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【自転車保険】入らない親族に備える裏技 日本交通管理技術協会の「TSマーク付帯保険」について

保険 損害保険
【自転車保険】入らない親族に備える裏技 日本交通管理技術協会の「TSマーク付帯保険」について

自転車に乗ることで、コツコツ節約をしているお金が、一瞬で消え去ってしまう瞬間を想像したことはありますか。

節約を優先するあまり、何かあったときの賠償金などの備えをしていないケースも少なくないようです。

今回は、自動車保険が義務化されていない地域で親族が「保険に入らない!」と駄々をこねたとき、少しでも「何かあったとき」に備えられる裏技を紹介します。

自転車保険

自転車での事故は大したことない?

自転車での事故は大したことない?

≪画像元:国土交通省 (pdf)自転車活用推進本部≫

「自転車の事故なんて大したことない」と考えている人も、まだまだいるかもしれません。

少し古い資料ですがが、「国土交通省 自転車活用推進本部」が公開している「自転車事故の損害賠償に係る現状について」の「自転車事故の賠償事例」では数千万円という数字が記載されていました。

自転車で事故をしたからといって、全員が数千万円の賠償金を支払っているわけではありませんが、当事者となる可能性は十分にあります。

一気に数千万円を支払うとなると家や土地といった不動産のほか、自己所有している車など資産価値のあるものを売却して賠償しなければなりません。

自分自身がケガをした場合には治療費がかかりますし、自転車の修理や買い替え費用もかかるため、「もしも」のときに備えておくのがおすすめです。

自動車保険が義務化されている地域

自動車保険が義務化されている地域

≪画像元:国土交通省 (pdf)自転車活用推進本部≫

現在、自動車保険が義務化されている地域は47都道府県のうち、2022年4月1日時点で30地域。

努力義務となっているのが9地域と、全国の都道府県で自転車保険が義務化されるのはまだまだ先になるようです。

「義務」と言われれば仕方なく入る人もいるかもしれませんが、「それまでは断固として保険に入らない」という親族に頭を悩ませている人も少なからずいるでしょう。

とくに高齢者の方は、無意識に道路の真ん中へ寄っていく傾向があるようで、一車線道路や生活道といった狭い道で車や自転車、歩行者などと接触する可能性も高まります。

けれど、本人が「保険をかけない」と言ってしまえば、まわりにはどうすることもできません。

「そのようなときはどうすればいいか?」居住地の自治体に尋ねてみたところ、「TSマーク付帯保険」を教えてもらうことができたので、紹介します。

「TSマーク付帯保険」とは?

「TSマーク付帯保険」の「TS」部分は、交通安全という意味を持つ「TRAFFIC SAFETY」の頭文字をとったもの。

自転車安全整備士が点検確認した一般的な自転車に「TSマーク」が貼付され、下記のようなものが付帯されています。

・ 傷害保険

・ 賠償責任保険

・ 被害者見舞金(赤色TSマークのみ)

「TSマーク付帯保険」なら加入できる理由

「TSマーク付帯保険」は、一般的な自転車保険のように保険を「人」にかけるのではなく、自転車にかける保険です。

そのため、保険をかけたくないと駄々をこねる親族がいても、「自転車を点検に出してくるね」と自転車屋さんへ持って行き、点検をしてもらうと無料で保険がかかります。

ただし、自転車の点検費用はかかりますし、自転車屋さんによっては「TSマーク付帯保険」を扱っていないこともあるので事前確認が必要です。

また、点検基準日と自転車安全整備士番号が記載された保険有効期間中のTSマーク貼付自転車に搭乗している人のみが対象となります。

保険の有効期間はTSマークに記載されている点検基準日から1年間で、「TSマーク付帯保険」には「青」と「赤」の2種類があって補償内容が違うので注意してください。

「TSマーク付帯保険」青と赤の違い

【賠償責任補償】

TSマークが貼付されている自転車に乗っている人が第三者に死亡や重度後遺障害を負わせた、法律上の損害賠償責任を負った場合の補償は下記のようになります。

死亡若しくは重度後遺障害(1~7級)の場合

・ 青色TSマーク → 1,000万円

・ 赤色TSマーク → 1億円

【傷害補償】

TSマークが貼付されている自転車に乗っている人が、交通事故によって事故の日から180日以内に入院、死亡又は重度後遺障害を負ったとき、以下の補償があります。

死亡若しくは重度後遺障害(1~4級)の場合

・ 青色TSマーク → 30万円

・ 赤色TSマーク → 100万円

入院の場合は15日以上の場合

・ 青色TSマーク → 1万円

・ 赤色TSマーク → 10万円

赤色TSマークのみの補償も

赤色TSマークが貼付されている自転車に乗っている人が第三者に治療のため15日以上入院するケガを負わせ、法律上の損害賠償責任を負担した場合に、下記の補償があります。

この補償は「被害者見舞金」と言い、赤色TSマークにしか付いていない補償です。

15日以上の入院の場合 → 10万円

重要な注意点

自転車にTSマークが貼付されていることが重要になるため、シールなどを剥がしたり傷つけて確認できない状態にしたりしないよう注意してください。

また、「青色TSマーク」と「赤色TSマーク」では補償内容が異なるほか、「被害者見舞金」は「赤色TSマーク」のみにしか補償が付いていません。

おすすめの自転車保険

月額980円で同居家族全員が対象となり、自転車事故などによる相手への賠償が無制限で受けられる「UGOKU(販売会社:損保ジャパン)」が人気で、私もおすすめです。

損保ジャパン自転車保険

≪画像元:損保ジャパン

大きなポイントとしては、以下の4つ。

1. 自転車事故などによるお相手への賠償無制限

2. ご自身のケガの補償は安心の最大3,000万円

3. 示談代行サービス+弁護士費用も補償

4. 「自転車のロードアシスタンス + 宿泊移動費用」も補償

いくらかかるかわからない相手への賠償金を無制限で補償してくれるほか、自分のケガについても最大3,000万円も補償してくれ、示談もしてくれるという手厚い内容です。

サイクリングなど遠出するのが好きな人は、「自転車のロードアシスタンス+宿泊移動費用」といった補償もうれしいポイントになるでしょう。

安全運転で事故を防ごう

自転車保険に入ると、保険会社が契約内容に沿った補償をしてくれますが、いちばん大切なのは安全運転を心がけることと言えます。

警視庁が公開している「自転車の交通ルール」などもときどき家族で確認し、話し合いながら、自転車を活用したいものですね。(執筆者: 山内 良子)

《山内 良子》
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山内 良子

執筆者: 山内 良子 山内 良子

2008年頃から接客業務改善などの業務に携わりつつ、資格を生かした親子クッキングイベントなどを開催。現在は主にライターとして活動し、レジャーや旅、暮らしや妊活、ママ向け記事やインタビュー、経営者向けの記事などなど幅広く執筆中。 寄稿者にメッセージを送る

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