「TOYOTA Wallet → 6gram」といえば、高還元の定番ルートです。
1.5%還元のTOYOTA Wallet、さまざまな支払先に対応する6gram、まさに最強タッグでした。
しかし、そんな最強タッグが終焉を迎えようとしていますので、解説します。

目次
「TOYOTA Wallet」は1.5%還元の決済アプリ

まず、トヨタの決済アプリ「TOYOTA Wallet」を紹介しましょう。
iD加盟店、Mastercardコンタクトレス加盟店、オンラインショッピングなどで利用できます。
高還元&二重取りでお得

現在、利用金額の1.5%分をTOYOTA Wallet残高にキャッシュバックするキャンペーンを実施中です。
TOYOTA Wallet残高へのチャージにはクレジットカードも設定できて、ポイント二重取りもできます。

日曜日限定で1.5%還元となる「TカードPrime」をチャージ元に設定すれば、合計3%分の還元も夢ではありません。
「TカードPrime → Kyash → TOYOTA Wallet」と、Kyashを間に挟んで手間をかければ、0.2%増えて3.2%分の還元です。
「6gram」はポイント還元なし

次に、ミクシィの招待制の決済アプリ「6gram」を説明しましょう。
当初は、JCB加盟店、QUICPay加盟店でしか利用できませんでした。
しかも、6gramを利用しても、ポイント還元は一切ありません。
Visaブランドのリアルカードで使い道が広がる

しかし、Visaブランドのリアルカードが発行されたことにより、Visa加盟店など使える場所が増えました(現在は新規発行停止中)。
特に、税金の支払いで威力を発揮します。
TOYOTA Walletで税金を支払っても、還元されるかどうかが不確実ですが、6gramならほぼ確実に決済可能です。
また、TOYOTA Walletよりも6gramの方が上限が多いので、高額決済も問題ありません。
【9/27より】「TOYOTA Wallet → 6gram」のルートが封鎖

ところが、9月27日より「TOYOTA Wallet → 6gram」のルートが封鎖されるとのニュースが飛び込んできました。
ポイント還元うんぬんではなく、利用自体ができないとのことです。
「TOYOTA Wallet→楽天Edy」のルートも封鎖

「TOYOTA Wallet → 6gram」のルートが封鎖されても、「TOYOTA Wallet → 楽天Edy」のルートがある、と考えてる人もいるでしょう。
確かに、これまではTOYOTA Walletからのチャージ(利用)で1.5%還元され、楽天Edyの利用で0.5%還元されました。
しかし、利用できない加盟店の中に、「楽天Edyへのチャージ」が追加されているのです。
「TOYOTA Wallet → 楽天Edy」のルートも封鎖された、といっていいでしょう。
まだ使えるという報告もありますが、27日で封鎖されるかもしれません。
Suicaチャージに3Dセキュアが必須のため、6gramからのチャージも難しい

6gram残高に余裕のある人なら、「6gram → Suicaチャージ」のルートも考えていたでしょう。
Suicaなら使える店舗も多そうですし、電車やバスにも乗れますので。
しかし、クレジットカード発行会社が提供する本人認証サービス(3Dセキュア)を、モバイルSuicaにも順次導入しています。
残念なことに、6gramでは現在のところ3Dセキュアを導入していませんので(今後導入予定)、このルートも使えなくなるでしょう。
ただし、「Apple PayのSuica」ならば、3Dセキュア非対応の6gramでも使える可能性があります。
今後はルートの再構築が必要

9月27日から「TOYOTA Wallet → 6gram」のルートが封鎖されます。
TカードPrimeを使ってTOYOTA Walletにチャージし、6gramに流すなら、9月26日がラストチャンスです。
また、Suicaチャージに使うカードには3Dセキュアが順次求められ、非対応の6gramではルートが封鎖されるかもしれません。
今後は、TOYOTA Wallet残高や6gram残高をどうするか、ルートの再構築が求められるでしょう。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)