夏休みシーズンになり、海外旅行を予定している人もいらっしゃると思います。海外旅行中も何が起こるか分からないので保険が欠かせませんが、一般的に海外旅行保険がカバーする主なリスクは以下のとおりです。
2. 病気・ケガの治療費
3. 救援者の費用
4. 携行品の損害
5. 賠償責任
※この他にも航空機の遅延による費用や弁護士費用など様々な特約があります。
この中で特に注意が必要なのは、2の病気・ケガの治療費です。海外で治療を受けた場合、想像を超える費用がかかることがあります。
国や地域にもよりますが、旅行中に急性盲腸炎になり3日間ほど入院した場合でも100万円~200万円を超える費用がかかったり、大きな病気・ケガで手術や長期の入院をしたりすると、数百万円から場合によっては1,000万円を超える治療費がかかることもあります。
また帰国するときも医療スタッフの付添いが必要になったり、チャーター便を利用することになると、かなりのコストが掛かります。実際に海外旅行保険の支払い実績を見てみると、数千万円の支払いになったケースもあります。
クレジットカードについている海外旅行保険の注意点
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ときどき「クレジットカードに海外旅行保険が付いてるから大丈夫」と言う人もいますが注意が必要です。まず、クレジットカードによっては保険が有効になるためには、旅行代金の支払いにそのカードを利用することが条件になっている場合があります。
またクレジットカードの説明に「海外旅行保険〇千万円」と書いてあってもそれは傷害死亡の保険金額で、その他の保障は付いていなかったり、付いていても病気・ケガの治療については50万円~200万円程度の場合が少なくありません。
カードを複数枚持っていれば治療の保険金は合算されるから大丈夫という意見もありますが、その場合もどのように保険金の支払いを受けられるかということをよく確認しておいたほうがよいと思います。
一般の海外旅行保険であれば、キャッシュレスで治療を受けられるサービスが付いていますが、クレジットカード付帯の保険の場合はキャッシュレスのサービスが付いていない場合もあり、その場合は高額な治療費を一旦自分で立て替えなければなりません。
また複数のカードを持っていてカード会社もバラバラ、引受保険会社もバラバラの場合は、保険金請求等の手間もかなり煩雑になることが予想されます。
まとめると、カード付帯の保険については最低でも次の3つは確認して、内容をよく理解しておいた方がよいと思います。
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尚、治療費の補償は十分でなくても、それ以外の補償(1、3、4、5)はそれなりの内容になっている場合もあるので、その場合はカード付帯の保険の上乗せとして、一般の海外旅行保険に入るのも一つの手です。フリープランで必要な補償だけ選択すれば、保険料を安く抑えられる場合があります。
いずれにせよ、保険の内容・サービス、請求の手続き等を総合的によく吟味して、安心できる保険に加入して旅行に出掛けられることをお勧めします。
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