筆者のもとに、厚生労働省から水色の封書が届きました。

「雇用保険に関する大切なお知らせです。開封のうえご確認をお願いします」

と記載されており、不審に思いながら開封すると「雇用保険の追加給付に関するお知らせとお願い」と書かれた書面が入っていました。

厚生労働省が所管する統計調査が不適切に扱われていたことにより、雇用保険の各種給付を受けていた人の給付額が低く計算されている可能性がある

このようなニュースは聞いていましたが、まさか自分が対象になっているとは思わず、驚きました。

また、ニュースで取り上げられてからしばらくたってから、いま封書が届いたことにもびっくりしました。

雇用保険の給付ミスの給付通知は突然に

雇用保険の追加給付手続きとは

毎月勤労統計調査をはじめとする厚生労働省が所管する統計が不適切にな取り扱いをされていたことにより、2004年8月以降の雇用保険の給付額が低く計算されている恐れがあり、

厚生労働省が追加給付の手続きを行っています。

2004年以降、全数調査をするはずの大企業について、東京都分のみ全数の中から一部を抽出した調査を行っていたため、大企業の標本数が少なくなっていました

また、統計的処理として復元すべきところを復元していなかったため、2004年以降の調査における賃金額が低めに出る等、誤った計算がされていました。

低めの給付額が支払われていた対象個人に通知を行い、追加給付の手続きを進めているようです。

厚労省の雇用保険統計ミス

追加給付の金額はどれくらいか

では、この手続きを行うことで、どれくらいの金額が追加給付されるのでしょうか。

追加給付金額の目安は、給付の種類や時期によってさまざまですが、1人あたり平均で約1,300円の追加給付が見込まれているようです。

以下に、転職経験がある人が注目すべき、手当の追加給付金額の目安をまとめます。

・ 基本手当(いわゆる失業手当):約1,375円

・ 特例一時金(季節業務従事者に給付される給付金):約491円

・ 教育訓練支援給付金:約1,230円

・ 再就職手当:約605円

※追加給付額の平均額は、総額であり、1日あたりの金額ではありません

追加給付手続き書類の記載事項

筆者は、転職活動をしていたときに、基本手当と再就職手当を受給しました。

同封されていた受給履歴情報を確認すると、認識通りの履歴が書かれていました。

今回、手続きを行うことで基本手当と再就職手当が追加で給付されるかもしれません。

さっそく回答票を書いて、追加給付手続きの書類を提出しました

回答票は表裏になっており、表面に記入する事項は4つありました。

1. 雇用保険被保険者番号

2. 手当受給時の振込口座

3. 勤務先(直近3社まで)

4. 現在の連絡先

1〜3はいずれか1つ以上の記入で構いません。

雇用保険被保険者番号は、現在の勤め先に尋ねれば教えてもらえます。

手当受給時の振込口座は、自分の記憶をたどって記入します。

直近3社の勤務先は、入退社の年月日と社名を正確に書きましょう

裏面は追加給付金を受け取る金融機関の届出です。

表面に記入した「手当受給時の振込口座」と同一でなくても構いません

また、手続きに本人確認書類やマイナンバーカードの添付は不要です。

記入を終えたら、控えを取り、同封の返信用封筒で提出します。

申請が受理されてから振り込まれるまでは数か月かかることもあるようです。

失業手当の振込口座や入社年月日を思い出すのは大変

追加給付手続きの注意点

厚生労働省のHPでも注意喚起されていますが、雇用保険の追加給付をかたる詐欺があるようです。

雇用保険や労災保険の追加給付に関して、厚生労働本省、都道府県労働局、ハローワーク、労働基準監督署以外から電話や訪問することはありません

十分ご注意ください。

また、筆者が書面を受け取ったのは2020年6月です。

新型コロナウイルス感染症の特別定額給付金の申請と間違う可能性があります。

書面にしっかりと目を通し、しかるべき手続きを行うようにしてください。(執筆者:安田 小夏  監修:社会保険労務士 拝野 洋子