賃貸に住んでいる場合、家賃はかならず毎月かかってきます。
そのため、できるだけ安い物件を探したいという人も多いようですが、理想や希望になかなか合わずに断念してしまうというケースも少なくありません。
そこで今回は、不動産業者の方から実際に聞いた「物件が安くなる条件」と「安い物件をお得に使える人の条件」を5つ紹介します。
ぜひ、物件探しの参考にしてください。
目次
1. 日当たりの悪い物件
南向きの部屋は室内への採光面積が広く、洗濯物も乾きやすいと人気があります。
そのため、南向きの物件は家賃が高く、南向きではなくても太陽光がたくさん入る部屋は家賃が高い傾向にあるそうです。
日当たりの悪い部屋は、日中にカーテンを開けていても薄暗いために人気がありません。
そのために家賃が安くなっていて、下記のような人にはお得な物件となるようです。
お得に住める人
日中でも薄暗い日当たりの悪い部屋のほうが昼間に眠りにつきやすいので、夜勤の人や、2交代制・3交代制のような不規則な仕事をしている人におすすめと言えるようです。
2. いびつな間取りの物件
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部屋の間取りは正方形や長方形など、スッキリとしていて物を置きやすい間取りが好まれ、家賃も高い傾向にあるようです。
反対に、部屋の形が二等辺三角形に近いといった間取りや凸凹があるようないびつな間取りはあまり好まれず、家賃も安い傾向にあります。
お得に使える人
DIYが得意な人は部屋の凸凹の凹みの部分に合わせて棚を作るなど、快適に過ごせるケースが見られるようです。
また、凹み部分を利用して観葉植物やコレクションなどを配置する人、荷物が少ない人などにとっては、いびつな間取りがマイナスにはならないようです。
3. お墓のすぐ近くの物件
お化けや幽霊の存在を信じる人は意外と多く、お墓の近くの物件を避けたいという人は多いため、家賃が安い傾向にあります。
お墓の近くやお墓の見える物件は、風水的にもよくないとされています。
お得に住める人
お墓近くの物件は空き部屋や空き家も目立ち、余計に寂しく暗い印象になっている物件もあります。
しかし、幽霊やお化け、風水を信じない人にとっては、お得に住める物件のようです。
ただし、墓地周辺は夜道が暗いところも多いため、女性の1人暮らしよりも男性の1人暮らしや家族で借りるのにおすすめのようです。
4. ゴミ収集場所の近くの物件
ゴミ収集場所が近いと、ほかの物件よりも家賃が安い場合があります。
こちらの話は、マンションやアパートよりも、一戸建て物件の場合に当てはまることが多いようです。
ゴミの日だけとは言え、ゴミが自宅近くにあるというのは臭いも気になりますし、朝に近所の人がゴミを捨てに来るのが嫌だという人がほとんどです。
そのため、家賃は安い傾向にあります。
お得に住める人
あまり臭いが気にならない人や、臭くても家賃が安いほうがよいという人には人気があり、お得に住めるようです。
ただし、住む際には臭いだけではなく、虫の発生や分別状態が悪く回収されなかったゴミがしばらく放置されるいといったことも想定して借りたほうがよいとのことでした。
賃貸物件なので、ゴミが回収されない場合は管理会社や大家さんが責任を持って片付けてくれることがほとんどですが、夕方や次の日になってしまうこともあるようです。
5. 築年数が長くて設備が共同
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築年数が長く、トイレやお風呂、キッチンなどの設備が共同の物件は一般的にはあまり人気がありません。
そのため、築年数が長いほど家賃は下がっていく傾向にあります。
設備が共同となると、なおさら家賃の設定は低くなります。
お得に住める人
設備が共同であるのはある意味「シェアハウス」と変わらないため、「とにかく家賃が安ければ設備は共同でもOK」という外国人に人気があるようです。
また、古くても趣や清潔感のある物件は、若い世代にも人気があるようです。
妥協範囲を再確認して物件を探す
不動産業者の方いわく、物件を探している本人が気づいていないだけで、本当は「お得に使える人」に当てはまっている場合が結構あるようです。
一方で、安い物件を紹介してくれたり、安い物件をお得に使いこなせる人にアドバイスをくれる不動産業者は多くはないようです。
物件を探す際には、物件の理想や希望とともに「妥協範囲」についても再確認してみてはいかがでしょうか。(執筆者:山内 良子)