早い人で10月には大学・専門学校への合格が決まります。と同時に、入学時に納付するお金が必要になります。学校によって違いますが、70万円~100万円程度必要です。貯蓄で賄うことができれば良いのですが、賄うことができない場合は金融機関からお金を借りざるを得ません。
お金を借りる方法としては、教育ローンと奨学金がありますが、奨学金は入学前には利用できませんので、入学時納付金は教育ローンを活用します。ローンを選択するポイントは、
・金利(金利が低ければ支払う利息を節約できる)
・返済期間(返済期限が長ければ、毎月の返済額が少なくて済む)
・借入額(借入額が少なければ利息も節約できる)
の3点です。この観点から、民間の教育ローンよりも国の教育ローン(日本政策金融公庫)が通常、有利とされています。但し、一般的に民間の教育ローンの金利には保証料が含まれているのに対し、国の教育ローンの金利には保証料が含まれていないので簡単には比較できませんので注意して下さい。
話はずれますが、比較ができないことを無理やり比較するということは良く行われます。
例えば、「賃貸と購入どちらが得か」は、よく組まれる特集ですが、経済的損得の計算は条件の設定次第で、結論はどうにでもなります。こういう比較を平気でする業者などは確信犯ですから騙されないようにしてください。
話を戻します。前置きが長くなりましたが、今回は、入学時納付金の資金調達方法として自治体の融資制度についてご紹介します。多くの自治体では「あっせん融資」があります。入学時納付金に関しては、多くの自治体が労働金庫や地元信用金庫と協力し、自治体が利子の補給をしてくれます。
例えば、東京都江戸川区の場合は本人負担は0.5%で済みます。
http://www.city.edogawa.tokyo.jp/kurashi/kyoiku/syougakushikin/assen/index.html
返済期間は長くありませんので、毎月の返済額には注意しなければなりませんが利息を少なくお金を借りたい人にはとても良い制度です。教育ローン以外にも様々なあっせん融資がありますので、ぜひ有効活用してください。