ローンの主な返済方法は、元利均等返済、元金均等返済、ボーナス併用返済ですが、元金据置返済という返済方法もあります。 たとえば、一部の都市銀行などの金融機関で扱われてい住宅ローンの場合、当初1年間は利息だけの返済が可能です。
例えば、3000万円を金利3%、30年返済で借り入れた場合、当初1年間を元金据え置き返済とすると、1年目の返済月額は7万5000円です。元利金等返済の場合の返済月額は、12万6481円ですので、5万円以上軽減されます。
ただし、元金据え置き返済の場合、返済しても元金は減りませんから、1年間は残債額(元金)が変わりません。つまり、3000万円のままです。
一方、元利均等返済の場合、1年後の残債は63万円減って2937万円になります。当然、 総返済額は元金据え置き返済のほうが多くなります。 通常であれば、元金据置返済方法は損ですが、家具などの購入で手持ちのお金が少なくなってしまった場合などに活用できます。
住宅ローンでは元金据え置きは一般的ではなく利用されていないと思いますが、教育ローンなどでは利用される機会も多いと思います。教育ローンの場合、据置期間は子どもの通常の在学期間です。
私立大学の入学時納付金は70万円~100万円程度ですが、普通の家庭にとっては大きな支出です。今の経済1状況を考えると手元のお金を減らすのは不安ですね。 国の教育ローンの場合、100万円借りた場合、大学4年間は毎月2200円程度です(金利2.65%、返済期間15年)。
4年後に元金100万円を一括返済する場合、利息分は損をしてしまいますが一種の保険と考えたらいかがでしょうか。