節約生活に疲れを感じることがあります。 ・ ムダづかいをしてしまった自分に腹立たしい ・ いつまでたっても貯金が増えない 実はこの感情、ダイエットがうまくいかない人とよく似ているのです。 管理栄養士の筆者だから気づいた貯金ができない人とダイエットがうまくいかない人との共通点と解決策を解説します。 目次 これは変化です。 たとえ、それがよいものであっても人は変化を嫌い、抵抗を感じます。 さらにその変化に我慢や頑張りが伴うものならば続けるのは難しいことでしょう。 たとえば早寝、早起き、腹八分目が体に良いのは分かっていても実際に続けるのは難しいことですよね。 そこで必要なのが「どうやったら楽しめるのか」という視点です。 楽しいもの、ワクワクするものは誰に言われなくてもやりたくなるものです。 欲しいと思ったものがあった際に、衝動買いは危険なので気持ちを抑えて家に帰ります。 そこで貯金箱を前において、買いたかった商品の金額を財布から出します。 「買った」としたらなくなるお金です。 それでもその商品が欲しいのかを冷静に考えます。 この方法を続けると、少しずつ貯金箱にお金がたまってくると思います。 筆者は平日の3食を自炊しておやつは食べませんし、嗜好(しこう)飲料も飲みません。 その代わりに週末の晩酌には欲しいものをそろえるようにしています。 その時には大好きなものを遠慮せずにそろえるので、ビールなら第3のビールではなくクラフトビールです。 こうやって楽しむ機会を意識的に作っています。 旬の食材の献立にすれば食費の節約につながりますし、ホームクリーニングをすればクリーンニング代の節約になります。 しかし、すべてをやる必要はないのではないでしょうか。 自分が得意なこと、できること、やってみたいと思えることだけでも十分に節約の効果は感じられると思います。 やってはみたけど自分には合わない、好きではないと感じたら止める勇気を持つことも必要です。 〇〇ダイエットのような単品ダイエットでも一時的には体重が減るかもしれませんが、一生続けるのは難しいものです。 筆者は、節約の定石といわれる家計簿をつけていません。 以前、家計簿を用意したり、エクセルで表を作ったりはしてみたものの楽しくないので、つい後回しになり、レシートや請求書がたまり、それがストレスになって家計簿を手放しました。 家計管理は、自分に合うやり方で大まかに把握できていればよいと思います。 誰でも失敗続きでは嫌な気持ちになり、推進力が低下してしまいます。 そこで新たな節約術を取り入れる際には1週間~1か月を「お試し期間」としてあらかじめ設定し、期間が過ぎたらフィードバックをすることをおすすめします。 漫然とダイエット系サプリを飲み続けていても効果は見えず、いつまでたっても「やせない」という思いにとらわれてしまいます。 そして、「この手のことは自分には向かない」と新しい基準を手に入れて次に活かせるようにするのです。 こうすることで、できない、続かないという節約とネガティブな感情をひも付してしまうことを防ぎます。 頑張っているのに成果が出ないときがあります。 誰でも常に絶好調ということはありません。 落ち込んだり投げやりになったりする必要はありません。 1回のパーティーのあとで体重が増えたからと言ってそれまで続けてきたダイエットを投げ出してしまってはもったいないことです。 体重が増えた原因を考えると 「便秘が続く」 などの原因が見えてきます。原因が見えれば対策も立てやすいと言えます。 買い食いが増えていると感じたら、家計簿をつけていなくてもレシートだけでも集めてみるとよいのです。 1週間集めたら、どのようにお金を使っているかが分かります。 その中で不要だと思うものを見つけ出して、気を付けてみるだけです。 今までに節約でうまくいった時のことを思い出すのもよいことでしょう。 あなたには家族の将来のための貯蓄をする力があります。 「私は節約できる!」 と自分を信じてあげましょう。 ダイエットも節約も特別なことをしなければいけないような気がしてしまいますが、「太らない生活」「お金がたまる生活」へと移行するだけです。 人は変化を嫌いますので、シンプルではあるけれど易しいことではありません。 楽しみながらストレスを排除して、小さな成功経験を積んで、投げ出さずに続けることが成功への近道です。(執筆者:栄養士、管理栄養士 小原 水月)楽しむという視点
楽しみ1:買ったつもり貯金をして節約効果を目に見える形にする
楽しみ2:緩急を使い分ける
できることしかしない
無理なものは無理でよい
成功経験だけを積む
成果が出なくなるときもある
原因を解明して対策を考える
成功例を思い出す
日常化することで簡単になる