新型コロナショックによる世界同時株安は、底が見えない数十年に1度の大相場となり、まだ先が見えない状況です。

パンデミックの早期終息と、東京オリンピックへの悪影響が出ないことを祈るばかりですが、投資の世界ではファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を無視した株安によって買い場が訪れています

V字回復期待の銘柄にも注目が集まりますが、長期安定配当を望むなら20%の高配当もあるアジアリートがおすすめです。

海外かつ不動産への投資を昨年秋頃にもおすすめしていましたが、この数か月でいかに割安になったかも含めアジアリートの魅力をご紹介します。

リートの中でもアジアリートが注目される理由

アジアリートに再注目

銀行預金では全くお金は増えず、かと言って安全性の高い国債等の債券では利回りが低く、株式投資はリスクが高すぎると思われる方におすすめなのが、リートへの投資です。

リート(REIT)は、株式投資信託の1種で、多数の投資家の資金を商業不動産に投資し、その賃料を配当金として投資家に分配する仕組みを持つ投資信託です。

一般的には5%程度の配当利回りの高さや値動きの安定性など、ミドルリスク・ミドルリターンとなる投資クラスです。

しかも現在のような景気低迷期には借入に対する金利が世界的に低位安定するため、投資環境としては最も良いです。

世界中で設定されているリートの中でも先進国より高い経済成長が見込まれているアジアリートには、日本のJリートにはない魅力がいくつもあります。

その魅力を見てみましょう。

魅力1:高配当維持による割安感

世界同時株安により、投資商品全般が昨年末に比べ数十%以上安く買えるようになりました。

リートもその1つですが、数年単位で事前契約している家賃収入は安定的に確保されており、その高い配当を維持したまま株安が起こったため、配当利回りは上昇しました。

日本でもオフィスビルに入居している企業は、テレワークで従業員が出社していなくても家賃は支払います。

日経平均株価に採用されている企業の株式配当利回りは、3/18時点で約2.9%、それに対しアジアリートでは平均4%台の配当利回りが得られています。

この配当利回りの高さ、安定性こそがリート投資の魅力です。

中でもアジアリートは経済成長が見込めるアジア諸国への投資であり、シンガポールやオーストラリアを中心とした準先進国への投資を選ぶと良いでしょう。

世界的な低金利水準も、リートにとって良い環境

投資不動産を取得する際は、多額の借入を元手に事業を始めます。

その借入利息が少なく済めば、利益が増えることは当然のことです。

米国が実質0%金利政策にしたことで、世界各国が利下げモードとなり、利上げに転じることは当分先のこととなります。

配当金の安定性、低金利環境、日本にはない高い経済成長率に加え、今回の株安水準の全てが、アジアリートへの投資魅力です。

魅力2:円高による割安感

海外投資全般に言えることですが、日本円との為替変動リスクが不安要因の1つです。

昨年末と現在を比較した為替相場表です。

昨年末と現在を比較した為替相場表

参照:三菱UFJ銀行公表仲値 筆者作成

アジアリートの対象となる主な国に対し、日本円が強く円高となっているのが分かります。

海外投資の際には為替の換金タイミングが大事ですが、為替管理が利いている香港ドルを除き、主要先進国通貨に比べ大幅な円高水準となっています。

この為替相場も割安感のあるおすすめポイントであり、株安水準と両方が一致するタイミングはそう何度も訪れるものではないと思います。

おすすめアジアリート投資信託

投資信託のリターンは配当金だけではなく、元本の変動要因も含めたトータルリターンを見る必要はありますが、配当金があることによる精神的な安心度も投資する際には大切なポイントです。

そこで元本の変動および為替の変動要因があることを前提に、おすすめアジアリート商品をご紹介します。

1. アジアリートファンド(日興アセットマネジメント)

アジアリートファンドのレポート

月次レポートによると投資不動産から得られる予想分配金利回りは2月末時点で4.68%と安定的、配当金実績は年間1,200円です。

3/18時点では基準価額が4,283円なので配当利回りは税引後で21.6%、信託報酬1.65%を差し引いても約20%の実質利回りが期待されます。

本ファンドは過去にも配当金を引下げており、今回の急落で再度引き下げることが想定されることにご注意ください。

配当利回りが高くても、元本の取り崩しとなっていては意味がないですから。

組入れ国は8割がシンガポール、2割を香港とインドで占めています。

2. アジア好利回りリート・ファンド(三井住友DSアセットマネジメント)

アジア好リートファンドのレポート

月次レポートによると投資不動産から得られる予想分配金利回りは2月末時点で4.1%と安定的、配当金実績は年間480円です。

3/18時点では基準価額が5,203円なので配当利回りは税引後で7.1%、信託報酬1.833%を差し引いても約5%の実質利回りが期待されます。

本ファンドはモーニングスターアワード・ファンド オブ ザ イヤー 2019」において、優秀ファンド賞(REIT型部門)を受賞し、配当利回りについても持続可能な水準に先行して修正していることもおすすめのポイントです。

組入れ国は5割がシンガポール、4割がオーストラリア、残りは香港やインド等とした分散投資を行っています。

投資信託分配金計算シミュレーションを活用

投資信託の分配金額および利回りを計算するサイトがあります。

投資のヒントに、ご活用ください。(執筆者:中野 徹)