期保有

昨年までの5年間アベノミクス効果を謳歌した日本株式市場は、今年に入ると横這い傾向が続き、日経平均では昨年高値2万4,270円(2018.10.2終値)を越えられずにいます。

景気後退が囁かれ、トランプ大統領のツイッターに翻弄されるこの投資環境下、何に投資するのが良いのか意見が分かれるところです。

そんな状況の中では、投資の基本「分散投資」に立ち返ることが重要です。

政府も「貯蓄から投資へ」を合言葉に、投資に対する優遇税制を設けています。

これらキーワードを繋いで、今の投資環境だからこそ効果がある「つみたてNISA」について解説したいと思います。

投資の基本「分散投資」

分散投資をしよう

投資の世界では、リスク(価格変動)は常につきまといます。

だからリターン(資産増加)がある訳ですが、このリスクを軽減する手法が「分散投資」です。

これは投資初心者だけが行っている投資手法ではなく、個人トレーダーでも機関投資家でも行っている手法です。

その効果・ポイントを、今1度見ておきましょう。

1. 時間分散

ある資産または投資商品を購入(売却)する際に、購入タイミングを数回に分散すると、リスクが軽減されることが知られています。

合わせて期間を長めに取る(長期運用目線)と、その効果が大きくなることも知られています。

投資ですから「安く買う」ことは鉄則ですが、もっともっと安く買おうという欲深さに負けてしまい、大やけどすることが残念ながら起きることがあります。

そのミスをなくすためにも、定期的な時間分散かつ長期運用を大前提にしてもらえれば、負けない投資の基礎ができるでしょう。

相場が横這い傾向で、上下どちらに傾くか方向感が定まらない今の時期には、時間分散によってリスクを軽減し大相場に備えるのが得策だと思います。

2. 資産分散

卵を1つのカゴに盛るな」という分散投資の相場格言がありますが、分散投資は何でも良いから分散投資すれば良い、というものではありません。

10銘柄の株式に分散したとしても、同じ業種や海外輸出の多い銘柄だったりすると、10銘柄ともに同じ動きとなり、逆にリスク(価格変動)は大きくなります。

そこでこれまでは分類として株式を国内と国外の2種類、債券も国内外で2種類の計4つの「伝統的資産」に分散投資する手法が有名でした。

このうち国内株式と外国債券、国外株式と国内債券の組み合わせが、お互いのリスクを軽減してくれる結果となっています。

ただ最近では金や石油・不動産(REIT)など「代替資産」と呼ばれる投資手法も確立され、更にリスクを軽減しながらリターンを得る機会が増加しています。

唯一、分散投資で悩ましいのが、各資産の配分や相関係数を個人が管理することが煩雑または不可能という現実です。

そう言った投資手法を取る場合には、積立型の投資信託が最適な商品となるのです。

つみたてNISAで負けない投資

つみたてNISAで負けない投資

分散投資の中でも、ここでご紹介するつみたてNISAは、コツコツ貯める感覚で投資の軸を作る投資手法です。

それ以外の投資余力で時々の値上がりが見込める資産への投資を行い、両輪で資産形成されることをお勧めします。

分散投資や積立投資がいつの時代もベストではないものの、この投資の軸を持っていれば経済への理解が格段に進み、負けない投資への一歩が踏み出せることと思います。

つみたてNISA制度について

政府の「貯蓄から投資へ」を税制面で支援するのが、2018年1月からスタートした「少額投資非課税制度」と呼ばれる投資制度「つみたてNISA」です。

・ 購入時手数料が無料

・ 複雑なデリバティブ運用を行っていない

など、政府が認定した約170本の投資信託が投資対象として選べます。

もちろん運用利回りを保証してくれる投資信託ばかりではありませんが、積立かつ長期投資するには適した商品がそろっています

投資上限は年間40万円(月々3万円ちょっと)と少額ですが、各年に購入した投資信託を保有している間に得た分配金と、値上がりした後に売却して得た利益(譲渡益)が購入した年から数えて20年間、課税されません

なお通常のNISAとつみたてNISAは、どちらか一方を選択する必要があります。

詳細は、こちらの金融庁HPにある「つみたてNISAの概要」をご参照ください。

投資信託を選ぶ際のポイント

積立かつ長期運用を前提とするため、次の2点を選ぶ際のポイントとしましょう。

手数料が安いこと(購入・売却時手数料および保有期間中の信託報酬)

再投資型コースがあること(複利効果で長期運用がベスト)

また投資商品を1つに絞る場合は、投資信託の投資対象が分散されているものを複数商品へ投資する場合は、株式へ投資する商品をお勧めします。

せっかく値上がり益が非課税になるのですから、債券投資でコツコツ値上がりするものより、株式投資で大きく増えた場合にも非課税となる方が税制メリットを享受しやすいからです。

値下がりした場合はそもそも非課税ですから、税制メリットは考えなくて良いですね。

おすすめつみたてNISAファンド3選

つみたてNISAおすすめ3選

最後に、つみたてNISAを利用する場合のおすすめファンドを3つご紹介します。

分散投資はこれ1本

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)/三菱UFJ国際投信

・国内、先進国、新興国の株式と債券(計6資産)と、国内、国外のREIT(計2資産)へ、12.5%ずつ投資するファンド

・年1回のリバランス(配分比率の見直し)を行い、長期運用にも適している

・購入、売却時の手数料は無料、信託報酬0.154%/年も魅力的

・半分は海外投資のため、複数通貨の為替変動リスクあり

・メガバンクでは三菱UFJ銀行で取扱いあり



日本株式投資はこれ

ニッセイTOPIXインデックスファンド/ニッセイアセットマネジメント

・日本株式の代表指数であるTOPIXにのみ投資するファンド

・日本株式なら相場情報が掴みやすいと思う方向け

・購入、売却時の手数料は無料、信託報酬および監査費用で0.1551%/年と低位

国外株式投資はこれ

ニッセイ外国株式インデックスファンド/ニッセイアセットマネジメント

・日本を除く先進国22か国の株式に分散投資するファンド

・世界の経済成長を享受し、積極的に株式投資で値上がり益を追求したい方向け

・このファンドも購入、売却時の手数料は無料、信託報酬0.10989%

株式相場の方向感が出ないこの時期は、分散投資を基本とした「仕込み」の時期です。

来る大相場に備え、上がっても下がっても投資を続けることが重要です。

今からコツコツと投資をすることで、リスクを抑え、負けない投資を目指しましょう。(執筆者:中野 徹)

《中野 徹》
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中野 徹

中野 徹

1970年生まれ。大学卒業後、銀行・証券・保険と金融3業態全てにおいて勤務経験を持ち、実務経験を踏まえた客観的なアドバイスに強みを持つ。お金にまつわる専門知識を分かりやすく、販売側の都合を排除したポイントを解説していきます。趣味は料理とアメリカンフットボール観戦。 <保有資格>プライベートバンカー(シニア) 寄稿者にメッセージを送る

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