住宅を購入した後で欠陥が見つかった場合に補償する「瑕疵(かし)担保保険」ですが、中古マンション1戸単位でも加入できる保険が新登場します。
今回は、この保険の概要について解説します。まず、従来からある「瑕疵担保保険」について確認しましょう。この保険を扱っているのは、住宅瑕疵担保責任保険法人の
(1)(株)ハウスジーメン
(2)(株)日本住宅保証検査機構(JIO)
(3)住宅保証機構(株)
(4)(株)住宅あんしん保証
(5)ハウスプラス住宅保証(株)
の5法人です。保険の仕組みは、各法人ともほぼ同じで、事業者や保険法人による現場検査を経た既存住宅が、構造耐力上主要な部分や雨水の侵入を防止する部分で瑕疵が見つかった場合、事業者の責任で補修してもらえます。水まわりなど内装部分は対象外です。
万一、事業者が倒産しても、補修やその調査、仮の住居や移転の費用を、保険法人に直接請求できます。
「中古マンションも加入できる瑕疵担保保険」は(株)日本住宅保証検査機構
(JIO)が開発しました。http://www.jio-kensa.co.jp/
中古マンションの保険料(耐震強度などの検査料を除く)は新築戸建て並みの7万?8万円程度です。欠陥が見つかったときの支払上限額は1000万円で、補償期間は10年です。原則、既存商品同様売り主が保険料を支払います。
この保険が普及すれば中古マンションも安心して購入できますね。