今年の年末年始には帰省や旅行を考える人も多いのではないでしょうか。

長く家を空けるとなると、気になるのが冷蔵庫の中身。

無駄なくきちんと使い切ってから出かけたいものですが、特にあまり少量パックで売られていない野菜類はなかなか難しいので、冷凍保存が便利です。

冷蔵だと2、3日で食べきらなくてはいけない食材も、冷凍なら1、2週間は保存できます。

そこで、今回は農学部卒の筆者が、野菜を生のまま冷凍保存する方法「ダイレクトフリージング」についてご紹介します。

特にダイレクトフリージングに向く食材を3つも紹介します。

師走の忙しい時期でもぱぱっと済ませられますので冷蔵庫に野菜が残っている方はぜひ活用してください。

冷凍保存で節約時短

野菜のダイレクトフリージングを行うポイント

野菜のダイレクトフリージング

野菜の冷凍というと下茹でなどが必要と思われる方が多いのですが、人参やタマネギ、ピーマンなど実は多くの野菜が生のまま冷凍保存ができます。

ただし、後々おいしく調理するためにはいくつかのポイントを抑えておかなければなりません。

(1) 冷凍できない野菜を知っておく

野菜は冷凍すると細胞にひびが入り、水分や栄養が出ていきやすくなります。

このため、どうしても一度冷凍したものは食感が変わりがちです。

特に、ぼそぼそとした食感になる芋類や生で食べる野菜(レタスやキュウリ・トマトなど)は避けましょう。

また、ホウレンソウなどアクが強く下茹でが必要な野菜については凍らせてから茹でると栄養が損なわれてしまうため、冷凍前に下茹でしておくのがベターです。

(2) 生で冷凍 → 加熱調理が基本

生で冷凍したものは加熱調理して食べましょう。

表面を加熱することで水分がでてしまうことを防ぎ、生から調理したときとあまり変わらない味を楽しめます。

このため前述したトマトやレタスも、スープなどに入れて加熱調理する場合なら生のまま冷凍でも問題ありません。

(3) 冷凍前にすぐ使える形状にカットしておく

冷凍してから食材をカットすると(1) で説明した細胞のひびも手伝ってどうしても水分がでてきてしまいやすいです。

また冷凍の状態だと硬いため、切るのも手間がかかります。手軽に使えるようにするためにも冷凍のままで調理できる形状にしておきましょう。

「これは冷凍していいの?」「どういう形で冷凍するの?」と迷うときは、市販の冷凍食品を真似するのがおすすめです。

冷凍野菜の種類が多い業務スーパーの冷凍コーナーなどは非常に参考になります。

むしろ冷凍がおすすめ!キノコ類

きのこ類は冷凍がおススメ

 

ダイレクトフリージングに特におすすめなのがキノコ類。

うまみ成分を多く含むキノコは冷凍して細胞に傷をつけることでよりうまみが出やすい状態になると言われています。

その後の使い道にもよりますが、石づきを取り、軽くほぐしてから冷凍するのがおすすめです。

冷凍の際はキノコ同士がくっつきやすいので重ならないように袋に入れ、30分ほど経ってから軽くもみほぐすといいでしょう。

調理するときはそのまま加熱してOKです。

鍋物やスープはもちろん、炒め物でもあまり食感が変わらず問題なく使うことができます。

見切り品を冷凍しておいても便利!パプリカ

見切り品を買って冷凍

 

切ってから冷蔵保存するとすぐに水分が出て傷んでしまいがちなパプリカも実はダイレクトフリージングが可能な野菜です。

あまり小さく切りすぎると水分がでて食感を損ねてしまうので、7mmほどの太さの千切りがおすすめ。

縦方向に入っている繊維に沿って切ると水分が出にくくなります。

傷みやすいパプリカは見切り品によくみられる野菜ですが、見切り品を買って帰ってすぐにカットし冷凍しておけば彩りとして非常に便利な野菜です。

ビタミン等も多く含むため、栄養価アップにも一役買います。

水分が少なく変化が少ない!ニンジン

水分が少ないので冷凍の影響が少ない

そのご家庭でも必ずといっていいほど常備しているニンジンですが、1本使い切れず中途半端に余ってしまうことも少なくないのではないでしょうか?

丸のままなら冷蔵保存でも比較的日持ちするニンジンですが、一部を切ったり皮をむいてしまったりすると、早めに使い切らなくてはなりません。

水分の少ないニンジンは冷凍しても非常に変化が少ないため、カットして冷凍保存してしまいましょう。

切り方はお好みで大丈夫ですが、もともとニンジンは火が通りにくい野菜で、冷凍となるとさらに調理に時間がかかります。小さめ、薄めを心がけるのがおすすめです。

年末年始に出かける前に余った野菜が帰宅後しなしなになっているのを見つけると本当にがっかりします。

ダイレクトフリージングは手間も少なく後々の調理の手間も省けますので、ぜひ活用して野菜の無駄をなくし節約につなげてください。(執筆者:岩崎 はるか)