コロナショックから少し時間が経過し、そのときの投資家の投資行動に関するデータを見かける機会が多くなってきました

みなさんの中でも資産運用を積立投資で実践されている方は多いと思います。

この積立投資の実践においては、相場環境を意識せずに同じ行動を継続することが大切です。

しかし、コロナショック期の投資家の投資行動を見ると、そうとはいえない動きをしている可能性もあるデータがありました。

そこで、今回はその内容を紹介すると同時に、あらためて積立投資を実践する上で大切な点について記載したいと思います。

コロナショックの金融資産データから解説

コロナショック後の家計の金融資産に関するデータ

日本銀行の資金循環統計を基に日本経済新聞の作成したデータによると、2019年度後半はリスク性資産への資金流入額が増えているものの、2020年1~3月期に流出に転じています

リスク性資産のうち企業型確定拠出型年金への資金流入額だけでみても、2019年度後半は流入額が増えているものの、2020年1~3月には落ち込んでいます

参照:日本経済新聞電子版

ここから、積立投資をしている方の中には、毎月の積立金額をそのときの相場によって増減させている方が一定数いると推測できます。

2020年1~3月の資金流入額の落ち込みは、相場が急落したので、積立金額を減少させた方がいたことも一因と考えられます。

積立投資は相場下落局面でこそ大切

積立投資では、相場下落局面ではたくさんの口数を購入でき、それが相場上昇局面に生きてくる特徴があります。

ですので、相場が悪くなったときに積立金額を減少させると、むしろ運用効率が悪くなってしまいます

この点、コロナショックで生活状況が変化し、現金を多めに保有しておきたいとお考えの方もいらっしゃると思います。

ですので、積立金額を減少させることが一概に悪いわけではありません。

ただ、十分に余裕資金を確保できている方であれば、相場が下落しても積立投資の積立金額は減少させる必要はありません。

不安な気持ちから投資判断をすると誤った判断をしやすいので、こういうときは特に冷静な判断が必要となります。

相場が上下しても そのままにするのが鉄則

積立金額は一度決めたら極力減らさない

積立投資では投資のタイミングや相場をそこまで気にする必要はありません

長い期間投資をしていけば、買付単価は平均化していきます。

どのタイミングに投資するか考える時間そのものが無駄な時間になってしまいます。

また、相場下落も相場上昇時と同じく投資のチャンスに変えられるので、相場の状況に応じて金額を調整する必要は基本的にはありません

ですので、1度ご自身にとって無理のない金額を設定したら、そのときの相場の状況に関係なくスタートさせ、相場が上下してもそのまま手をつけないのが鉄則です。

状況に左右されないことが大事

積立投資では相場をチェックし過ぎると、動かす必要がないのに資産を動かしてしまう場合もあります。

しかし、状況に左右されず同じ行動を継続することに積立投資の意義があります。

積立投資をこれから始める方は、ご自身で準備ができたら相場環境に関係なく投資を開始してみてください。

そしてすでに積立投資を始めている方は、今後相場がどのように動いても基本的には積立投資金額を動かさないのがベースであることを、頭の片隅において投資を続けてください。(執筆者:佐藤 彰)