筆者は現在、楽天モバイルをメイン回線にしています。
何といっても、0円運用が可能なのが、大きなメリットです。
ところが、7月以降はそれができなくなります。
現プランと新プランを比較してみましょう。
目次
楽天モバイルはシンプルなワンプラン
≪画像元:楽天モバイル≫
現在の楽天モバイルは、「Rakuten UN-LIMIT VI」のみのシンプルなワンプランです。
4Gだけでなく、5Gも利用できます。
≪画像元:楽天モバイル≫
月のデータ利用量に応じて、料金が以下のように変動します。
- ~1GB:0円(2回線目以降は1,078円)
- 1GB~3GB:1,078円
- 3GB~20GB:2,178円
- 20GB~:3,278円
20GB超過後は、どれだけ使っても制限がありません。
パートナー回線も、最大1Mbpsですが使い放題となります。
月1GB未満なら「0円運用」が可能
≪筆者撮影≫
楽天モバイルは、月1GBを超えなければ0円運用が可能です。
サブ回線として使うなら、月1GBは超えないでしょう。
メイン回線であっても、Wi-Fi環境があれば難しくありません。
筆者はメイン回線で利用していますが、ほぼWi-Fi経由のため、0円運用が続いています。
≪画像元:KDDI≫
「povo2.0」も低コスト運用が可能ですが、180日間有料トッピングを購入しないと、順次利用停止 → 解約となります。
ですので、実質的に0円運用はできません。
「Rakuten Link」で通話料も0円運用が可能
≪画像元:LINE≫
0円運用のもう1つの壁、それは通話料です。
「受け専用」の電話ならばいいですが、こちらからかけると通話料が発生します。
「LINE」などの無料通話アプリは、基本的に登録している友だちのみ通話可能で、電話番号への発信ができません。
「LINE Out Free」なら、広告を視聴することでそれも無料で可能ですが、日本国内への通話には以下のような制限があります。
- 電話をかけられるのは1日5回まで
- 通話時間は固定電話には3分、携帯電話には1分まで
≪画像元:楽天モバイル≫
楽天モバイルユーザーが利用できるアプリ「Rakuten Link」も、インターネット回線を使った通話です。
LINE Out Freeとは異なり、1日何回でも、長電話しても大丈夫です。
筆者も利用していますが、通話品質も悪くありません。
海外でも使える
≪画像元:楽天モバイル≫
楽天モバイルは、国内だけでなく66の国と地域でも使えます。
月2GBまで使えるので、海外旅行中のちょっとした調べモノやSNSなら、十分でしょう。
Rakuten Linkを使えば、海外→日本への通話料もかかりません。
(7/1より)新プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」の開始で0円運用が不可に
≪画像元:楽天モバイル≫
しかし、今後は楽天モバイルで0円運用ができなくなります。
新プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」が開始されるからです。
≪画像元:楽天モバイル≫
月のデータ利用量に応じて、料金が以下のように変動します。
- ~3GB:1,078円
- 3GB~20GB:2,178円
- 20GB~:3,278円
月1GB未満に抑えても0GBでも、料金1,078円が発生してしまいます。
せめて、1GB300円くらいの料金ならよかったのですが。
現プランのユーザーも新プランに自動(強制)移行
≪画像元:楽天モバイル≫
筆者のような「Rakuten UN-LIMIT VI」ユーザーも、7月1日に自動的に「Rakuten UN-LIMIT VII」へ移行します。
「Rakuten UN-LIMIT VI」のデータ利用量1GB/月以下については、4か月間、以下のような猶予措置が取られます。
- 7/1~8/31:「Rakuten UN-LIMIT VI」のプラン料金のまま利用可能
- 9/1~9/30:1,081円相当分(プラン料金1,078円+ユニバーサルサービス料2円+電話リレーサービス料1円)の楽天ポイント還元
- 10/1~10/31:1,080円相当分(プラン料金1,078円+ユニバーサルサービス料2円)の楽天ポイント還元
還元ポイントは付与日を含めて6か月の期間限定ポイントで、対象期間内のデータ利用量が1GB以下の月の翌々月末日頃に還元されます。
11月1日からは、完全に「Rakuten UN-LIMIT VII」へ移行で、ポイント還元による実質0円もありません。
料金プラン以外にも、7/1に大きく変わる楽天モバイル
7月1日は、楽天モバイルにとって大きな転換点となります。
料金プラン以外にも、以下の変更点があるからです。
1. かけ放題が「10分→15分」に増量
≪画像元:楽天モバイル≫
これまで、月1,100円のオプションだったのは、「10分(標準)通話かけ放題」でした。
Rakuten Link経由ではなく、通常の電話回線を使ってOKです。
7月1日からは、月額料金そのままに「15分(標準)通話かけ放題」に増量されます。
さらに、5月13日以降に「10分(標準)通話かけ放題」を申し込むと、7月1日~9月30日の3か月間、月1,100円が無料になります。
2. キャリアメールが開始
≪画像元:楽天モバイル≫
ahamoやpovo、LINEMOにはキャリアメールがありません。
フリーメールだと対応していないサービスもあり、不便を感じる方もいるのではないでしょうか。
7月1日より、楽天モバイルではキャリアメールサービスを開始します。
楽天モバイルのドメインは「@rakumail.jp」です。
キャリアメールの利用は無料ですが、Rakuten Linkアプリが必要になります。
3.(6/1より)楽天市場での買物が最大6倍
≪画像元:楽天モバイル≫
6月1日より先行して、楽天モバイルユーザーが楽天市場を利用すると、最大6倍となるキャンペーンが開催されます(終了日は未定)。
内訳は、以下の通りです。
- 通常の買物:1倍
- 楽天モバイル利用:+1倍
- 楽天カード利用:+2倍
- キャンペーンにエントリー:+1倍
- ダイヤモンド会員:+1倍
4. 楽天グループサービス・動画サービスが一定期間無料に
≪画像元:楽天モバイル≫
7月1日より、楽天グループサービス・動画サービスが一定期間無料になります。
例えば、広告非表示、オフライン動画再生、バックグラウンド再生が可能な「YouTube Premium」、通常は月1,180円ですが、3か月間無料になります。
5. パートナー回線データチャージ金額が値上がり
≪画像元:楽天モバイル≫
楽天モバイル回線がつながりにくいところでは、パートナー回線が役立ちます。
国内では月5GBの制限がありますが、データチャージすると上限を増やすことが可能です。
これまで、パートナー回線データチャージの金額は1GBにつき550円でした。
7月1日からは、660円に値上がりします。
筆者は乗り換えを検討中
7月から、楽天モバイルの0円運用ができなくなります。
改善点もあるようですが、筆者からしてさほど魅力のある改善点ではありません。
筆者の住んでいる地域は、楽天モバイルの電波が若干弱いです。
パートナー回線が重宝していたのですが、栃木県は2023年3月末にローミングサービスが原則終了します。
povo2.0あたりに乗り換えて、通話はLINE Out FreeやViberなどを活用して、「ほぼ0円」運用にするかを検討中です。
≪画像元:日本通信≫
「日本通信」の、1GB付きで月290円のプランも魅力的ですね。
もしかしたら、他のキャリアで乗り換えキャンペーンなどを打ち出すかもしれません。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)