確定申告書を作成できる会計ソフトはたくさんありますが、所得内容によっては無料の確定申告ツールでも作成可能です。

一方で、毎年申告する人や個人事業主の方は、有料の確定申告ツールを使用した方が申告事務はラクになります。

本記事では確定申告の内容別にオススメできる、4種類の作成ツールをご紹介します。

給与所得者は国税庁の作成システムで十分

国税庁は、ホームページで「確定申告作成コーナー」を設置しており、無料で利用できます。

確定申告書等作成コーナー
≪画像元:国税庁

基本的な所得税の申告書は国税庁ホームページで作成できるため、医療費控除や寄附金控除、住宅ローン控除の申告をしたい人にオススメできます。

また合計金額や税率計算は自動してくれるため、計算誤りを防止できるのも特徴です。

作成した申告書は、e-Tax申告と書面申告の両方選択できるため、税務署に申告書を持参したい人も利用できます。

国税庁が公開しているツールなので、誰でも利用できる申告書作成システムです。

サラリーマンの方は、最初に確定申告作成コーナーを試してみてください

無料で白色申告をした人は「やよいの白色申告」

自営業の方で、申告書作成システムを無料で利用したい人は、「やよいの白色申告オンライン」がオススメです。

やよいの白色申告オンライン
≪画像元:弥生

やよいの白色申告オンラインは、長年会計ソフトを販売している「弥生会計」が運営している確定申告書作成システムです。

クラウド型なので、パソコンへのインストールは不要です。

無料でありながら、クレジットカードや銀行口座との連携や領収書の自動仕訳など、事業者の日々の事務を軽減してくれる機能も利用できる点も魅力です。

有料プランに加入するとサポート対応や業務相談が可能です。

注意点としては、白色申告書にしか対応していないため、青色申告書を提出する方は「やよいの青色申告」(1年間無料)を利用してください

簿記初心者にオススメ「freee」

「freee」は、簿記初心者に優しい会計ソフトです。

簿記初心者に優しい会計ソフト
≪画像元:freee

事業の売上や経費の仕訳は、簿記知識が不可欠であり、仕訳を間違えると支払う税金も変わってしまいます。

「freee」は、簿記知識が少ない人でも仕訳ができるように設計されているため、確定申告初心者にやさしいツールです。

利用プランは3種類に存在し、月額980円(税抜)から利用できます。

また「開業届」や「青色申告承認申請書」は、無料で利用できるため、届出書を作成する際に使ってみるのもいいかもしれません。

青色申告をするなら「マネーフォワード」

青色申告をするなら、マネーフォワードの「マネーフォワードクラウド確定申告」がオススメです。

マネーフォワードクラウド確定申告
≪画像元:マネーフォワード

継続的に事業を行う人は、青色申告の65万円控除を適用しないと損です。

ただ65万円控除を適用する際には、貸借対照表や損益計算書の提出などが必要となるため、手書きで作成するのは大変です。

しかし「マネーフォワードクラウド確定申告」なら、仕訳入力したデータから自動で決算書を作成できるため、決算書を作成する手間が省略できます。

またクレジットカードや銀行口座の連動や、自動仕訳ルールなどにより、確定申告関係の事務作業を軽減する機能が月額800円(税別)から利用できるのも特徴です。

筆者はマネーフォワードクラウド確定申告を利用し、確定申告書を作成しています。

1か月間の無料お試し期間もありますので、試しに1か月触ってみて使い勝手を判断する選択肢もアリです。

確定申告書の作成はお早めに

確定申告期間は、翌年2月16日から3月15日までの1か月間です。

税務署職員の立場と、自営業の立場から確定申告を経験した筆者からすると、確定申告期間になってから確定申告の準備をするのは遅いです。

特に3月に突入すると確定申告会場は混雑しますし、税務署に電話してもほとんど電話はつながりません。

そのため確定申告書の作成は1月中から行い、2月に申告書を提出するくらいの気持ちで準備をしてください。(執筆者:元税務署職員 平井 拓)