消費税率10%への引き上げについて、予定通り「2015年10月実施が望ましい」との考えを政府が示しています。年末までに“株価上昇”となれば、政府にとって好都合でしょう。再増税の実施判断を下す材料になりますからね。
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株価に先高期待感あり
株価上昇に期待が高まる理由の一つに、GPIFの運用改革が挙げられます。GPIFとは、年金積立金(国民年金や厚生年金)を管理運用する独立行政法人のことです。
GPIFは、約130兆円ある年金積立金のうち何%を日本株で運用していると思いますか?これまで12%でしたが、およそ20%(26兆円)まで引き上げる方向性で検討されています。間もなく運用計画が発表されることになっています。
国内株式:12% → 約20%?
国内株式の運用比率が1%増えるごとに、約1.3兆円の資金が株式市場に新たに流れ込むわけです。新たな株式買いが発生すれば、日経平均株価が上昇します。
運用比率が1%増えると、日経平均株価はおよそ1000円上昇か!?
GPIFの運用改革による影響で株価が上がるのではないかと想定された今、株式市場は歓迎ムード。日本株に投資するチャンスと捉えたのならば、「好機逸すべからず」かもしれませんね。
「株は苦手…。」それならETF
ETFとは、証券取引所に上場している投資信託です。投資信託と株式の両性質を持ち合わせたようなタイプの金融商品です。日経平均株価やTOPIXに合わせて値動きするように作られたものです。
投資先の会社を選出することや投資のタイミングを計ることに自信が持てない投資初心者にとって、ETFは値動きが分かりやすいため取り扱いが簡単なのです。NISA口座を未だ活用できていない方の資産運用にも適した金融商品といえるでしょう。
ETFをすすめる5つの理由
(1) 株の知識がなくても値動き等の情報を得やすいです。
(2) 幅広い銘柄に分散投資されています。
(3) 株と同じように、値動きを見ながらリアルタイムで売買できます。
(4) 長期保有にも向いています。
(5) 通常の投資信託より手数料(信託報酬)が安いです。
以上5つの理由でETFをオススメします。(執筆者:長沼 満美愛)