メールやSNSなど連絡手段が多様化していますが、相手の声を聴ける電話も忘れてはいけません。
昔からある電話ですが、特にマネーの面で最近動きがあるようですので、紹介します。
目次
固定電話による特殊詐欺対策を無償化
特殊詐欺の多くは、高齢者世帯の固定電話を狙っています。
そこで、NTTでは固定電話による特殊対策を進めるべく、月額利用料や工事費を無償化します。
（4/1より）電話番号変更の工事費を無償化
特殊詐欺の犯罪被害を受けた場合、または受けるおそれがある場合、利用者の申し出により電話番号変更の工事費（通常2,750円）が無料となります。
1度被害にあった電話番号には、集中して特殊詐欺の電話が来る傾向がありますので、これを防ぐことが可能です。
被害を受けたこと、または被害を受けるおそれがあることを示す書面などを提出する場合がありますので、注意してください。
（5/1より）ナンバーディスプレイ・ナンバーリクエストを一部無償化
≪画像元：NTT西日本≫
特殊犯罪防止の取り組みとして、NTT東日本とNTT西日本では、ナンバーディスプレイ（電話番号表示）・ナンバーリクエスト（非通知シャットアウト）を一部無償化します。
通常、
- ナンバーディスプレイは月額400円、
- ナンバーリクエストは月額220円（住宅用固定電話の場合）
です。
筆者宅の固定電話も、ナンバーディスプレイに加入しています（筆者宅は電話機にナンバーリクエスト機能が搭載）。
非通知の電話はそもそも電話が鳴らないので、便利ですよ。
70歳以上の契約者、または70歳以上の方と同居している契約者の回線（加入電話・INSネットの住宅用、ひかり電話）を対象として、ナンバーディスプレイとナンバーリクエストの月額利用料および工事費を無料とします。
5月1日より受付を開始し、同日に適用されます。
（5/1より）特殊詐欺対策サービスも無償化
≪画像元：NTT東日本≫
NTTコミュニケーションズでは「特殊詐欺対策サービス」を提供しています。
まず、通話録音機能付き端末に録音された通話録音データを、クラウドに転送してサーバにて解析します。
解析の結果、特殊詐欺と疑われる場合には、本人・親族などの電話番号やメールアドレスに注意を促す連絡が入り、詐欺の危険性を察知できるサービスです。
こちらの利用もこれまでは有料でしたが、5月1日～2025年3月31日の期間中に限り、月額利用料（通常月額440円）および工事費（4,400円または8,800円）が無償化されます。
5月1日～10月31日の期間中の申込が対象で、NTT東日本／NTT西日本それぞれで申込数が5,000名に達し次第、受付終了です。
（5/1より）ドコモケータイからの「104」が275円→440円に値上げ
≪画像元：NTTドコモ≫
電話番号を知りたいとき、「104」を利用した経験がありますか。
NTT東日本/NTT西日本が提供するサービスで、固定電話だけでなく携帯電話からも利用可能です。
ドコモの携帯電話から104を利用する際、これまでは1案内につき275円の「電話番号案内料」がかかっていました。
5月1日より、これが1案内につき440円に値上がりします（ドコモ光電話、homeでんわにおける電話番号案内料も同様）。
電話番号案内にかかる通話料について
基本的に通話料は別途発生（ドコモ光電話は無料）しますが、「カケホーダイライトプラン」「5分通話無料オプション」の定額対象です。
ただし、両プランで5分を超える通話をしたり、従量プランで通話したりする場合、これまでの通話料上限金額は1案内につき275円でした。
こちらも、1案内につき440円に改定されます。
固定電話・公衆電話がお得
≪画像元：NTT東日本≫
お得に104を利用したければ、固定電話・公衆電話がお得です。
固定電話からの場合は1案内につき66円～165円（利用回数・時間帯によって異なる）、公衆電話からの場合は利用回数・時間帯にかかわらず1案内につき一律100円だからです。
5/31で無料通話サービス「LINE Out」が終了
≪画像元：LINE≫
「LINE Out」は、広告を見るだけで国内外の携帯電話だけでなく、固定電話にも無料通話ができるサービスです（無料通話の時間は国によって異なる）。
LINEを利用していない人やWi-Fiにアクセスできない人とも無料で通話できるのは、大きなメリットですね。
しかし5月31日17時をもって「LINE Out」が終了します。
すでに購入したコールクレジットは、払い戻しが可能です。
代わりの無料通話サービスは？
≪画像元：LINE≫
LINEユーザー同士であれば、LINE通話が利用可能です。
固定電話にもかけたいのであれば、楽天モバイルの「Rakuten Link」もいいでしょう。
電話の声を聴くとホッとする
メールやSNSはどこか無機質ですが、電話の声を聴くとホッとしますよね。
しかし、特殊詐欺の電話などは聞きたくもないでしょうから、しっかりと対策しましょう。（執筆者：キャッシュレス研究家 角野 達仁）
