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【所得税の還付金】振り込みのタイミングが人によって違う「4つの理由」 早めに受け取るコツ

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【所得税の還付金】振り込みのタイミングが人によって違う「4つの理由」 早めに受け取るコツ

「自分だけまだ還付金が戻ってこない!」といった経験、今までになかったでしょうか。

私が税務署職員だった頃には、還付金が戻ってくる時期についての問い合わせを何度も受けてました。

還付金の振り込みが遅い原因は1つではありませんので、今回紹介する4点に該当するかをお確かめください。

【所得税の還付金】 振り込みのタイミングが人によって違う 「4つの理由」

1. 確定申告書の提出件数が多くて還付処理が追いつかない

税務署には、毎年2,000万件以上の所得税の確定申告書が提出されていて、そのうち6割近くが還付申告です。

税務署に配置されている職員数は多い税務署でも数百人しかいないため、1日で処理できる還付手続き件数には上限があります

申告期限直前など同時期に大量の申告書を提出した場合にも順番に還付処理が行われるため、同じ日に申告書を提出しても還付されるタイミングにばらつきが出ます。

2. 還付申告書の内容によってチェック項目は異なる

世の中には、不正に還付金を受け取ろうとする人が一定数います。

申告書が提出されると、税務署は不正還付の防止の観点も含め職員が申告内容をチェックし、申告不備や誤りがないかを確認します。

医療費控除のみの申告であれば職員が確認するポイントが少ないため、比較的早期に還付されるケースが多いと言えます。

一方、事業をしている人や住宅ローン控除などの特例制度を利用していた場合には、チェックしなければならない項目が多いため、還付までに時間を要することもあります。

3. 必要書類が提出されていないと還付金は振り込まれない

住宅ローン控除などの特例は、適用要件を満たすと同時に申告書に必要書類を添付しなければいけません。

必要書類とは、法律で提出が義務付けられている書類で、申告書を提出しても必要書類が未提出の場合には還付手続きは行われません

また、不足書類をすぐに提出しても、申告書と不足書類の突合に時間を要するため還付される時期は遅くなります

早く還付金を受け取りたい場合には、申告書と一緒に必要書類も揃えて提出してください。

4. 1か月以上還付振り込みの連絡がない理由は2つ

連絡が1か月以上ない場合には、一度税務署に確認

申告書を提出して1か月(確定申告期間であれば2か月)経過しても還付金が振り込まれない場合には、

(1) 申告内容の誤り

(2) 還付手続きの遅延

の2つの理由が考えられます。

申告内容に誤りがあれば、後日税務署から申告内容の修正についての連絡が入ります。

一方で、還付手続きの遅延は、税務署側で還付手続きを怠っている可能性もあります。

還付についての連絡が1か月以上ない場合には、一度税務署に連絡して確認してください。

すぐに受け取りたいならe-Taxで申告

なお、申告書を提出してすぐに還付金を受け取りたい方には、e-Taxでの申告をおすすめします

国税庁は、1月・2月にe-Taxで申告した場合、2~3週間程度で還付処理を行うと公言していますので、e-Taxでの還付申告手続きもご検討ください。(執筆者:元税務署職員 平井 拓)

《平井 拓》
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平井 拓

執筆者:元税務署職員 平井 拓 平井 拓

12年勤務した税務署を退職し、ライターとして活動してます。税務署時代は資産課税部門に所属しており、相続税・贈与税・所得税が専門でした。 脱税は嫌いですが、節税は好きです。少しでも税金を身近に感じていただける文章をお届けします。 寄稿者にメッセージを送る

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